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第六話「連携の風」

戦場に静けさが戻った。霧が徐々に晴れ、遠くの丘に散らばる隊列が見える。

新隊長の小隊は無傷ではないが、生き延びていた。

ジャベリンを投げ、短槍を突き、回収する――小隊の動きは完璧ではない。しかし、これまでの全戦闘で磨かれた連携が、ここに結実していた。

「今日、全員が生き残った。間合いも、援護も、完璧ではないが十分だ」

新隊長の声は静かだが力強い。隊員たちは小さく頷く。

森の陰で、他部隊も同様に生き残り、戦闘後の整列を終えている。

重装部隊の兵士が、初めて風走り隊の動きを目にした。

「…あれが…風走り隊か」

機動性、判断力、間合い管理――連携の妙を見せつけた小隊に、重装の兵も舌を巻く。

小隊は小さな笑みを交わす。教本の指示を忠実に守りつつ、自律的判断が完全に身についていた。

「生き延びるための戦いは、終わったわけではない。しかし、今日の成果は確かだ」

新隊長は遠くを見つめ、次の戦いへの覚悟を胸に秘める。

戦場を吹き抜ける風が、隊の動きを祝福するかのように揺れる。

ジャベリンを投げ、短槍を突き、回収しながら、風走り隊は前進する――

風のように入り、影のように動く、その連携こそが、隊の誇りであり、生き延びる力だった。

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