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むかしばなし  作者: 瀬木御ゆうや
夢のような時間
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ベオの一生

ベオの話はこうだった。


まず、ベオは5千年も生きてきた。

当たり前だがそれは一瞬の出来事な訳がない。全てにおいて大切で大事な歴史の一幕でもある。



古代文明を訪ね、当時最高の建築物を目の当たりにし現地の古代言語で話したりする。


それが時代と共に廃れれば新しい言語を覚えてその文明に混ざり込む。


それも滅べば今度は違う言語と政治を学び国の中枢に座って仕事をし始める。


それも飽きれば放浪の旅と称して海賊や山賊の頭領として頭角を現し、それが壊滅すれば素性も変えて今度は武人として名を馳せる。



ある時は哲学者。

またある時は錬金術の探求者。

奴隷の時もあれば貴族の時もある。




激動の歴史の転換と濃厚な経歴を体験したベオはその全てに疲れ切っていた。


死にたくても死ねない。


土に埋まれば歴史の激動を体験しなくても良いのだろうが、苦しみから逃れるのに苦しむのもおかしな話でそういったのを一番嫌っていた。



ベオは死すらも諦めここ数百年は放浪の旅をしていた。

誰かと出会い親交を深めても永遠と一瞬の違いで死に別れ、それだけで悲しみが増える人生。それならば誰とも出会わなければ良いと1人でいた。



しかし、ベオは出会う。

自分と同じ永遠を体験していたシエラを。


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