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BLOOD LINE TEMPEST〜劫火の中の思い出は黒く染まる〜

作者: Mr.J

少年は手に余る機関銃を持って瓦礫にひそんだ


向こうで銃の音と共に兵士達の断末魔が聞こえる


紅国の量産型SPエネミーバスターは地面を削りながら進んでくる


「ハァハァ・・・・ハァァァァ!!!!」

瓦礫から飛び出すと共に銃を乱射した


エネミーバスターは軽装のため、機関銃で十分応戦できる


量産型SPは足を壊されて地面に転等

摩擦で機体温度が上昇し、爆散した


少年は瓦礫に飛び込んだ


ここは最終防衛ライン

ここを突破されると、自分の生まれた町は攻撃される

応援は要請したが、来る様子はない




量産型SPの進軍が止まった


勝った


しかし、その考えは違った


敵の大将が現れたのだ


翠と蒼の機体

あれは紅国軍将軍機レクイエムだ


軽そうな機体に装備されたライフルが目立つ


レクイエムが作戦行動に入った


前進して周りの兵士達が隠れている瓦礫を撃つ


B装備のレクイエムになすすべもなく兵士達は瓦礫と共に散っていく


少年は後ろに走った

逃げているのではない

ここでは武が悪いのだ


ここは湿地帯であるため動きにくい


少し後退すれば足元がしっかりした場所に出る


すぐ後ろに強烈な衝撃波が飛んできた

「うわぁぁぁぁぁ!!!!!!」

沼の水は干上がり、少年は吹き飛ばされた

沼に墜落する


レクイエムが銃口を少年に向けた

とっさに銃を撃った

しかし、その全てが弾き返された


もぅ、なすすべはなかった


少年は死を覚悟した


しかし、レクイエムは銃口を上にもっていきながら後退した


少年の上を風がとおり抜けた


少年の上を飛び越えて来たのは援軍


それも蒼国最強と謳われるスパイラルソード2サンクチュアリだ


2機は少年の目の前で戦闘を開始した


それは少年が見たいままでの戦闘をはるかに超えた互角の戦いだった


ビームソードが空を斬り、その残像が鮮やかに孤を描く


翠と蒼の機体が氷を滑っているかのように

まるで、スケートをしているかのように舞う


その目立つライフルから撃ち出されるビームは、スパイラルソードを討とうと必至だ

しかし、スパイラルソードはソレを簡単に避ける


しかし、勝敗はすぐに決着する


スパイラルソードが後退しようとした

しかし、ソコには少年が居た


とっさに少年を回避しようとした

しかし、そのせいでバランスを崩し、そこへレクイエムの一撃が入った


スパイラルソードは轟音と共に滑地に倒れた


水しぶきが少年にかかる


レクイエムはそのまま1機と1人をとおり過ぎて町へ向かった

その後ろをエネミーバスターがついて行く



程なくして、町は劫火に見舞われた


「あ・・・ぁ・・・」

「おい!少年!!大丈夫か!!?」

スパイラルソードに乗っていたパイロットが壊れかけた扉を今やっとこじ開けて出てきた


「ボクの・・・せいで・・・みんなが・・・」

少年は町に残した思い出と共にそこに倒れこんだ

とっさに手をつく

沼地に手のほとんどが埋まる

「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

天に向かって叫んだ






「もぅ二度と・・・失わない・・・・俺は・・・・二度と・・・・逃げない・・・!!」

5年後、少年は黒いSPに乗ろうとしていた

あの5年前の強襲の際に燃え残っていた家族の写真を見た

そこには上半分が燃えて顔がなくなった親の写真

自分の姿だけが、ハッキリとわかる

押さなかった13歳の時の自分


「あの頃とは・・・違う・・・」

写真をお守りケースに入れて青年は黒いSPに乗り込んだ


黒い機体が出撃位置までクレーンで運ばれる


大きな音と共に出撃準備が整った


「フォマス・デルタニアー・・・パトリオット2ジャッジメント・・・・出る!!」



黒い機体は長い滑走路を飛び出した


荒野に着地し、ブースターが爆発する


今目の前で戦っているかつての恩人を救うため

青年と黒い機体は荒野を走った


DM1イージスを倒し、この国に平和をもたらす

そして、怨敵レクイエムを討つために・・・


黒い機体はスピードを落とすことなく走った

いかがだったでしょうか?

本編を見てこちらを見た方は色々?の部分があったと思います

DMってなに?パトリオット2?などなど

もし、こちらが始めての方は本編を見てくださるとうれしいですm(__)m


本編を見てくださっていること前提で説明させていただくと

今回の話はラトルが黄国に買出しに行っている間の話です

本編は

第一部・ディストラクションゲーム

第二部・ブラッドラインテンペスト

第三部・ワールドセイバー

の三部構成です。

どうか最後までお楽しみください

(最後まで楽しんでいただけるよう、最高の努力をさせていただきます!)


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― 新着の感想 ―
[一言] 一応本編も軽く見た上で書いています。 まずは良好な点。一文が短く、戦闘中に相応しいスピード感の表現に成功しています。手軽に読めるので、さくさく読み進められました。 ストーリー・キャラクター…
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