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化物達の理想郷  作者: 同田貫
監視者
64/171

凶鳥達と聖人と

元皇国領土のさらに南、部族連盟の小国の一地域に築かれた集積所にて激しい戦いが展開されていた。

連合軍側は、爆撃対策に森に隠蔽するように多くなトーチカを建築し、トーチカの銃座から激しい射撃を空中部隊に浴びせていた。

葡萄玉の砲撃に、少しずつ数を減らす敵空中部隊、その援護射撃の中ネラフィム卿は、聖槍を自由自在に操りミミイ達を翻弄していた。

彼女の聖槍の特性は伸縮自在であり、槍自体の厚さや薄さも思うがままだった。もちろん限度はあるものの、彼女の武器は近接距離から、遠距離まで対応できる万能武器であった。


彼女はその槍を地上に突き刺し、今は空中を機動しながら、まるで飛び跳ねるように戦いを行っていた。


「よーしこれで15体目っ、いくら指揮官が優秀でも部隊が崩れれば退却せざるをえないしな。このまま殲滅してやる!」


次々に彼女に討ち取られ墜落していく魔獣達、騎竜にまたがるゴブリン達が、使い捨ての新式の射出型の炸裂弾を発射するも、ネラフィムは素早く自身の槍の厚さを変えて対応していく。

投擲型のものと比べ、はるかに速度のある射出型も容易く捌き、打ち払いながら騎竜ごとゴブリンを切り裂いていく。


「ギキィ⁉︎」

「これで16体と17体目ー!マークへの自慢話にしようかな、それにしてもなかなかしぶとい。部隊を半分に分けて、もう一方の部隊を地上の陣地攻略にあてたか!急がないとこちらも危ういな」


ネラフィムが空中部隊を切り崩している間に、もう半数の部隊を率いるメメイとヌメイは、トーチカ陣地に籠る連合軍の部隊と互角の戦いをしていた。

新式の射出型炸裂弾を構え、地上に発射していく騎竜にまたがるゴブリン達。

爆弾を投下し終え、身軽となって襲いかかる敵に、標準が定まらずトーチカごと破壊され潰れていく連合軍兵士達。


「敵の野砲は直上に垂直射撃ができない、残りの塹壕潰し用の炸裂弾を準備しろ!トーチカの真上から投下し、射出型炸裂弾で残敵を掃討しろ、弾幕が消えれば私達の障害はなくなる!」


「上だ〜上から攻めて、炸裂弾を放て〜、こんがりお肉を量産しろ〜!」


森の木々が焼け、人と魔獣の焼け焦げた匂いが辺りを包み、それでもお互いが戦いを止めることはなかった。


「中佐、葡萄玉の残量が残り僅かです。撃ち尽くしても構いませんね?」

「当たり前だ曹長、撃ち尽くせ!在庫がなくなったら通常弾に切換えろ、敵の数を減らしネラフィム卿の援護とせよ!銃隊敵を寄せ付けるな、弾幕を張れ!」


「了解いたしました中佐!聞いたな砲兵達、砲弾を撃ちまくれ敵を墜とせ!」





ネラフィム卿が戦う戦場にも変化がみられた。ハーピーの三姉妹の長女ミミイが、ネラフィムと対峙していた。

ミミイの命令で、攻撃を加えていた部隊を下げさせ、空中に待機させた。

お互いに見つめ合い、今は地上に降り立ち互いに戦いの構えをとっていた。


「こんにちは聖人、私はレジーナ麾下の空中部隊を預かるミミイという。部下達の弔い合戦をさせてもらう。あなたの名前をうかがってもいいかしら?」


「ふん丁寧なことだ、私はネルト帝国中央教会所属のネラフィムよ。別に覚えなくてもいいわよ魔獣、人でも魔族でもない半端者め、我が槍にて断罪してやる。こっちもお前らの爆撃に頭にきてるんだ、無事に帰れると思うな!」


「半端者だと聖人?訂正しろ、我々は代々御使い様に仕える誇り高き部族だ、その誇りを冒涜するとは…!」


「半端者は半端者でしょこの鳥もどき、あんたは魔獣にしてはよく喋るじゃない。いいからきなさいよ、それとも聖人の私が怖いのかしら?」


「ぬかせ聖人、おまえをバラバラにして空中でばら撒いてやる!我々を半端者呼ばわりした報いを受けさせる!」



森林の開けた場所で、両軍の指揮官が激突した。互いの尊厳を守るために

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