表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
むかしばなし  作者: 瀬木御ゆうや
夢は一瞬、愛や憎しみは永遠
PR
66/91

異形の到来

最初は地響きだった。

シエラとベオは抱き合いながらも、床が揺れていることに気づいた。


「なんだ?」


ベオはシエラを抱きしめながら部屋を見渡す。

あちこちから埃が落ち、振動がどんどん強くなっていくのが分かった。


地震。


ベオは何度も経験しているそれだと思った。

でもそれとは様子が違う。

ガタガタと縦と横に揺れる。

シエラは初めての地の揺れに驚き、嗚咽も止めて不安な様子でベオを見つめる。


「な、なんなのこの揺れ?」


「地震…のはずだけど、これは何か違うような…」


と二人で話しているうちに地面の揺れは治まった。

ホッとするシエラとは違い、ベオは何か不穏な気配を感じた。

何かが起きる。


ふと心中で呟いたそれが、まさか当たるとは思ってもいなかった。


---------------------------------



セイレンはそれを目撃した。

リイナを見送ってから気負う気持ちのまま城の中庭で畑作をしていた。


すると、突然感じたこともない地響きを感じ、石像でも揺れで倒れないようにバランスをとる。

咄嗟のことで何が起きたかわからなかった。

でもセイレンはそれを見てしまった。


轟音と共に、城の中庭の地表がめくり、土砂物が舞い上がる。

セイレンは急いで舞い上がる土砂から回避する。

その際に降り注ぐ土砂でダメになっていく野菜を惜しく感じてしまうが、それでも急いで避難する。

城内に入り込み、戸の裏から少しだけ顔を出して抉れた中庭を眺める。


『グゲグゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲゲー"ー"ー"!!!!!!』


地面に空いた穴から何とも言いようのない異形が姿を現わす。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