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30 登場人物紹介(第四章までネタバレ有)

四章はトリス支部通信はお休みです。

また、今回「女二人の飲み会」のつもりでしたが、次章あたりで話が一部被りそうなので見送りました(;´Д`)

■アレク・ディア

 本作男性主人公。もうじき35歳。さすがにもうお兄さんでは誤魔化せないお年頃。A級冒険者。魔法剣士。トリス支部所属。

 本名アレクセイ・フレンヴァリ・ストリィディア。現国王の腹違いの兄……ということを最近シオリにばれた。が、互いに敢えて口にはしない。ちなみに現在名乗っている名は本名の頭と尻尾を切って繋げただけという非常に残念な仕様である。

 恋人兼パートナーのシオリを嫁にしたくて仕方がない。つまみ食い未遂は数知れずだが、何か妙な制約を自身に課してしまっているので本格的には食っていない。しかしルリィにはさっさと本当の(つがい)になればいいのにと思われている。ついでに結構面倒な人だとも思われている。

 シオリがただ者ではないということを察しているが、それでも嫁にしたい。もしかしたら天上界の人間界かもしれないと思いつつもシオリはシオリなのでとにかく嫁にしたい。なんの憂いもなく彼女を嫁にするために、身辺整理を急がなければと思っている。主に精神的な意味で。

 トラウマになっていた少年時代の出来事が、実はほとんど全部自分のせいではないかと密かに気に病んでいた。自分自身ではそれに気付かず長年精神的に苛まれることになるが、最近はそれに向き合う余裕が出てきたようだ。傷が癒えるまであと少し。かもしれない。

 大聖堂の依頼で会ったコニーやフェリシアとはその後腐れ縁に。たまに会いにくる彼らが毎度違う変装をしてくるのは一体なんなんだと思っている。特にコニー。


■シオリ・イズミ

 本作女性主人公。31歳。日本からの転移者。この世界でのアンチエイジング情報が知りたいお年頃。しかし周囲にはむしろ美容情報を聞き出したいと思われている。B級冒険者。家政魔導士。トリス支部所属。

 恋人兼パートナーのアレクの小まめで熱烈で念入りな愛情表現にかなり慣れてきた。つまみ食い未遂にも大分慣れた。風呂も一度ラッキー助平で覗かれたことがあるとかどうとかいうのはルリィ情報。

 最近ぽろぽろと個人情報を漏らすアレクがどうやら王兄らしいということに気付いてしまった。しかしずっと一緒にいると約束してくれたので、少しだけ安心しているところ。

 大聖堂の依頼でうっかり成層圏からの空撮映像を披露してしまい、一部界隈では天女降臨だとか聖女の再来だとか騒がれることになった。単なる元OLなので少し面倒なことになったなぁと思う今日この頃。いまいちピンときていないのは現代日本人であるがゆえ。

 フェリシアやコニーとは文通したりたまに会ったりする仲。だんだんフェリシアの手紙の内容が惚気話に偏ってきたのでニヨニヨしている。そして会いにくる彼らが毎度違う変装をしてくるので、衣装はどこで用意しているんだろうと思っている。特にコニー。


■ルリィ

 本作魔獣主人公。年齢は数えていないのでよくは分からないが、先々代の国王が崩御したとブロヴィート村の人々が騒いでいたのは覚えている。シオリの使い魔兼友人兼害虫駆除業者。アレクとも友達。一応トリス支部に所属。

 アレクが王族らしいことはペルゥ情報で薄々察していたが、シオリが異世界人だということを知ってさすがにびっくり。でもシオリはシオリなのでまぁいいかとも思っている。

 最近害虫駆除業が忙しくなってきたので、同胞を呼んでもいいかなぁ駄目かなぁと思っている。ルリィやペルゥから街の暮らしを聞いて、使い魔契約に興味津々の同胞も増えていることだし。

 大聖堂の依頼で知り合ったヒルデガルドにはとても懐かれている。たまに会いにくる彼女の変装が、フェリシアやコニーと違っていまいち変装しきれてないあたりどうにかならないのかと思っている。眼鏡と帽子て。


■ザック・シエル

 アレクとシオリの兄貴分で友人。40歳。貴族時代の友人知人は皆子持ちどころかそろそろ孫ができるお年頃。イケオジなのに独身なのはお兄ちゃん属性が強過ぎるがゆえ。真面目で努力家の女性が好み。

 剣士。S級冒険者。現在はトリス支部のギルドマスター。

 本名ブレイザック・フォーシェル。大貴族フォーシェル家の庶子で、若い頃に市井に下った。現在名乗っている名はファーストネームとラストネームの尻尾を切って繋げただけという残念仕様で、アレクが市井に下る際に入れ知恵したのも彼。

