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悪役令嬢(わたし)の姉は、シスコンです。  作者: ハンバーグって美味しいですよね。
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プロローグ

 私こと柊城雫、21歳は、気付けば乙ゲーの悪役令嬢たるリリィローズ・シエン・ジュリエストとなりました。


 そして今。



「リリちゃぁぁぁぁああああん!!愛してるぅぅぅぅうううううう!!」



 私に冷たいはずの、姉の腕の中にいます。


 何故。



 取り敢えず、事の発端に遡ろう──







──きっかけは、あの神(自称)の言葉だ。雫時代の私は、病弱かつ虚弱。まるで創作の世界のように、いつ死んでもおかしくはなかった。


 そしてついに21歳。私は死んだ・・・はずだった


(やっほー!死んだかい?まだ生きたい?丈夫な身体で?生きたいよね!!)


 真っ白な空間に、突如ポンと浮かんだ光の玉。そこから流れ出るは、クソガキ・・・もとい、神(自称)の声。


 ムカついたので、ギリギリギリと締め上げながら概要を聞き出した。どうやら私は、彼の世界(箱庭)製作の生贄となったらしい。


 生贄と言っても、死を強制されるとかそういう訳では無く、箱庭製作の許可の条件として、死にかけの魂をいくつか拾って箱庭の人間に転生させる、という主神(上司)様とのお約束の一端らしい。


 正直、生きたくないと言えば嘘になる。


 次こそ、強い身体となれるのか?


(もっちろん!その辺の融通は利かせろって、主神様と約束したからね!強いも強いし、才能バッチリ!!)


 入院生活の前世とは違い、人脈にも恵まれる?


(う〜ん・・・そこは君次第?でも最ッ強の味方がすぐ側に居るよ!)


 そう。なら良い。


(あ、そうそう!僕の世界はRPG要素もあってね、そんな訳なんでボーナススキルを一個あげるよ。

 能力職業等スキルやジョブとかが全て見通せる、情報看破カンニング・ステータス。それじゃー、ガンバ!!)



 その言葉を最後に、私の意識は遠ざかり———







——気が付けば、天蓋ベッドの中で目覚めた、ふわふわ金髪赤眼の、とても見覚えがあるお名前が付いていらっしゃる幼女さんでした。


 その名はリリィローズ・シエン・ジュリエスト。私が前世の入院中ヒマでヒマで仕方がなかった時に、これまたどこかの小説の様に、ピコピコやっていた乙ゲー、『愛と魔物の迷宮ラビリンス』、略し『あいらび』の、テンプレ境遇・悪役令嬢さんである。

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