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上書きされた僕の血筋  作者: pipoca
僕の事
36/44

役割

僕たちの知る限りの成功例は一例のみという、ほぼ不可能に近いことをここまで頑張れたのは彼女の存在、兄貴の妻の存在が非常に大きかったと思う。


彼女はこう言った。


「自分には自分の役割がある」と。


もし仮に兄貴の妻がした鬼を封印することをやれと言われたら自分は逃げ出していたかもしれない。今回人間の力を分けてもらうために必要な準備は自分に出来ることだと思うから最後までやらなくてはならない。今は自分ががんばる順番なのだと彼女は言った。


そして彼女はその言葉通り見事にやり遂げてくれた。(詳細はまたの機会に記せたら記します)

結果、彼女の努力は無駄になることなく報われ、力を十分集めることができた。


あとは僕と兄貴の二人が手順を間違えなければ成功だ。息子も戦使の使命から外れる。


実際に体が離れてからの二人にどういった力が残るのかまでは僕たちにはわからない。失った力に慣れるまでは少し時間がかかりそうだが、普通の人間は皆そうやって生活しているのだから僕にだって出来るはず。


なにより家族と毎日過ごせる幸せが僕には待っている。それを思えば恐いことなど何もない。僕の人間としての人生はここから始まり、ここにきて初めて人間として死を目指すことができるのだ。

平日14:00~17:00の時間帯で投稿を続ける予定です。

最後まで読んでいただけますと幸いです。よろしくお願い致します。

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