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共和国4:共闘
「どうするんですか」
カワウがイシリウスに聞く。
「…確かに、魅力的な話だ。最終的に砦の中を一掃する必要があるからな。だったら、ここは手を組んで、それから攻撃しあえばいいだろう」
そこまで言ってから、周りの班員の面構えを見た。
「俺たちがここに来た理由は、覚えているだろ」
「もちろんです、砦を制圧し、ひいては共和国の領土に安寧をもたらすことです」
教科書的な回答を聞くと、イシリウスがうなづく。
「ならば、ここで彼らと手を組むのは悪くない。最後に勝ったものがルールとなる」
そして、ラウストへと返答をした。
「いいだろう、その話、受け入れる!」