小休止
国道沿いの帝国の阻止部隊を片付け終わり、オスロ要塞線の第1城壁の見える平原にて、後続であるノルンやクモ達を待つコルト達。
ただ待つということが苦手なコルトは、荷馬車に捕らえた戦利品達で遊びながら待つ事に決めた。
コルトの待つ天幕の中に何人も、すし詰めにされた荷馬車から、引き摺られるように連れてこられる戦利品達。
人族や魔族、コルトが気に入ったという理由だけで命拾いした、性別も歳も体つきもバラバラな人達。
荷馬車から拘束されたままの状態で逃げだした人達は、付近を警戒していた天秤部隊や、サマエルの部下の天使達の手にかかり、既にいない。
いきなり拘束を解かれ、天幕に放り込まれて困惑していた。
「な、何が始まるの?」
「私達、殺されるの?」
「し、知らないよ!助けて!助けて」
「やーやーようこそ!私は人形部隊長のコルト、最近私欲求不満なんだよ。だからね、君達を使って遊ぶことにしたの、そこの君、あの子を襲いなさい。殺すとかじゃないよ?」
年端もいかぬ少女に、成熟した男性を襲えというコルト。
当然困惑する少女に、コルトは笑顔のままに続ける。
「あぁそうか!逆がいいのかな?それなら納得だ!うん、それがいい!じゃあ君始めて始めて」
「馬鹿を言うな、こんな子を襲えなんて⁉︎出来るわけないだろう、私はできない!お断りだ、光の神の教義に反する!」
「なんだよなんだよー、意気地なしか?じゃあ私があの子を襲うよ!模造品達は、その子達を見張ってて!逃がさないようにだよ?」
「はい…コルト様」
年端もいかぬ少女に近づきながら、自身の服を脱ぎ捨て、艶かしく少女の身体を触っていくコルト。
ひとしきり愛撫し、口づけをし、指を這わせて更に愛撫する。
「やぁ、やぁだ!やめて…」
「可愛いなぁ、うん。実に可愛いらしいね。ここはどうかな?ここは?わかった、ここだね〜?」
「…っ!あっ…!」
体が弛緩し、徐々に汗ばむ少女の肢体をゆっくりと味わうと、次に成熟した男性の既婚者である妻を嬲っていく。
愛する男性の目の前で陵辱を受ける妻を見て、おもわず涙する男性の声は、既に妻には届かない。
彼女はコルトの術中にはまり、快楽を自ら受けいれ、先程の少女と一緒になって嬌声を上げていた。
天幕の中は伝染したかのような饗宴の場となり、誰もが隣人を愛していた。
「おやコルト?また君は面白い事をしているね。暇潰しのやり方も色々あるものだな、それはそうとだよこれは収拾がつくのかい?」
「大丈夫大丈夫!ちょっと暗示を強くかけたから日中はこのままだけど、ノルンも混ざるかい?クモさん達が来るまで時間があるだろう?」
「私は遠慮しとくよ、こうなっては獣のようでね。私は愛情ある方が好みだからな、これとはまた趣が違うのだよ」
「そうかい?私は博愛主義も趣深いと思うけどね〜!さっき教義が云々言ってた男性も、妻がいるのに先程の少女とくんずほぐれずよろしくしてるよ!これも愛情表情の一種よ!」
「そういうものなのかい?」
嬌声が響き渡る天幕の扉が開くまで、それからさらに半日ほどの時間がかかり、遅れてその光景を目撃した天秤部隊の面々達は、クモは目を輝かせ、サソリは顰めっ面をし、ヘビにいたっては無頓着な表情をしていた。
「汝隣人を愛せよ、汝幸福を甘受せよか、欲にまみれた表情というのは美しいわねコルト!私もサマエル様にこんな風に愛されてみたいわ」
「そうかね?劣等種共の交わりなぞ、物好きにも程があるだろうに。コルト、少しは控えろよ天幕の中が獣臭くなるだろうに、まったくなぁヘビ?」
「私はどうでもいいがね、サマエル様の為になれば、それは全て善となり、悪ともなりえると個人的に考える」
「ぶー、ノリが悪いぞ二人共!ノルンは理解を示してくれたのに、ねぇ?」
「いや理解はしてないよ」
サマエルの用意した軍団を再集結し、一つに纏まり、オスロを攻める下準備を開始してゆく堕天使の面々。
天と地を覆い尽くす軍勢を指揮し、オスロ攻略を開始してゆく。




