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第四十九小節:海or山

皆様はどちら派ですか?



私は自宅派です(笑)





「特になんともない昼休み。




6人は相変わらず集まってお弁当をむさぼっていた。



そんな日常もその瞬間だけだった…」









「おい、バカ。


バカな事呟いてないでさっさとバカみたいに食え。


バカ。」




「バカバカうるさいわね!


バカ!」



「はいはい」



海翔は麗奈の言葉を軽くあしらって、タラコおにぎりの半分を一口で口に入れる。


「なによ。


今日はいさぎ良いわね」



「バカに付き合いたくないだけだ」



海翔の言葉は麗奈の堪忍袋に触れた。


それを敏感に察知したシナは麗奈の目の前にお弁当箱を差しだし、



「玉子焼きいります?」



と気を反らす作戦に出た。



「玉子焼き!」



作戦は成功した。


飛び付くように玉子焼きをお箸で取り上げ、そのまま口の中に消えていった。



シナは苦笑いをカナに見せた。




麗奈が玉子焼きを食べ終わると、背伸びをしながら、


「なんか楽しいこと起きないかな〜」



と残念そうに言う。



「お前には一生こない」



海翔がボソッと言うと麗奈の目が海翔に向けられた。



「麗奈さん。


玉子焼きまだありますよ」


「玉子焼き!」



また口に消えていった。


シナは誰にも気付かれないほど小さな溜め息をついた。




「そろそろ夏休みだしね。


6人でどっか行くってのは?」



カナがなんとか和やかに進めようとする。



「やっぱ海っしょ!」



「やっぱり山だろ」



麗奈と海翔の意見が割れた。



「夏といったら海って相場が決まってるのよ!」


「バカか?


そうかバカか…



夏こと山の中でひっそりと生活するだろ。」



「山のどこがいいのよ?


蛾とかキモい虫とかうじゃうじゃうじゃいるのよ」



「海だってクラゲとかがたまに入ってきてキモいだろ」



「クラゲなんてほとんどいないわよ」



「てか、山が楽しくないっつったな。


山菜集めとか、昆虫採集とかめっちゃおもしろいんだぞ」



「昆虫採集とかまぢ子供」



「昆虫採集なめんじゃねぇぞ」



「なめてないわよ。


子供っぽいってだけ」



「それをなめるってんだよ!」



机を叩いて立ち上がる。



「海翔。


食事中だ。


座れ」



ダイゴが冷静に呟く。


海翔は舌打ちして、どっかりて椅子に座り、大きく溜め息をつく。



「まぁ、多数決で、海って事で…」



カナが恐る恐る言う。



「なんでだよ?」



海翔は苛立ったような口調で聞く。



「こっち4人は海派だから…


5対1…」



「わかったよ。


決まったならしょうがねぇよな」







「かくして、


6人のとんだ騒動がここから始まるのでした」




「さっきっからなにかしらのフラグ立てたいんだな」



「楽しくなりそうじゃん」





先行き不安な麗奈でした。

6人は海派みたいですね☆



ただ、海翔はなぜあんなだったんでしょうか?

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