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 そして検証実験を進める。先に出した骨大剣を使い、横薙ぎ補助、回転斬り補助、切り上げ補助、切り下げ補助、フェイント補助等々、近接武器で出来る事を粗方試して行く。そして問題点を洗い出して行く。


「うーん、補助時は自分の腕力以上の物を出すのだから、突き系統への利用が難しいか?いや、一応自分も同時に弾く上でなら使えなくはないけど、連続突きとか身体への負担がヤバそう」

「それは良いですが、ナノマシンを使って遠隔操作で電子的に弾けば多分手元から離れた武器を手元に引き寄せるのも出来ますよね」

「ああ、確かアポートって奴だったか? 一応行けそうでは有るが、それをやる場合、自分で飛来させた武器を普通に掴めないと自滅しそう。手元に戻すと言う能力じゃ無いし」

「それはそうならない様に練習をすれば良いですよね?」

「……へーい、解りました、と。……ま、それが出来れば武器を弾かれた際に隙が減るから、練習をやらない訳にも行かんわな」


 そして更に一通りの練習をし、シミュレーターから出た後にこの先乗るのであろう多種多様な運転免許の勉強を行う事にした。


「一応機械を身体に埋め込んでいるのだし体内のそれに運転をサポートさせれば良くないか?」

「それを言うなら運転免許は運転する他人がセットで行動出来るなら必要ないですよ。只、飛行機の件はその他人任せを事前に潰されて居ましたけど」

「最低限は自分で出来る様に成って置け、か。なら手分けして覚えようぜ。それなら覚える奴が二分の一に出来る」

「滅多に乗らない乗り物ならともかく、よく使うであろう乗り物に関しては手分けせず両方が覚えて置くべきかと」

「……しょうがない、か。だが、勉強はするにしても、体内の機械に一通りマニュアルをインストールしておこうぜ。まあ、それは只のマニュアルの丸暗記でしか無いから、運転練習もしないとだけど……それはシミュレーター上で出来るよな?」

「そうですね。まあ、その方が覚えきれていなくても最悪現地で焼け付き刃の運転を出来る余地は残りますし」

「よし、じゃあ一通りのデータをインストールするか」


 そして一通りの運転マニュアルを体内の機械にインストールし、それを元に各種の運転シミュレーターで練習する事にして、かなりの種類の運転の乗り物の運転練習をこなして行く事にした。……個人的には機械でのインストールで勉強の手間を短縮出来て無ければ多分途中で勉強を投げるレベルの種類の運転方法のインストールをしたとは思う。網羅する物の多さ的な意味で必要な練習量が膨大なので、大抵の乗り物は練習量的に運転出来ないよりかはマシな程度の最低限度の焼け付き刃レベルだけど。


「さて、一通りのやりたい事の最低限度の練習はした。……幾つか練習足りない奴も有るけども」

「確か、同時に武器を電磁石の反発で大量に同時に浮かせて、弾いて、操る、でしたか? それはある程度以上の数を操れないと、普通に手で持ち斬りかかる方が無難ですよ」

「……それは解っているよ。それに持ち手側が相手に当たるとアレだし、それに刃物を使うなら色々と工夫が必要でね」

「鉄球を大量に浮かして操るでは駄目なのですか?」

「飽くまでも俺がやって居る事は物質生成じゃ無いから、持ち運び面で難が有るし、敵の武器とかも利用出来れば良いのだが」

「それは相手次第なので、対策されたら使えませんし度外視しましょう」

「……なら相手を磁石化してデミコイルガンの弾丸にして高速でお手玉でもする?」

「えげつないですね。ですが、先よりはまだマシかと」

「じゃあ飯を済ませたらシミュレーターで更に練習して来る」

「じゃあ私はデミコイルガンを練習してからにします」

「解った。じゃあお先」


 そして手早くインスタントの飯を食べて、思う。ルド様は創る対象として龍がお気に入りなのか、龍にずば抜けて強い奴が多い。此処で言う龍とは西洋では無く、東洋の方の奴。光源龍、火焔龍、氷源龍、地脈龍とかが俺が知る限りではヤバイ奴だったかな。名前だけ出されても何の事やらに成るよな。ま、俺も軽く話に聞いたくらいで詳しくは知らないのだけども。……いや、光源龍はビームやレーザーを本来有り得ない異常な自由度で操る。火焔龍は兆単位の熱を操る。氷源龍は強制絶対零度能力だったか? いや、正確には原子振動を抑える事で対策の熱を潰す能力の結果、だっただろうか? 地脈龍は星と=らしい。

