13/42
共和国6:グラウ石
「む、動き出したか」
帝国側の様子を見て、班長が一言つぶやいた。
「我々も動くぞ」
全員をちらりとみて、一気に駆けだす。
森を抜けるとすぐに砦があった。
そこには、2人ほど敵兵が倒れている。
帝国側の面々は、そこから伸びている坂道にさしかかろうとしていた。
一歩、その坂道に足を踏み入れた瞬間、班長は違和感を感じた。
「魔法が使えないのか…」
その声を聞いてすぐに、ブラウグが砦に触れて確かめる。
「ここの砦は、どうやらグラウ石でできているようですね」
「…そうか」
グラウ石とは、魔法を吸い取る力がある特殊な鉱石で、大きさに比例して吸い取る力も強くなる性質がある。
おおよそ100gのグラウ石で、半径30cmの魔法が無力化される。
「ならば、ここからは剣で行くしかあるまい」
同じことを帝国側も考えていたようだ。
すでに弓や剣を手に構えていた。




