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第一話「合流」

霧に包まれた谷間。新隊長の小隊は、他部隊の到着を待っていた。

これまでの小規模戦闘では自律して動いてきたが、今回は違う。

風走り隊の動きだけでは、戦局全体を左右する戦いには対応できない。

「ここから先は、我々だけではない」

新隊長は静かに呟き、隊員たちに目配せする。

森の陰から他部隊が現れる。重装や盾を構えた兵たちが整列する。

新隊長の小隊は軽装で素早く散開し、間合いを保ちながら隊列の隙間を埋める。

「距離を守れ。焦るな。動きを止めるな」

ジャベリンを手に、短槍を握る者たちは小さな動きを合わせ、敵の視界を意識しながら前進する。

元隊長の教本に書かれた通りの戦術だ。だが今回は他部隊との連携も必要だ。

指揮官同士が作戦を確認する間、小隊は待機位置を微調整する。

一歩前に出れば援護の射線が切れる。半歩下がれば間合いが崩れる。

隊員たちは自律的に位置を決め、判断を重ねる。

「覚えておけ。間合いを制するのは、我々だけじゃない。他部隊も生き延びなきゃならない」

新隊長の言葉に、隊員たちは小さく頷く。

合流は完了した。

だが緊張は解けない。敵の位置も、戦況もまだ不確定だ。

小隊と他部隊、軽装と重装、間合いと速度――すべてを統合する判断が、これからの生死を分ける。

霧の谷を抜け、風走り隊の新たな戦いが始まった。

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