死の世界の学校
陽「いや」
陽「だから、ちょっと待って」
桜「なに?」
陽「何で、年齢と名前覚える必要があるの?」
桜「あぁ~」
桜「たまに、医者を語って殺そうとして来る奴がいるから」
桜「だから、年齢と名前を覚えておく必要があるの」
陽「なるほど」
陽「にしても、瑠美ちゃん私達とあんまり身長変わらないのに、私達より4歳も年上なのに」
桜「まぁ、聞いた話によると瑠美がここに来たのは、6歳頃らしいから」
陽「どういうこと?」
桜「ここでは、まともな食事を摂る事が出来ないから幼い頃に来た子は成長できないの」
陽「なるほど」
陽「あれ?」
陽「じゃあ何で」
陽「瑠美ちゃんは医療知識があるの?」
桜「瑠美はここにすぐに適応したらしい」
桜「そこから、人体に興味を持って、生きたまま人を解剖したり、人体実験したり、してたらしい」
陽「怖」
桜「その結果医療知識が身について、安全に食料と人体実験をやる為に医者になったらしい」
陽「あれ?」
陽「でも、ちょっと待って」
陽「7歳以下の子は殺したらダメなルールじゃ無かったの?」
陽「そもそも、7歳以下の子は学校に通うルールじゃないの?」
陽「それなのにすぐ適応っておかしくない?」
桜「そもそも、ルール自体が1年くらい前に出来たやつだから、瑠美が来た頃はまだルールなんて無かったの」
桜「だから瑠美はすぐにルールに適応する必要があったの」
陽「ルールってそんな直近に出来たやつだったの」
桜「私がリーダーになったのが1年前くらいだから」
陽「ルールって夜桜ちゃんが作ったやつだったの」
桜「そう」
桜「瑠美に頼まれて作ったの」
陽「瑠美ちゃんに?」
桜「もっと安全に人体実験を出来るようにして欲しいって言うわれて」
陽「夜桜ちゃん優しいんだね」
桜「別に」
桜「引き換えに、リンゴとパンを半年分あげるって言われたから」
陽「瑠美ちゃんってそんなに食糧持ってるの」
桜「医者に死なれたから困るからって、リンゴやパンとか大量の食糧を外から手に入れる事が出来るの」
陽「外からってどういうこと」
陽「外に出る方法って無いって言うってなかった」
桜「一定条件満たせば外に出ることが可能なの」
桜「でも、その時には誰も外に出ようとし無くなっているけどね」
陽「何で?」
桜「知らない」
桜「私、条件満たしていないし」
陽「条件って何なの」
桜「知らない」
陽「えっどういうこと」
桜「条件満たしている人に一貫性が無いから条件が何なのかが誰もよく分からないの」
桜「聞いた話しによると、条件を満たしたらある日突然外とのコネクションが手に入るらしい」
陽「なるほど」
桜「だけど、外とのコネクションを与えられたのは5人だけ、だから外に出るのは不可能ってこと」
桜「それに今生きてるので、外とのコネクションを持ってるのは瑠美だけだから」
陽「条件が分からない以上絶望的ってことか~」
陽「外に出れるって思ったのに」
桜(まぁ、嘘だけど)
桜(外とのコネクションを作ったの私だし)
桜(私が軍人を脅して手に入れたコネクションを瑠美に渡してるだか)
桜(その事は私と瑠美以外知らないことだからね)
陽「ねぇ、所で今はどこに向かってるの?」
桜「学校」
陽「私達に関係無いのに案内するの?」
桜「まぁ、一応」
陽「なるほど」
陽「ここから学校ってどのくらい離れてるの」
桜「病院から1kmぐらいしか離れてないから、あと200mぐらい」
陽「近くない」
桜「基本的施設密集してるから」
陽「何か、早口言葉みたいだね」
桜「はぁ」
陽「いや、何か『基本的施設密集』が早口言葉みたいだなって思って」
桜「はぁ~」
桜「そんなくだらないこと言うってる間に学校着いたよ」
陽「ごめんごめん」
陽「それで、学校って何処にあるの?」
桜「目の前」
陽「いやいや、更地しか無いよ」
桜「その、更地が学校」
陽「どういうこと?」
桜「前も言うったけど、教えてるの勉強じゃなくて、殺し方や罠の仕掛け方だから、建物でやるより更地でやった方が何がと都合が良いの」
陽「なるほど」
陽「所で、子供や先生は?」
桜「子供は、今日来てないだけじゃない」
桜「先生は、そもそもいない」
陽「先生いないって、じゃあ誰が教えてるの」
桜「ここに子供が居ることを一番初めに見つけた人が教える」
陽「えっじゃあ、もし私がここを通った時に子供が居たら私が教えないと行けないってこと」
桜「そういうこと」
陽「いや、全然私達に関係あるじゃん」
桜「関係無いよ」
陽「何で」
桜「聞くけど、私の支配地域から1人で出る気ある?」
陽「……ないです」
陽「って言うか、夜桜ちゃんがいないと距離的に出れるきがしない」
桜「だから関係無いって言うったの」
陽「なるほど」
桜「ここに長居したくないから、さっさと次の場所行くよ」
陽「何で長居したくないの?」
桜「子供が来たら、私が教える事になるから長居したくないの」
陽「なるほど」
桜「行くよ」
陽「次は何処に行くの?」
桜「販売店」