 アレクとシオリが幸せになれるように祈る日々。

 ルリィに害虫駆除を頼んだときの「ちょっとした事故」で危うく新しい世界の扉を開きそうになったどころか、とうとう衆道の嗜みに足を突っ込んだかと誤解された残念にもほどがある人。


■クレメンス・セーデン

 アレクとシオリの同僚で友人。36歳。もうじき37歳の双剣使い。A級冒険者。トリス支部所属。

 幕間のみ登場。しかし残念さは際立って目立っている。

 トリスヴァル辺境伯への手土産に悩むアレクに行きつけの酒屋を紹介した。上得意らしい。失恋酒特集的なコレクションは、飲み切っても買い足しはしていないようだ。


■ナディア・フェリーチェ

 アレクとシオリの同僚で友人。38歳。シオリがまだ何かアンチエイジング情報を隠し持っているのではないかと少し期待している。上級魔導士。A級冒険者。トリス支部所属。

 幕間のみ登場。しかも大笑いしていただけという残念さだが、クレメンスほど残念ではない。はず。


■コニー・エンヴァリ

 トリス大聖堂の司祭。典礼部所属。27歳。銀髪蒼眼の眼鏡青年。

 意外にも結構なエリートらしく、大聖堂の一大イベントである生誕祭の催事の責任者を任されている。音楽会前日の重大なトラブルで、穴埋めのために慌ててトリス支部に駆け込んだ。シオリを紹介してくれたイェンスには物凄く感謝している。

 本来派閥争いは好む質ではないが、革新派に属している。教えに染まりきらず、世俗に近い感覚の持ち主であることを革新派の重鎮達には好ましく思われているようだ。

 人当たりは良く、一見するとぽやっとした印象の青年。しかし思い切りが良く、責任は全て自分できっちり取る性格のため、上にも下にも信者にも好かれている。

 音楽会での一件以来、なにやら変装の趣味に目覚めた様子。私的な外出の際には何かしらに変装して出掛けており、たまに会うシオリやアレクには大変驚かれている。

 カリーナに出所後の身の振り方の助言と後押しをした。

 後年大司教に任命されるが変装癖は治らず、お忍びで出掛けるときには必ず何かに化けていた。同じく脱走癖のあるオリヴィエル王には密かに親近感を抱かれている。


■フェリシア・アムレアン

 歌姫。王都一の歌劇場エルヴェスタム・ホールのトップスターで、童謡や歌謡曲、宗教歌、古典派音楽と幅広いジャンルを歌いこなす。23歳。緩く波打つ金茶色の髪に碧眼。一見すると聖女のような嫋やかで儚げな佇まいだが、それは仕事用に作り込んだ仮の姿である。素の彼女は大変な男前で蓮っ葉な口調。

 元は孤児で旅芸人一座に属していたが、大商人アムレアンの目に留まり、養女として引き取られた。養父アムレアン曰く、女の子も欲しかったが子宝に恵まれず、たまたま仕事帰りに目にした髪色が妻に似ているフェリシアを見てその場で即決した模様。

 アムレアン家では本当の娘のように大事にされている。

 事件では親友で信頼を寄せていたカリーナに裏切られて内心気落ちしていたが、周囲の支えや本人の強い意志でどうにか持ち直したようだ。

 歌唱力は一級品だが、旅芸人時代の名残か才能ゆえか演技力もかなりのもので、歌姫の座を後進に譲った後には舞台女優として活躍するようになる。後世では歌姫としてよりも大女優としての功績が知られている。

 素のままの自分の方が歌姫としての自分よりずっといいと言ってくれたアレクに仄かな恋情を抱くが、はじめから叶わぬ恋として諦めた。一度は振った同僚のヘルゲには事件後猛アタックされ、意外にも短期間で陥落したようだ。歌手を引退後に結婚。おしどり夫婦として有名らしい。


■カリーナ・スヴァンホルム

 歌姫の事件の実行犯。フェリシアのマネージャー。エルヴェスタム・ホール所属。領地を持たない男爵家の娘。26歳。詰襟のブラウスに色の濃いスーツ、鳶色の髪を後ろで一本に束ねた女教師のような隙のない見目の女性。歌唱力だけではなく指導力や事務能力に秀でており、家庭教師としての評価は非常に高い。多少は魔法も嗜んでいるが、こちらはあまり使い物にはならずほとんど子供の遊び程度である。

