第十話:木曜日の放課後と、パン会議(爆誕)
木曜日の放課後、教室の隅に人だかりができていた。
「パン会議」開催中である。
発端はもちろん、伝説のパンリスト。
それをきっかけに、パンへの熱い想いを語り合う場が急遽設けられたのだ。
主催は彼。
「みんな、パンのこと、語ろうぜ!」
と声をかけたら、いつの間にかミナミ、オオタ、ケンタ、そして意外にも先生まで参加していた。
ミナミは気乗りしなかったが、
(まあ、直接話せるチャンスかもしれないし……)と腹をくくっていた。
議題はまず「焼きそばパンが神かどうか」。
ケンタは満面の笑みで
「神だ!むしろ宇宙一!」
と叫ぶ。
ところがオオタくんが一言。
「いや、メロンパンも捨てがたい。あのサクサク感、たまんねぇんだよな」
すると、先生が笑いながら
「君たち、パンの話にそこまで熱くなれるなんて微笑ましいよ。けど、クロワッサンは…まあ…」
と言いかけて、オオタくんがすかさず
「先生、それクロワッサン消しゴム持ってるくせに!」
場が一気に和んだ。
一方、彼はスマホで焼きそばパンの写真を何枚も見返しながら、
「次は焼きそばパンのトッピング研究会もやろうかな」
と提案。
ミナミはそれを聞いて、ちょっと笑った。
会議の最後に、ミナミが勇気を出して質問した。
「ねえ、昨日の“好きです”って、本当はパンの話だったの?」
彼は一瞬だけ驚いてから、ゆっくり答えた。
「そうだよ。パン、マジで好きなんだ」
その言葉に、ミナミは顔を真っ赤にしたが、すぐに笑顔に戻った。
今日の教訓
パンは人をつなぐ
勇気を出して聞くのは大切(たとえパンの話でも)
先生もパン会議に巻き込まれることがある
そして焼きそばパンはやっぱり最強




