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第九十小節:夏休みも終わりに向かって




もう、夕日の空だった。


海翔が戻ってきて、人数分の直筆のサイン色紙をお土産として持ってきた。


お詫びと言う形だそうだ。


もう、時間もないので、シャワーを浴び、洋服に着替える。


全員、ビックリするぐらい焼けていた。


お互いにそれを笑い合う。


麗奈は海の家で買った小瓶に、浜辺の砂を少量入れる。


それが、ダイゴとの約束、自分との約束の証なのだ。


そして、馬鹿話しながら電車で帰宅する。


帰宅する頃には空は暗くなっていた。


麗奈は誰もいない家の鍵を開け、


「ただいま。」


中に入りそう言う。


玄関には今は自分のローファーしかなない。


履いていたスニーカーを綺麗に脱ぎ、暗い廊下を抜けて和室に入る。


電気を点けて、視界が良くなる。


その部屋には仏壇が置いてあった。


仏壇には若い男の写真と若い女の写真が飾ってあった。


麗奈は線香に火をつけ灰に刺す。


そして、小瓶を取り出し適当な場所に飾る。


「パパ、ママ、今日海にいってきたんだ。


そこでね、アイドルが歌ってね、いやでも私の方が上手いけどさ、上手かったからライバルにしてあげたの。


でね、海気持ちよかったよ。


どこまでも続いててね。


今度はどこ行こうかな。


晩ごはん作らなきゃ。


じゃ、またね。」


独り言と言うべきか、仏壇の前で写真を見ながら呟いていた。


気のせいか、線香の煙が揺らいだ気がした。




その頃海翔は、ベットに寝そべりながら今日の事を考えていた。


天井に手を向け、握ったり開いたりしていた。


「やっぱ、つまんねぇよな。」


呟いた後、下の階で叫ぶ声が聞こえた。


「めしめし。」


その部屋から出ていく。


ベットの上には、色紙が無造作に置いてあった。


その後、何気ない日常のままその日は終わりを告げた。


翌日から、部活を再開し、練習をしていた。


合わせているとき、海翔はいつものように怒鳴るが、麗奈はそれを反論せずに素直に受け止めた。


海翔にとっては気持ち悪いものだったろう。


日を追うごとに、段々と上達していく麗奈。


バンドが段々と1つになっていくのを、遠くで聞いていた小村は思っていた。


小村は保健室に貼ってあるカレンダーを眺めた。


「8月29日……か。」


夏休みの終わりまでカウントダウンが始まった。


麗奈は翌日になって大変なことに気付くことになる。

少し飛ばしまぁす。

前半グダグダし過ぎたので…

まだ前半ですが……

ホントにグダグダしてたな……

反省。

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