表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
むかしばなし  作者: 瀬木御ゆうや
夢は一瞬、愛や憎しみは永遠
90/91

待ち続ける者

ある古城、ボロボロになった外壁の補修を行う人ならざる者。


それは今日も忙しそうに動き、彼が仕える家族が帰ってくるのを待っている。

昔崩れた腕と脚は違う岩石を使って直し、自己回復に近いもので歪になることもなく直った。

ふと空を見上げ、たまに上空を飛び交う鉄の鳥を見て彼は時間というものを自覚する。


「まだでしょうか…」


彼が支えた人は全員消えた。

今では過去の話だ。


あのとき言った『世界を滅ぼす』。


あれから500年は経ったのに世界は滅びない。

この城に迷い込む人間を追い払うのも、家庭菜園をするのも苦痛になる。

そう思いながらもセイレンは、せっせと食べない畑を耕す。


あの時から何も変わらない。

この城に時間は止まったままだ。


呪いの効力だってシエラが居なくなった今では無いのと同じだ。

なのに、唯のゴーレムは機能を停止せずに同じ毎日を繰り返す。

それと同時にこの城に巣食う亡霊達も呪いを持続させる。

迷いの森も、その力を失わない。


彼らは全員待っている。


この森の主人で、この城の主人。

その家族が戻ってくる事を。


花が揺れ、何度も咲き乱れ、どんなに森の外が変わろうとも。



その城が変わるかもしれない、その希望を抱いて。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