 ……うーん、この説明だと光源龍がしょぼく見えるな。自由度が頭可笑しいレベルなのだけど。氷源龍と地脈龍は又聞き情報だから正しいかどうかは知らん。只、氷源龍に関しては通常の人間相手ならなら精々四百度分の振動を抑えられれば人間は絶対零度には成るのだ。熱の特盛スペックの奴を相手にぶつけない限り、真価は判明し無いだろうし、強制絶対零度が出来る奴だと呼ばれるのはそれだけなら其処迄盛らずとも難しくは無いだろう。まあ、兆単位の熱を出せる奴の対抗馬に名前が挙がる奴が四百度の熱を相手から奪えるとかで済む訳は流石に無いだろうけど。そこにケールハイトが練習を切り上げて来たので簡単な飯を出しながら提案する事にする。


「明日同僚のエアデー=ローダー辺りに会いに行かないか? 少し対人戦を試したい……と言うか見せてアイディアを貰いたいし」

「良いと思います……只、多分戦っても負けると思いますよ?」

「……まあ、相手を磁石化して弾く事の発案はあいつだし、な。だがいい加減に勝ちたい所だし」

「じゃあ明日会いに行きますか」


 そしてエアデー=ローダーに連絡を取り、約束を取り付けて今日は休んだのだった。



 翌日エアデー=ローダーに会いに行き、シミュレーターの中に入り、一通りの説明をした後に模擬戦闘を行う。


「さて、どんな物やら、ってうお」


 初手ダッシュ斬りを行うが避けられる。


「ちぃっ」

「ふむ、ああ、そう言う感じね。良いぜ、もっと来い」


攻撃スピードでは上回って居るはずなのに攻撃が当たらない。……と言うか、これは攻撃の軌道が先読みされて居る? なら、フェイントを入れてみるか。攻撃の軌道を途中で磁石的に弾く事で変更して攻撃を更に行うが。それでも簡単に避けられる。


「……ふざけ過ぎだろ」

「いや、理屈が分かれば割と簡単だぞ? アポートっと」


 そしたら俺の骨大剣が遠隔で奪われた。……。ああ、成程。


「其方もナノマシンで攻撃を弾いて居るから当たらない、か」

「いや、水霧がナノマシンの出し惜しみをし過ぎて展開量が最低限度しか無いから原理的に弾く先の場所がある程度先に解るし、空間上のナノマシンを見られる方法が有ればゲームで言う攻撃場所の大雑把な予告が有るような物だから」

「うわっ、そう言えばそう成るのか……」


 最低限度しか出さないとアレだと言う事か……。


「で、どうする? まだやるか?」

「骨大剣ならまだ出せるし、理屈が分かれば同じ事はやり返せるし、続行で」

「じゃあやるとしようか」


 エアデーはナノマシンに載せた小型の鏡を使い、日光を集光し、それを此方に照射する。なんとか避けるが追尾して来るので俺は骨、と言うかカルシウムで盾を形成し、受ける。


「カルシウムは八百度を少し超えるくらいの熱迄なら耐え切れる」

「なら、もっと集光しようか」

「させん」


 俺は盾を前に掲げたまま突進する。それを追加のナノマシンで電子シールドを展開されるが俺も電子シールドを展開し、無理矢理押し通った所で、身体が様々な方向から引き千切られそうに成る。弾く方面に使って居た物を引き付ける方向に使ったのが相手の力の渦中で行われた為だ。応手として俺は敢えて自分の身体の磁石化を潰し、突き抜ける。……そんな事を出来ると言って居なかっただろって? 磁石化を意図的に失敗させただけだし。


