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8.前夜の決意

 家に帰ると、スマホには数百件のメッセージが届いていた。明日の三人配信の話題で、SNSは持ちきりになっているらしい。


```

匿名:明日の配信楽しみ!

匿名:黒崎竜也vs新人配信者

匿名:みおりんも参加するって本当?

匿名:モンスター視点モード見せて!

匿名:茶番だったら炎上確定

匿名:でも昨日の配信は本物っぽかった

ポテチ:そらまめくん、無理しないでね

だんご:みんなで応援してるから

ねこまる:スライムさんたちも応援してるよ

```


 ポテチさん、だんごさん、ねこまるさん。初期からの3人の視聴者からの応援メッセージを見ると、心が落ち着いた。


 この人たちは、僕がまだ視聴者3人だった頃から応援してくれている。数字に関係なく、僕の配信を好きでいてくれる。


 忘れちゃいけない。大切なのは、この人たちのような視聴者との絆なんだ。


 その夜、僕は《モンスター視点モード》について考えてみた。


 昨日、この機能が初めて現れた時のことを思い出す。


 美桜さんがゴブリンに襲われそうになった瞬間、僕は咄嗟にゴブリンの気持ちを知りたいと思った。


 なぜ攻撃してくるのか。


 何を考えているのか。


 どうすれば争わずに済むのか。


 その気持ちが、《モンスター視点モード》を発現させたのかもしれない。


 相手を理解したいという純粋な想い。


 それが鍵なのかも。


 明日は大勢の人が見ている。黒崎さんも、僕の能力が本物かどうか見極めようとしている。


 プレッシャーは大きいけれど、僕には信念がある。


 モンスターとの共存。


 戦わずに解決する方法。


 それを証明してみせる。


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