永遠に追われた男②
「....お前...今なんて言った...?」
トムの声が震えている。
「もう一度言うぜ。お前、トムじゃあ無いだろ?」レオンの指はハッキリと一直線にトムを指さしている。
「お、おい!どういうことなんだよ!俺はお前との思い出だって話したじゃあないか!」トムは汗を流しながらレオンの話を聞く。
「俺が思い出せた部分は帰国途中の飛行機の中での記憶だ。しかし、飛行機の中で国際電話?普通に考えて無理だよなぁ?いや、普通じゃない考え方しても無理だ。」
無音の大学内に外の音が反響している。
「もしこれが正しく無い記憶で、所々しか思い出せてない情報を俺の脳が勝手に繋げていただけどすると、恐らく思い出せた記憶はトムという友人がいたという事と、」
ゴクリ...トムは唾を飲んだ。
「トムが今俺の国へ行ってるという事だけだぜ!じゃあ俺の前に居る奴が誰なのかッ!それは、お前に直接聞く!」
「な、なんなんだこいつは.......レミアド・レオン.....!」
「おい!早く答えろッ!」
トム?はニヤリと笑い、大きく地面を蹴った。
「てめぇ、ぶっ殺してやるッ!」
レオンは自分の賭けが当たったかのように鼻で笑う。
「やっぱり本性出しやがったな、テメー!」
「レミアド・レオン。お前は今日が命日となり、ここが墓場となる。お前、見た感じ『異質物』は持って無いみたいだな。」
「異質物?しらねーな、そんなモン。」
「まあいい。バレたなら仕方ない!このグリル・メートルが直々に殺してやる!死ねいッ!」
シャツの裏に隠していたナイフが、5〜6本投げられる。
「へッ。こんなナイフら余裕で良けれちゃうね。」レオンは横にズレて避ける。
「ンなんで俺のナイフが避けられると思ってんのか?このカスがッ!」
ナイフが空中でグルンと回る。
刃の先がレオンに向いて飛んできているのを、レオンは知らない。
ドスドスドスゥゥ!!
「かハッ!」レオンは血を吐いた。
「フハハハハッ!3本だ!3本命中したぞ!私は成長しているっ!」
「ほらほらー。うずくまってないで起き上がれよ。」レオンに刺さっているナイフを
更に深く刺す様にナイフの柄を足でふむ。
「まぁいい。お前はこれから終わるんだからな。顔を上げてみろ。」
「...ッ!!!」レオンは驚いた。レオンの回りを360度全方向にナイフがあり全てピタリと宙に浮き、自分に刃か向いている。
「私がこの指を鳴らしたとき、ナイフは全てお前に向かって飛んでゆくのだ。かわしても無駄だ。永遠に追われる。」
パチン。 彼の指がなる。
「死ね!レミアド・レオン!」
カランカラン…
ナイフが全て命中せずに、地面に落ちた。
「レオンの姿が...無い?...それに、何故ナイフはレオンを追跡しないんだ...?」
グルン!ナイフは追跡した。しかしナイフは全てグリルに向き宙に浮いている。
「な、なんなんだッ、?」
「俺があんたの後ろにいるからだ。」
「ッ!?なんでだ...?なんで後ろにいる...?」
「あんたが言ってた異質物ってのは、よく知らないが、なんかわかった気がするぜ...」
「なッ!何故俺の後ろにいやがるッ!」
「知らないッ!気づいたらいたんだ.!!!」
「ならなんでだッ!あんたは異質物なんて持っていないはずなんだ!」
「だから知らないって言ってんだろマヌケ!目ん玉により小さい脳みそ持ってるダチョウでも分かるぞ?おめぇはダチョウ以下か阿呆が!」レオンは自分に刺さっていたナイフを思いっきり抜き、そのナイフをグリルの喉にピタリと突きつける。
「あんたが言ってた話、どこまでがほんとだ?」
「い、言う訳、」
プシュゥゥ!
グリルの喉にナイフが0.5mm程刺さった
「わ、わかったよ、い、言うから、」
「早くしろ!それに、あそこの棚の後ろに人が居る。恐らく男で、かなり歳をとってる。小声でいい、話せ。」
「ま、まず...klの事は本当だ、おれもその組織の一員だしな....」
「で、異質物?だっけか?それは?」
「それも本当だ、俺も持っている!」
グリルの声はかなり震えている。これは本当の恐怖だ。
「異質物を持つとどうなんの?」
「その異質物が持った者に相応しいと、能力が自由に使える...!だか、相応しいと判断されなかった時は、持った人は暴走してしまう。」
「へぇ。あんたの異質物はどこよ?」
「異質物の多くは小さい物だから手首から体内に入って胴体まで行く、ただ、椅子だとか車、大きい物は触ったあとどこかに保管しておかないと行けない。」
「ふーん。お前が触ったのはなんだ?」
レオンは、次々と質問をかける。
「俺のは本物の偽物だ、100均にあるドッキリ用のナイフあるだろ?だけど従業員のミスで本物のナイフが混入する事件が起きた時に処分されたものだ。」
「つまり、異質物ってのは?」
「簡単に言えば、作る工程、部品、場所は他のとなんも変わりはしないのに、他のものとかけ離れた別の作用のある物体のことだよ。初期不良品の3コ上くらいと思ってくれ。」
「理解した。俺も異質物が欲しいんだが、どこにある?」
「国が保管している...!地下に、かなり深いとこに全て隠されている。」
「その場所は?」
「いや、もう言わなくていいだろう。」
「何故?」
ピッピッピッピッ...
「俺とお前はここで爆発して死ぬんだからなァァァァァァァ!、!」
彼の胸ポケットに入っている自爆装置が作動し今にも爆発しそうだ。
「ま、まずい!間に合わない!」
「ハハハハハ!klの人間が、こんなにペラペラと話すわけ無いだろ阿呆がーッ!!
最終的なマヌケはどちらかてめぇの小さい脳みそで考えて見ろーッ!!!」
ドゴォオォォァァン!
ザワザワ....
「おい...あの大学が爆発だってよ...」
「大きい音がしたが、何があったんだ!?」
「おい、俺にも見せやがれ!」
大学の前に大量の野次馬が集まってくる。
しかし、数分した後に大学から救助されたのは1人だった。
その男は、スーヨー・ハイボーという57歳のおじさんただ1人だった。
「マヌケは、両者だったようじゃな。」
永遠に追われた男②終