「やるね。だが、時間切れだ」


 電子シールドに依る反発力を自分の身体の磁石化を解く事で潰す。其処迄は良かった。……相手の制御下のエリアを無理矢理突破しなければならないので、それこそカバーが間に合わないレベルで穴を掘り逃げるとか高速でテレポート的な事でもしない限り、全方向から隙間なく攻撃が撃たれ得る場所を通らなければ逃げられない訳で、何が言いたいかと言うと、結果として超出力の電子レンジにチンされたみたいにされたので、俺はそのままダウンしてシミュレーターが強制終了した。シミュレーターから退出して直接顔を合わせ、エアデーに悪態を付く事にする。


「あー、クソ、良いアイディアだと思ったのだがね」

「自分の身体の磁石化を解くのは良いアイディアだとは思うけど、結果として先の電子的なモーションアシストも切らないと駄目に成るし、機動力が落ちればしょうがないよね」

「あー、もう、モーションアシスト無しでもある程度以上は動けたら何とか出来たかもしれんのがアレだな」

「電子的なシールドの直接的なサポートを切る前提でしか運用出来ない物、だからね。他の力を使う奴等には出来るかも知れない方法だから対策は取らないとか……電子的な制御を上回られるのが電気系統以外の能力者だったら起こる事だけど」

「ははは、同系統の奴以外に超えられたら堪らんな、それは」


 俺は頭の中で状況を整理して反省点を言う事にする。


「今回の場合、電子的な物を受けるのは本来ならば防御出来た。要するに磁石化を解く都合上で其方にリソースを割いたから防御手段が足りなかった訳だけど」

「ふむ、なら、そうだな。磁石化の為の電子干渉+磁石化解除の為の電子干渉+超高出力電子レンジで許容量を超えた感じか?」

「いや、シールドを展開する分を磁石化解除に割いた結果の防御不足が原因だと思う」

「なら一度に扱える電力量を今より大幅に増やさんと同じ事をされたら如何にも成らんな」

「……そう成る、か。うーん。だがまあ、今回の話の前提と成る物が同能力対決な訳だから他所の能力相手には起きない攻略法で有るとは思うけど」

「対象の磁石化と言うだけなら他所でもある程度は居るだろうし、水霧が磁石化して居る事を利用する戦術取られたらね? だから要所でのピンポイント運用が無難で、常時頼るのは不味い。機動力が元通りに成るが鍛錬を頑張ってくれ」


 先の骨大剣をアポートで奪われた事を思い出し、渋顔に成るのを自覚しながら返答する。


「へいへい……うーん、方式上の弱点が有るのでメタを簡単に刺されるレベルでの常時使用は未推奨、か、……やっぱドーピングだな、うん、筋原線維のサプリメント飲んで筋力上げて行こう」

「有名漫画でも有るだろ?筋肉補強し過ぎて筋肉が肥大化し過ぎると動きの邪魔だって」

「それな。まあ骨格から調整するから、邪魔に成りにくくはするよ。大きい奴は身体の筋肉量は相対的に多くても問題ないだろ? ……ま、だからとそれでもやり過ぎると関節を曲げる動きはしにくく成るけど」

「……いや、それつまり関節曲げる事が必要な動き全般が駄目って事だろ」

「脳死で盛ればそうだね。調整はするので」

「うわぁ、しかし既に互いに能力禁止ルールでもある程度の奴には普通に勝てるレベルでは有ると思うよ」

「うーん、実際、能力や魔法で扱われる様な内容を科学でやって居ますって部分が考えたネタなのだから、やって居る事其の物自体は割と既存の物だからそうでないと困る。例えばアポートの類似品なんて古典の神話の武器にも幾つか有るレベルの有用性が有る物だし」

