第十一話:金曜日の朝と、「飼う」と「買う」の大混乱
金曜日の朝、教室はいつもよりザワザワしていた。
理由はただ一つ。
「先生が急に生き物を教室で飼うって言い出した」
先生は真剣な顔で言った。
「みんな、教室で生き物を飼おうと思うんだ」
ミナミは心の中で「おお、これはちょっと楽しそう!」と思ったけど、同時に疑問も。
(“飼う”って……具体的にどうするの?)
放課後。彼とオオタくんは、なぜか校庭のペットショップの前にいた。
「え?買いに来たの?」ミナミはびっくり。
「いや、“飼う”って言ったからには、ちゃんと“買う”のも必要でしょ?」
彼は誇らしげに答えた。
ここで問題発生。
ミナミの頭の中:「“飼う”=教室で大切に育てる」
彼の頭の中:「“飼う”=とりあえず生き物“買う”!」
オオタくんも困惑気味。
「ちょっと待ってよ、まだ決まってないのに買いに来ちゃっていいの?」
彼は真顔で言う。
「いいんだよ、ほら、買わないと飼えないから」
ミナミは思わずツッコミ。
「当たり前じゃん!でも、私たちまだ何飼うか決めてないよ!話が先だよ!」
ペットショップの店員さんも巻き込まれ、
「えっと……この子はカメで……あっ、でもハムスターも人気ですけど……」
結局、彼が手に取ったのは、なぜかウーパールーパーのフィギュア。
「これなら買ってもいいかな……?」
ミナミは大爆笑。
「それ、“買う”じゃなくて“持ってる”って言うんだよ!」
教室に戻った三人。
先生は「飼う準備は順調だね」と微笑んだ。
ミナミはつぶやいた。
「やっぱり言葉のすれ違いって面白い……」
今日の教訓
飼うと買うは似て非なるもの
先に決めずに買いに行くと悲劇が起きる
でもウーパールーパーのフィギュアは最強の安全パイ