 アムレアン家の親戚筋の娘で、フェリシアの教育係として抜擢された。彼女の能力を見抜き、かつて自身が所属していたエルヴェスタム・ホールに紹介したことからマネージャーとして芸能界に復帰することになった。

 しかしフェリシアが才能を開花させ、トップスターへの道を歩み始めた頃から彼女に嫉妬するようになり、徐々に精神を病んでいく。

 自分が過去に諦めた歌手として華々しく活躍するフェリシアや、彼女の親友としての座を脅かすヒルデガルドの接近、初めて激しい恋心を抱いたヘルゲへの失恋など、自身の自尊心を傷付ける出来事が続いたことで精神の均衡を崩したカリーナは、最終的に同僚のランナル・オルステッドの悪だくみに手を貸してしまう。

 フェリシアを失脚させてヒルデガルドに罪を被せるというその企みは途中までは計画通りであったが、古狸の手練手管を見慣れていたアレクに見破られて化けの皮が剥がれまくり、敢え無く御用に。嫉妬を拗らした末の犯行だったが、その根底には身分の低い者や移民に対する差別意識と優越感があるとシオリに看破されている。

 事件後カリーナの実家は一族から距離を置かれ、彼女自身も地方領主との婚約を破棄された。公判で実刑が確定して懲役刑に処される。

 深く反省した彼女は模範囚として早期に釈放された後、コニーの勧めで出家して修道院で数年を過ごし、その後巡回修道女となる。美しい歌声と「活弁映画」の技術で各地を慰問して周る彼女は、後に「宵闇の歌姫」として慕われた。

 時折フェリシアやシオリの元を訪れているあたり、禍根は残さずに済んだようである。ヘルゲとアレクはかなり複雑らしいが。


■ヒルデガルド・リンディ

 もう一人の歌姫。エルヴェスタム・ホールではフェリシアに次ぐ立場。22歳。長い銀髪でぽやんとした可愛い系の庶民派歌手(アイドル)。素直で飾らない性格が愛されているが、若干お喋りで喋り過ぎて余計なことまで口にしてしまうのが玉に瑕。

 表向きは男爵家のご令嬢だが、実際には妾の子で下町育ち。しかし本人はそれを隠してはおらずカラッとしたもので、それがまた好かれている理由の一つでもある。

 似たような境遇の歌手仲間フェリシアとは意気投合して親しくなるが、歌唱力で差を付けられて徐々に嫉妬するようになる。しかし歌に掛ける情熱と努力が自身と桁違いであることに気付いた後は、彼女を目標として頑張るようになった。結果、フェリシアに次ぐ歌い手にまで成長した。

 が、一時的に仲違いしていたという事実を自身のマネージャーであるランナルとカリーナに利用され、フェリシアに悪質な嫌がらせをした挙句に罠に掛けて名声を失墜させようとした罪を被せられそうになるも、アレクらの活躍で事無きをえた。

 事件解決後はフェリシアと和解。信頼していたランナルに犯罪者に仕立て上げられそうになって気落ちしていたが、フェリシア同様周囲の支えで持ち直した。

 実は大聖堂で世話になったイェンスに淡い恋心を抱いていたが、本人も自覚しないまま新たな恋を見付けて無事結婚したようだ。

 余談だが大層寝相が悪く、ルリィをもみくちゃの下敷きにした挙句に涎まみれにした。さすがのルリィも若干引いた。


■ランナル・オルステッド

 歌姫の事件の実行犯。ヒルデガルドのマネージャー。エルヴェスタム・ホール所属。32歳。お洒落好きな甘い顔立ちの優男で服飾品に結構金を掛けるタイプ。

 興業の売上や経費を少しずつ横領していたことをホールの三番手の歌手に勘付かれ、それをネタに脅迫された。彼女に言われるままにフェリシアとヒルデガルドを表舞台から消そうと画策する。

 罪が明るみになるくらいなら、手塩に掛けて育てた担当歌手を生贄に差し出す方がマシと考えるアレな性格。ついでにうっかりさん。最後の「仕上げ」を自分の目で確かめようとのこのこ大聖堂まで赴き、呆気なく嘘を見破られて敢え無く御用に。

 カリーナとは違って反省の色は欠片もなく、ああだこうだと言い訳を繰り返して騎士隊の心証を最悪にした。服役中も態度はイマイチよろしくなく、出所時期は大分後にずれ込んだようだ。

 出所後は酒場の店員や繁華街の客引きなどで食い繋いでいるらしい。甘い顔立ちなので、意外にも客受けはいいらしい。


■三番手の名無し嬢

 歌姫の事件の主犯。エルヴェスタム・ホールの三番手の歌手。ランナルの横領に気付き、彼を脅迫してホールのツートップ二人を纏めて消そうと画策したが、まさかの王兄探偵の登場で呆気なく御用になった。

