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帝国19:死の誉れ
周囲と隔離されていた膜が消え去る。
それは、スルカグが倒されたということを意味していた。
声も出さず、ただ、敗者となったスルカグは地面に倒れる。
音がない。
ゆっくりと時が回りだす。
そして、音が再びこの世界に生まれた。
「隊長っ」
ラウストを抱きかかえるかのようにして、神人で最年少のマネスが問いかける。
「隊長は、すでに逝ってしまった。我々は隊長であるラウスト・エパルーゲンの誉れを称える。未来永劫、生命が途切れるまで、それは誇らしく伝えられるだろう」
龍人であるオタスがラウストを抱えるマネスの肩に手を置いて語った。




