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化物達の理想郷  作者: 同田貫
希望と絶望と
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閑話 レジーナとムストの要塞生活

会戦が終結して数週間が経過した頃、傷が癒えた第二軍の魔族達と、魔獣の演習が要塞周辺で頻繁に繰り返されていた。

ムストとレジーナの率いる魔獣達は、直感で戦う第二軍ともひけをとらない動きをしていた。


変幻自在に動く魔獣の部隊に、ティナも頭を悩ましていた。地上の警戒だけではなく、空中にも気を配る必要があり、常に動き回るぐらいしか対策が浮かばなかった。

そうこうしている間に、本陣をレジーナ率いる空中部隊に強襲され、陣形が乱されたところをムスト率いる本隊が決着をつけるという、いつもの戦法にしてやられていた。


「はーっはっはー、どうだティナ私の空中部隊は、ティナ達は動きが真面目すぎるんだよ。もっと頭を使わないと、私もよくエンリ姉様に怒られたんだ。緩急をつけたり、突飛な行動も時には必要だと思うけどなー」


「うんレジーナの意見も一理ある、ティナさん達は正直過ぎるよ。常に動き回るのは悪くないけど、動く場所を誘導されたら敵の思う壺だよ。僕は、ティナさん達は戦術の研究をすべきだと思う」


「うーん、まさかレジーナ達がこんなにも戦術に精通しているなんて、今日もいい勉強になったよ。日々精進するとしよう。ところで今日はどうする?また組手でもするか?」

「あっそれいいね、やろうやろう!ティナとの勝負はいつも燃えるんだよ。個人戦だとティナ達の方が上手だよね」


「こらこらレジーナ、今日はイシュガル様の新作の兵器の性能実験だろ。ティナさんすいません僕達は今日は別に用があって、今日はこのへんで」


「そうか残念だな、ではレジーナまた今度だ。逃げるなよ?」

「へーんだ!ティナもね〜」



「ティナ隊長、相変わらず不思議な連中ですね。しかし、悪い気は感じない。個人の模擬戦でも、個体によってはなかなかの手練れですよ。特にレジーナとムスト、彼らは独特な戦い方をする」


「それも楽しみなんどけどさ。どうやら袖にされたみたいだし、久々に第二軍同士で紅白戦でもやるかい?」


「負けませんよ〜」

「負けた部隊は今日1日雑用係だよ、罰は重いほうがやりがいがあるもんさ」




ムストの言っていたイシュガルの新作兵器、それはレジーナ達空中部隊用に開発された投下型炸裂弾。

目標に深く突き刺さってから爆発する遅延型は、塹壕潰し用。また広範囲に小型の炸裂弾をばら撒く型は、拠点制圧用の大型の物まで実に多岐に渡る。


連合軍の新兵器に対抗するため、第三軍の技術者達も躍起になっていた。

また、一度は圧力が安定しないとの理由で、お蔵入りになった魔導砲も徐々にバージョンアップがなされ、敵の前線を飛び越え、遥か後方の都市区画を狙える超長距離武器として新たに誕生しようとしていた。


会戦を経て、戦いはより一層激しさを増す気配をみせていた。


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