「ならナノマシンを使えなかったらどうする?」

「んー、ゲームの技みたいに成るけど、電気を纏うパンチくらいなら低コストで出来るね」


 電子シールド張るのでやって居るのだから、自分の身体に帯電するくらいなら余裕なので、腕にアーク放電が起きるレベルに帯電させた物を見せる。


「ふむ、そう成ると体内の小型の発電設備在りきだろうが、それが身体判定を受けないなら例えばペースメーカー埋め込みの人とか義手や義足を付けて居る人はそのルールで戦うと初手部位欠損で戦う事に成るし、オリンピックとパラリンピック的に分けられるかもしれんけど、そうじゃないなら少なくとも平等なルールでは無いよな。相手の身体を強制的に前提として部位欠損させてから公正に戦います、とか言われても何処が公正なのかね」

「例えば徒手空拳のバトルと言う前提で義手義足を金属で作って居たらそれを付けている側は金属塊で相手を殴るなり蹴るなり何なり出来るし、競技でそう言うのは禁止とかされるのは解らなくは無いよ。只の殺し合いで此方がそれに従うかどうかは別として」

「そりゃあオリンピックとパラリンピックが分けられるわな……」

「まあ、それはそれとして、反省点を踏まえて色々と追加で鍛錬して来るわ」

「それも良いとは思うが、他の奴の所にも顔出しに行きなよ。最近会って無い奴多いみたいじゃないか」

「……なんて言うか、現状だと顔を合わせにくい奴が多いのだが」

「……はぁ……事情なら一応は聴いてはいる。ケールハイトに止められているのだろ? ……だとしても刺されたくないならある程度はちゃんとやろうな」

「……ケールハイト、良いか?」

「……前に二人で決めたラインを越える事が無しなのなら、別に」

「……解った」


 そして色々な奴に顔を見せに行く事にしたのだった。



 私はケールハイト=スプリングス。ワールドシミュレーター内部の世界でだと国の代表とかやって居るけど、今のこの世界でだと、水霧浄土の嫁の内の一人で、色々と水霧と合わせて問題の対処に当てられる事が多い立場ですね。水霧が茶番劇に付き合って居る理由は他の嫁の為なのも有るけど、引くに引けないレベルまで来ているから、と言うのも有ります。……まあ、AIとしての私では無く、今の私の物理的な意味での身体自体だって水霧の能力の産物で、……つまり私の身体は体内含めて細部に至るまで水霧に把握されて居るのですよね。見た目だって自由に変えられる物でしか無く、身体は幾らでも取り換えられる物でしかないです。……その結果として身体が滅茶苦茶に壊れる様なプレイや薬品を使いやる無茶な事だってリスクを実質無視して幾らでも出来るので、本当に性的な意味でヤバイのですよね。……、と話したい事はそれでは無く、水霧が他の奴に顔見せに行ったのは、他の嫁とか、ある程度親密だった人達です。……まあ、性的な意味で食われる気もしますので、そう言うのに対して先に取り決めを設けた訳ですけど。

 ……まあ、たぶん絶対なんか性的な事はやって居るとは思いますが……まあ、身体が専用に作り替えられたり壊れたりするレベルの物も含めた上で、物理的に可能な限界値の快楽が可能、ですし、一度そう言うのをやった後ならむしろそうならない方が可笑しいレベルです。まあ、精神的な物も電子的な干渉は出来ますしね。取り決めをして居るとは言え、何処まで厳守出来るやら。

 ……それが解って居るから水霧も彼女らと会うのを控えめにして居るのですが、……だからと完全独占だと流石に私が今回の水霧が会いに行く事にして居る全員から袋叩きに会うので……。ワールドシミュレーター内部の能力がこの世界でも使えたら普通に如何にでも出来たのですけどね……。それは後で埋め合わせをして貰うとして今は鍛錬、です。しかし原理は非常に単純明快なのに本当に色々と出来てしまいますよね。……実際、前提の物が少ないとは言え、出来て居る事の一つ一つを個別に別能力扱いにしたら何個の能力が最終的に造られるのでしょうか? ……今はまだ解りませんし、考えても仕方ないですね。鍛錬を再開しましょう。



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