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吟遊詩人の流離い歌

少女は待っていた

作者: 綾織 吟

少女は待っていた。

その日は雪の降るクリスマスで、ホワイトクリスマスとなっていた。

少女はコートとマフラーを身に着け、待っていた。

駅前で悴む手を白い息を吐き掛け、寒さをこらえながら待っていた。

少女の長い黒髪と紅い瞳はホワイトクリスマスに相反するような姿だったが、降り積もって行く雪が少女の黒髪を引き立たせていたのかも知れない。

少女は待っていた。

そして少女の前に一人の男性が現れた。

男性は小柄な少女と違って長身で少し痩せ型だった。

男性は少女の頭を撫でた。

少女はそれに対して顔を赤らめ、ゆっくりと口を開きこう言った。

「遅いよ」

二人の男女はその後手を繋いだまま夜の街へと消えた。


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