作者補足②
“呪い”の類にも決して手を出さないように。
「黒魔術じゃなくて白魔術なら大丈夫でしょ」
なんて浅い考えを持っている人、多いと思います。実際は黒も白も変わりません。
仮に誰か気に入らない相手を落としいれるために白魔術を使ったとします。何を使うかが問題ではなく、誰かを不幸にしたいという考え自体が問題なのです。
それに絶対にタダで済むことはありません。使うものによっては自らが痛手を負うのではなく、自分の子供や孫、ひ孫や玄孫までもが影響を受けることがあるのです。そして大元の本人は、まず天国に行くことはできません。
“呪い”は“契約”と同じ。こっちの世界での契約とは違い、一度交わした契約を無効にすることはまず難しいでしょう。
実際日本でも目先のことしか見えず契約を交わし、願いが叶ったところで今現在幸せに過ごしている人はいません。むしろ後悔している人がほとんど。
契約によって得たわけでなくとも、この世の地位や名誉は死後まで続くわけではありません。あくまで生きている間だけのことなのです。某有名人(海外)も契約を交わし超ビッグネームとなりましたが、この先待っていることは決して穏やかではありません。
詳細を述べることは禁じられているので、どの程度皆様に契約の危険性や恐怖が伝えることができたのか少々不安ですが、本書の男の話を理解してくだされば十分伝わったのではないかと思います。
興味を持つだけでも向こうからなんらかの形で誘惑してきます。深く悩んでいればいるほど手を出しやすくなるでしょう。そういったことのないよう極力興味を持たないことです。
それでも中には「だめ」と言われれば言われるほど興味を持つ人もいるでしょうが、何が起きてもすべて自己責任で。