出動!!
『バリバリ』CH-47チヌークのプロペラ音が鳴り響く。俺は、ふと下を見る。ここは、東京第4廃墟エリア。
『神獣は、何処だ~?』一騎が辺りを見回す。俺も辺りを見回す。
『おい!居たぞ。』俺は、そう言い残しバスターソードを背中に背負いCH-47チヌークの扉を開けた。勢いよく風が飛び込んでくる。
『キャッ』強い風に驚き美咲が悲鳴を出す。俺は気にせず、CH-47チヌークから勢いよく飛び降りた。
『リーダー待って下さい!』美咲、一騎、達也、真奈美が声を揃え、追いかけるように飛び降りた。CH-47チヌークは、地上から約15m。地面まで数秒。真下にキメラが2体いる。
『英二!危ない!』美咲が助けようとする。俺は、バスターソードを抜き
『問題ねぇ』そう美咲に答えた。そして、バスターソードを1振り
『ズバッ!』キメラは、血飛沫を飛ばしながら絶命した。
『雑魚がどんなに群がろうが、所詮は雑魚。俺の敵じゃあねぇんだよ!』美咲にそう言った。
『流石リーダー♪』一騎は、おだてるように言ってきた。
『ふんっ』俺は無視した。無事全人着地した。
『後、ヘルクロス2体だったな。』部下に質問を投げ掛ける。
『はい。残りはヘルクロス2体です。』答えたのは真奈美だった。俺は、確認が取れたので辺りを見回し、探索を始めた。
『グガァ!』ヘルクロス1体が、俺の進んだ方と逆から飛び出し、部下を襲う。
『おい!テメェら気を付けろよ!奴の爪には猛毒があるんだぞ!』部下全人に警告を促す。
『わかってます・・・っよ!』達也は、ヘルクロスの攻撃を避けながら答えた。
『ッチ!めんどくせぇな。』俺は、両ももに着いてる銃のホルダーから、改造されたデサートイーグルを取り出す。俺は、高くジャンプをして、デサートイーグルを連射した、
『ドンッドンッドンッドンッドンッドンッ』デサートイーグル独特の音が響き渡る。俺のデサートイーグルは、厚さ50cmの鉄板ですら貫く威力を持っている。
『グボォ!』ヘルクロスは、悲鳴を上げ怯む。それを見逃さずバスターソードで斬る。
『ズバッ!』ヘルクロスは、真っ二つになり絶命する。
『英二、助かっ・・・』美咲がしゃべっている顔の横を俺のバスターソードが
『ヒュンヒュン』空を斬る音をたてながら通る。
『グサッ。』バスターソードが音をたてて何かに刺さる。
『グボォ!』美咲の背後にいたヘルクロスの額に突き刺さっている。ヘルクロスはそのまま絶命した。部下達はみな冷や汗を流しながら声を揃え
『リーダー危ないですよ!もう少しで美咲さんに当たる所だったんですよ!』説教を始めた。俺は、
『ふんっ』悪態をついたまま
『任務完了。撤退する。』CH-47チヌークを呼び寄せた、
『おい!撤退だ。行くぞ。』俺は、部下にそう言いCH-47チヌークに乗り込む。部下も続いて乗り込む。CH-47チヌークはそのまま本部『ARES』へ向かう。本部に着いた。俺は、本部に着くなり部下を連れ司令官に報告に向かった。
『コンコン。失礼します。』司令官室の扉をノックして、挨拶をして部屋に入る。司令官の前に1列に並び敬礼をする。敬礼は、右手で心臓を隠す形だ。
『神獣隊第1隊、ただいま任務終了しました。』俺は敬礼をしたまま司令官に報告した。