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共和国17:参る
イシリウスは、この瞬間にスルカグの力量を正確に見定めていた。
当然、ラウストも同様である。
「一瞬だな」
「ああ」
イシリウスの話に、ラウストが同意する。
一瞬だというのは、スルカグも同じことを考えているようだ。
最後の一撃のため、何やら気合を入れている。
「……参る」
剣の刃を二人の方へとスルカグが向け、それを受け止めようと、イシリウスとラウストが剣を持ち替える。
たった一発のため、それに全力を出せるように。
そして、相手が向けてくる最大の殺意を敬意をもって受け入れるように。




