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三人称視点  作者: 反町樹
学園物語
9/18

第九話:水曜日の朝と、伝説のパンリスト

 水曜日の朝、教室に一枚の紙が貼られていた。

 「給食パン評価リスト 作成者:匿名」

 その紙には、ずらっとこう書いてある。

パンの名前評価(1〜5)コメント

焼きそばパン5神。説明不要。人生変わる。

あんパン4甘さ控えめで推せる。

メロンパン3まあ普通。メロン感はない。

カレーパン2油が重い。後悔する日もある。

コッペパン1これを主食にしたら泣くレベル。

クロワッサン0ただのバターの塊。事故。

 誰が作ったのかは不明。

 だが、この「伝説のパンリスト」は、わずか数分で教室中の話題をかっさらった。

 ミナミはノートにこのリストのコピーを貼り付けながら呟いた。

 「……あのさ、このリストって、もしかして“あの人”の……?」

 そう、ミナミが思う「“あの人”」とは、もちろん彼である。

 彼は教室の隅で、スマホでパンの写真を撮り続けていた。

 そして、「伝説のパンリスト」を見て、ニヤリとした。

 (やっぱり俺の味覚、間違ってなかったんだ……)

 彼は今夜、新しい投稿を考えている。

 アカウント名は秘密だが、タイトルは決まっている。

 「焼きそばパン愛好会」

 オオタくんは、そのリストを真剣に読みながらこうつぶやいた。

 「クロワッサンが0点……さすがに可哀想だろ……」

 そして、彼はこっそり自分の机の引き出しから、クロワッサン型の消しゴムを取り出した。

 「これ、プレゼントしようかな……」

 そして、話は教室の後ろ。

 ケンタが「焼きそばパン最高!」と叫びながら、

 あんパンを頬張っている。

今日の教訓

評価は主観、でもけっこうみんな納得

クロワッサンは、いじられキャラ確定

「伝説のパンリスト」は、日常にちょっとした革命を起こす

ミナミの推理はいつも8割方当たる(でも残り2割が重要)

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