 実行犯の二人に任せておけばいいものを、工作に時間が掛かって痺れを切らしたのか直接手を出してしまったのがまずかった。フェリシアの頭上に舞台照明を落とそうとしたことが殺人未遂扱いとなり、かなりの年数を刑務所で過ごした模様。

 出所後も実家に居場所はなく、雑役婦や酒場の歌手などでどうにかこうにか暮らしているようだ。 


■ヘルゲ・ルンディーン

 エルヴェスタム・ホールのフルート奏者。28歳。気の強い女性が好み。

 根は真面目で責任感が強いが、見た目がそれはそれは軽薄そうな優男でしかもレディーファーストを徹底しているせいか、女ったらしだと思われている不憫な人。お陰で女絡みのトラブルが多く難儀している。周囲にはとりあえずグッジョブな相手にウィンクを飛ばしたりサムズアップしたりするのを止めれば少しは違うんじゃないかと思われているが、本人は癖でなかなか止められない。

 上記の理由から、有能でありながらもいまいち自分に自信が持てなかったカリーナに惚れられてしまったのが彼の不幸の始まりである。事件で毒を盛られて七転八倒した挙句に容疑者に仕立て上げられて危うく罪を被せられそうになるが、アレクやシオリ、コニー達の活躍で難を逃れた。

 フェリシアには一度振られているが、カリーナに見事な啖呵を切ってみせた彼女に惚れ直して猛アタック。最終的には口説き落とすことに成功したようだ。

 アムレアン家に挨拶に行ったときには彼女の養父と兄に大層凄まれた。しかし最終的にはフェリシアへの深い愛を認められた。

 結婚後は愛妻家として有名に。この頃にはウィンク癖とサムズアップ癖はどうにか治ったらしい。


■イェンス・フロイセン

 トリス大聖堂の司祭。併設の孤児院の院長を務めている。42歳。糸目でいつもニコニコ微笑んでいるように見える。

 ほどほどにエリートだが、本人は子供の相手をしているのが楽しいのでなかなか昇進に応じてくれず、上層部を悩ませている。

 子供達の遊び相手と害虫駆除担当にスライムと使い魔契約してもいいかなあとなんとなく思い始めた今日この頃。

 ヒルデガルドには密かに想いを寄せられていたが、彼女自身が恋心を自覚していなかったがためにそのまま何事もないまま終わったようだ。


■トビー

 トリス孤児院の孤児。15歳。名前のみ登場。

 来月ついに成人を迎えるため、その準備に余念がない。イェンスは嬉しくもあり寂しくもあるようだ。冒険者を目指しており、その願書を取りにいった帰りに迷子のヒルデガルドを保護する。既に心は冒険者の一員である。

 シオリとの歳の差は10歳以内と思い込んでいる。彼女に気があるようだが……?


■オスカル・ルンドグレン

 トリス大聖堂の新しい大司教。革新派の重鎮の懐刀。43歳。見た目はニコニコふんわりなゆるふわおじさん。しかし中身はかなり油断ならない感じの人で、口癖は「それは秘密です」。

 多忙なはずだがシオリが孤児院に慰問に訪れる日を何故か把握しており、毎度こっそり活弁映画を見に行っている。

 趣味は薬草栽培と薬草茶の調合で、敷地の花壇の一角が彼の私的な薬草園になっている。彼と親しくなると私的なお茶会(※薬草茶と薬草クッキーパーティ)に招待されるらしいという噂。


■ニクラス・ノイマン

 北方騎士隊トリス本部隊第四小隊隊長。30歳。シオリとアレクとはブロヴィート村の事件で顔見知りに。騎士隊では有望株だが、一部界隈では「水虫の人」という認識をされてしまっている若干残念な人。

 歌姫の事件では部下を引き連れて聖堂騎士団員に扮し、犯人の捕縛に尽力した。

 女性の扱いは容疑者であっても非常に紳士的で、カリーナに対しても連行する際には自身のマントで顔を隠してやるなどの気遣いを見せた。

 また、フェリシア達への事情聴取後は混乱を避けるために彼女達を騎士に変装させて市外へ脱出させた。かなり機転が利く人物でもある。

 女性ファンは多く、そろそろ嫁も欲しいなぁと思い始めたので水虫の治療に本腰を入れるつもり。いい薬局か医者はいないかと探しているところ。


■ノア・トールリン

 北方騎士隊トリス本部隊第四小隊副隊長。31歳。ニクラスの部下。

 歌姫の事件ではニクラスらと共に聖堂騎士団員に扮し、犯人の捕縛に尽力した。ヒルデガルドの護衛及び監視を担当。ヨアンと共にランナルの演技と偽証を見抜く。

 表面的には非常に冷静な人物だが中身は熱い男で、あんな年若い娘に罪をおっかぶせようとするたぁふてぇ野郎だと内心カッカしていた。仕事のパートナーに裏切られたヒルデガルドが早く元気になって舞台に復帰できればいいと思っている。


