死が当たり前の世界のルール
陽「おはよう夜桜ちゃん」
桜「貴方良く寝れるわね」
私は夜桜、昨日家族に捨てられた陽菜を私の組織に迎え入れた、って言うっても、私と陽菜だけだから組織とは言えないけど。
桜「昨日も言うったけど、ここで生きぬ為には、誰かを殺して奪い取る以外生き残る道はないから」
陽「分かってる」
桜「はぁ~」
桜(分かってたらここで寝れる訳無いはずなんだけどね)
陽「夜桜ちゃん今日はどうするの?」
桜「あぁ~」
桜「今日は、ここについての説明と案内」
陽「昨日説明しなかった?」
桜「大雑把にしか説明して無いから」
陽「あぁ~」
陽「なるほど」
桜「じゃあ説明するわよ」
陽「はい!夜桜ちゃん先生」
桜「先生.........」
桜「まぁ良いわ」
桜「まずここは、誰かを殺した所で誰からも何も言うわれない」
桜「要するに治外法権てこと」
陽「犯罪やり放題ってことですか?」
桜「まぁそ言うこと」
桜「って言うっても、ここにもルールがあるからそれだけ守ればいい」
陽「ルールがあったとこれで守るんですか?」
桜「ルール内容を今から言うからそれを聞いたら分かると思うわ」
桜「ルール1つ目7歳以下の子供を殺したらダメ」
桜「理由は、何も持ってない可食部位が少ないから」
陽「可食部位が少ない?」
陽「えっと~」
陽「どう言うこと?」
桜「そのままの意味」
陽「人を食べるの!?」
桜「人以外にも、土、石、砂利、泥、コンクリート、鉄筋、電線、排泄物とかも食べるよ」
陽「ちょっと待って!」
陽「全部食べ物じゃないんだけど!」
陽「もっと普通の食べ物って無いの!」
桜「あるにはあるけど」
桜「手に入れのが難しいから」
陽「えっでも夜桜ちゃんってここのリーダーなんでしょ」
陽「それでも難しの」
桜「ルールのせいでね」
陽「ルールのせい?」
桜「ルール2つ目が、病院、学校、販売店の半径5m範囲内での戦闘禁止及び居住禁止」
陽「病院、学校、販売店あるの!」
桜「有って無いような物だけど」
陽「どう言うこと?」
桜「まず病院は、生きてさえいればどんな病気でも、どんな状態でも完璧に治してくれる」
陽「えっ凄い」
桜「凄いけど問題があるの」
桜「その問題が、代金の代わりに医者の人体実験に協力しないといけない」
陽「えっでも治して貰えるんだよね」
桜「臓器が無くても、頭が取れても、息して無くても、下半身無くても、生きてさえいれば完璧に治してもらえる」
陽「もう魔法じゃん」
桜「だから、人体実験されても治して貰えるんだけど、麻酔とかそんなものないから、地獄の痛みを医者が満足するまで味わう事になる」
陽「えっと、どんな人体実験されるの」
桜「私がされたのが、血を全部抜かれたり、臓器の位置を入れ替えられたり、五感を全部壊されたりとか」
陽「麻酔は?」
桜「勿論なし」
陽「地獄過ぎない」
桜「死ななければ生きれるし、特に痛み意外の損がないから皆使ってるって言うかここ以外病院ないし」
陽「それでもあんまり使いたくない」
桜「使わなきゃ死ぬけどね」
桜「次に学校だけど、これは私達には関係ないことだから、気にしなくていい」
陽「気にしなくていいって言うわれても、気になるんだけど」
桜「簡単に説明すると、7歳までの子がここで生き残る為に通う場所」
陽「殺したらダメな年齢の子が通う場所ってこと?」
桜「そういうこと」
陽「て言うか何教えてるの」
桜「主に、武器の扱い方と、罠の仕掛け方、ここのルールだったはず」
桜「私行ったことないから」
陽「行ったことないんだ」
