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上書きされた僕の血筋  作者: pipoca
その時がきた
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変化

月日は流れ、そんな出来事すら忘れた頃いよいよ出産の時を迎えた。長く苦しい陣痛の後、1976年

1月23日、5000グラムを超える元気な男の子を出産。


「よくがんばったね」


夫の優しい言葉で一気に涙があふれる。まさに私達夫婦は幸せの絶頂だった。それからの毎日は家の中に笑顔が絶えることなく本当に幸せだった。この子が四歳になるまでは・・・。


それは何の前触れもなく突然起こった。四歳というとまだまだワガママで、私によく叱られては自分の我が通らないことに腹を立て怒るというのが日常だったが、いつものように私が叱り、息子が怒る。けれども今までとはあきらかに違う・・・。私は絶句した。


普通人間の目は白目と黒目があるはずなのに、今私の目の前にいる息子には白目がない。目がすべて真っ黒になっていたのだ。その様は、わが子ながらとても恐ろしかった。


しかし、怒りが収まると普通の目に戻った。


「・・これは何かの病気?」


とりあえず眼科に連れて行ってみることにした。結果は異常なし。むしろそんな事があるはずがないと言われ、まったく信じてはもらえなかった。


病院からの帰り道。ふと、あの出来事を思い出し背筋が寒くなった・・・。

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