■ヨアン・パトリクソン

 聖堂騎士団第三小隊隊長。33歳。

 歌姫の事件では北方騎士隊と共に犯人の捕縛に尽力した。ヒルデガルドの護衛及び監視を担当。ノアと共にランナルの演技と偽証を見抜く。

 聖職者らしく大変温厚な人物で、神聖な大聖堂内での事件に心を痛めている。仕事のパートナーに裏切られたヒルデガルドに、早く心の安寧が戻ればいいと祈る日々。


■クリストフェル・オスブリング

 トリスヴァル辺境伯。41歳。少し腹が出てきたのが気になり、最近ダイエットを始めたところ。

 ザックの旧友。彼同様アレクの兄貴分のような人物でもある。アレクの出奔時には自身の静養地で匿い、数ヶ月間療養させた。遠慮がちな彼に気を使って積極的に関わることはなかったが、静養中は気晴らしに何度か遠駆けに連れ出すこともあった。その際に一度だけ教会で熱心に祈りを捧げているアレクを目撃し、その鬼気迫る様子を秘かに気に掛けていた。

 音楽会ではシオリの幻影魔法を目の当たりにし、天上界から世界を見下ろした光景を描き出した彼女が本当に天女なのではないかと疑念を抱く。しかしアレクが想いを寄せる女性であること、そして彼自身も「金糸雀の夢事件」で彼女に借りがあることから、彼女を保護下に置くことに決めた。

 後にシオリの強力な後ろ盾になる人物の一人。

 彼女の携帯食を災害備蓄に使えないかなとなんとなく思っている。


■トリスヴァル辺境伯夫人

 作中では名前は明かされなかったが、モニカ・オスブリングという名前がある。近隣の小領主の庶子で移民との混血。元北方騎士隊の魔法兵。

 夫のクリストフェルとは大恋愛の末に結婚した(辺境伯談)。「身分は低いかもしれないが、強くて優しくて綺麗だし真面目だし仕事熱心だし、辺境伯の妻としては申し分ない!」とクリストフェルがごり押しして結婚まで漕ぎ着けた。

 結婚後は辺境伯夫人として夫を支え、辺境伯家を盛り立てる日々。幼少期に苦労したからか福祉活動に熱心。児童福祉や女性支援関連など多くの慈善団体の後援者を務めている。


■オロフ・レンロート

 農夫兼剣士。特別枠でトリス支部に所属する、出稼ぎ組と呼ばれている冒険者の一人。冬の農閑期に一定期間のみ冒険者として活動。C級。

 冒険者としての活動期間は年の半分以下のためランクはあまり高くはないが、農作業や狩り、畑を荒らす魔獣退治で鍛えた腕や採集知識は確かで信頼されている。冬の間の貴重な人材である。

 毎年手土産で持参する農産物や保存食はギルドの食堂で提供されるほか、備蓄としても重宝されている。

 アレクが素人童(以下自主規制)であることを何故か知っている人物の一人。意外と知っている人は多いかもしれない。


■黒い虫

 南国からの輸入品に紛れ込んでいたものの一部が寒冷地に適応し、繁殖したもの。ザックの天敵。もはや登場人物。彼らが出没する場所ではスライムの活躍が見られるとして一部界隈では人気らしい。

宣伝させてくださいね。


書籍版3巻が明日10月2日にいよいよ発売です。もう店頭に並んでいるところもあるようです。

9月27日の活動報告で書影や特典情報を掲載していますので、よろしければそちらでご覧くださいね。

今回もなま先生に美麗なイラストを描いて頂きました。幸せそうに笑うシオリや王妃様激おこのアレ、ピンナップのアレは必見です。


また、9月28日発売の月刊コミックゼロサム11月号にてコミカライズ第2話掲載されております。ナイスバディなナディア姐さんの他、書籍版挿絵では未登場の管理人ラーシュさんや食料品店のマリウスさんが登場です。シオリのお部屋やぷるぽよルリィ、携帯食販売の盛況ぶりをどうぞご覧ください。

10月4日からはゼロサムオンライン様でも連載開始しますので、見逃した方はこちらから(´∀`)

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