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トライアウト開始

ミリアに案内され、神殿の中に足を踏み入れた。


中は静まり返ってカツーン、カツーンと足音だけが響き渡る。



(トライアウトって、フツーは球場でやるんだけど…)


疑問は深まるばかりだ。



少し歩くと目の前に大きな扉が見えた。


かんぬきになってる横木を外し、扉を開いた。



「これは…」



何も無いだだっ広い空間の真ん中だけ日光が照らされている。



その場所に立つと、ミリアはマントの内側からカードキーを取り出した。



「ワープ」



ミリアが唱えると日光が二人を包み込み、姿を消した。









「何だ、ここは?」




辿り着いたのは球場内の通路だった。



「あの向こうでトライアウトを行うから、準備しておいて」



ミリアが指す方向には光が差し込み、グラウンドへ通じている。




「はぁ~、やるしかねぇのか」



頭をボリボリ掻きながらグラウンドへ向かった。







グラウンドに足を踏み入れると、既に100名程の志願者が集まっていた。




足元は人工芝ではなく天然芝だが、手入れが行き届いてないのか、少しボコボコしている。




志願者の中にはエルフや獣人などの亜人種もチラホラ見かける。





(それにしても…随分狭っ苦しい球場だな)




球場の造りはフィールド内が楕円形になっており、両翼は日本の球場よりもはるかに狭い。



どんなに狭い球場でも97,8mはあるのだが、この球場はそれよりも10m近くは狭い。



後で知ったことだが、この球場は両翼が81.3m、左中間と右中間が108m、バックスクリーンは114mという、非常に狭いフィールドになっている。




フィールドが狭い分、スタンドの客席はかなり多く、ざっと50000人以上は収容出来そうだ。



レフト、ライトのスタンド後方には高いポールが立ち並び、国旗らしいデザインを施した旗が上がっている。






「よぉ~し、これから本年度のトライアウトを開始する!」



白地に赤の文字がプリントのユニフォームを着たコーチらしき人物がメガホンで説明している。




「今からゼッケンを渡すから、それを付けて番号が呼ばれたら前に出るように!」




近衛は77番のゼッケンを渡された。




順番に番号が呼ばれ、近衛が呼ばれると三塁側ベンチ前へ移動した。




「ヨシ、これで人数の振り分けが終わった!

今からこの振り分けられたチームで実戦テストを行う!

第1試合はゼッケン1番から25番の選手(以下 Aチーム)対26番から50番(以下 Bチーム)までの選手!

第2試合はゼッケン51から75番の選手(以下 Cチーム)対76番から100番(以下 Dチーム)までの選手!

以上だ!ここまで分からなかった者はいないか?」




近衛は77番だからDチームになる。




(その間にアップしておこうかな…あぁ、そうだ!試合が始まるまでアイリーンにもう少し詳しく聞いておこう)




近衛はアイリーンを呼んだ。

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