桜「私が捨てられ頃には7歳過ぎてたし」
陽「何で7歳までなの?」
桜「ここって10歳まで生き残れる確率が0.001%だから、最低限のことだけ教えるってこと」
桜「あとは、ここの成人年齢が8歳だから」
陽「なるほど」
陽「でも、何でわざわざそんな事教えてるの?」
桜「昨日少し言うったと思うけど、政府が軍隊を送り込んで来るから、それを撃退する為の戦力が必要だから」
陽「えっ攻めてくるの」
桜「だいたい半年に一回ぐらい」
陽「それって大丈夫なの?」
桜「まずそれで死ぬやつは、どっちしろ死ぬから」
桜「それに軍人の物資を奪えば少しの期間だけまともな生活が出来る」
陽「えっじゃあその時に半年分の食料を奪えば人を食べる必要は無いってこと」
桜「まぁそ言うことだけど」
桜「それは難しい」
陽「何で?」
桜「この場所に置いて最も必要な物って何だけと思う」
陽「最も必要な物?」
陽「うん~」
陽「武器?」
桜「まぁ~」
桜「必要な物だけど、最も必要な物って訳では無いから」
桜「最も必要な物は、飲食物」
桜「まぁ食べ物と飲み物ってこと」
陽「確かに」
桜「だから争奪戦になるの」
陽「なるほど」
桜「次に販売店だけど、先言うってたルールのせいで手に入れのが難しいやつ」
陽「これが」
桜「簡単に言うと、まともな食べ物、日用品、武器が売ってる場所」
陽「まともな食べ物」
桜「だいたい、リンゴ、パン、米、麺が売ってる」
陽「本当に!」
桜「売ってるだけで買えるとは言うってないから」
陽「売ってるのに買えないってこと?」
桜「値段が問題なの」
陽「値段」
桜「リンゴ1つ1000体とか必要だから」
陽「値段の単位おかしくない?」
桜「あぁ~」
桜「1000円じゃ無くて、人間1000体だから」
陽「人間1000体!」
桜「だからコスパが悪いの」
陽「コスパが悪いとかそ言う問題じゃない気がする」
桜「そ言うものだから」
桜「ルール3つ目、軍事が攻めてきた時に奪った物は早い者勝ち」
陽「ここじゃ当たり前ことじゃないの?」
桜「もう少し詳しく言うと、誰かが奪った物を奪ってはいけないってこと」
陽「軍事が攻めて来た時だけ?」
桜「そう」
桜「理由は単純に、ここいる人間が全滅しないようにする為」
陽「互いに殺そうとして居るのに?」
桜「そう」
桜「まぁ、ここが無くなったら、こっちとしても不都合だから、無くならないようにする為に」
陽「なるほど」
桜「ルール4つ目安全地帯での殺し禁止」
桜「理由は先と同じ」
陽「安全地帯ってどこ?」
桜「ここから出てしばらく真っ直ぐ進んで右に行ったら、吹き抜けの場所があるからそこ」
桜「って言うってもここも安全だけど」
陽「えっ何で?」
桜「私の支配地域の最奥だから誰も入ってこない」
陽「えっ何で?」
桜「ルール5つ目他人の支配地域に殺し窃盗以外の目的で入ってはいけない」
陽「安全の意味が全くわらない」
桜「まぁ単純に私が強すぎるから、誰か来る可能性が低いってこと」
陽「なるほど」
桜「ここのルールはこの5つだけ」
陽「もし破ったらどうなるの?」
桜「このルールが一切適用されなくなる」
陽「要するに?」
桜「安全地帯が完全に無くなる」
陽「だから販売店を襲って商品を盗むのがムズいってこと」
桜「そう」
桜「だからルールだけ絶対守ってね」
陽「分かったけど」
陽「いくら何でも命の価値が軽過ぎない」
桜「そうでもしないと生きて行けないから」
陽「なるほど」
桜「次は私の支配地域の案内と先に言った場所案内するから」
桜「死なないようにね」