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第十三小節:結局はこうなる

 お昼。朝の事もあったのだが相変わらず6人で食べる事はする。


「あんた、また買い弁なの!?お弁当にしなさいよ!つまめないでしょ!」


「おめぇにやるために作らなきゃならねぇのかよ!」


「当たり前でしょ!」


「全然当たり前じゃねぇ!」


「なんでもいいから明日作って来なさいよ!」


「明日は学校休みだっつうの!ばぁか!」


「そ、そんなの知ってたわよ!明日うちにお弁当持ってきて。」


「やだ、めんどくせぇ。」


「いいから持ってきなさいよ!」


 という海翔と麗奈のやり合いを聞いてるその他4人。


「まったく、昨日のあれは何処に行ったんだか?」


 ユウヤが呟く。


「なにかあったんですか?」


 一番なにも知らないシナは首を傾げる。


「喧嘩したのよ。」


 カナが当たり前のようにしゃべる。


「なんで知ってんだ?」


 ユウヤが驚いたように言う。


「まぁ色々あって、ははは…」


 笑って誤魔化すカナ。


「まぁとにかく…」


 ユウヤは昨日の放課後の事を話した。


「あら、そうなんですか。」


 悩む動作をするシナ。


「まぁすでにあんな感じなんだけど。」


 カナが溜め息をつく。


「朝のあれでか?」


 ユウヤは呟く。


「単にバカなんだろ。」


「そんなことないですよ!」


 カナがバカにしたらシナが弁護にあたった。


「剥きになってどうした?」


 カナが問う。


「いえ!別に!」


 明らかにおかしいシナ。カナは睨んでみる。シナは冷や汗をかく。


「ま、いっか。」


 シナは安堵をつく。


「にしても、よく飽きないで言い合ってられるな。」


「ほんとに。」


 3人の意見が一致する。


「仲が良いほど喧嘩する。」


 ここでやっとダイゴが呟く。


「仲なんて良くない!」


「どこがコイツと仲がいいのよ!」


 2人はお互いを指差し身を乗り出して同時に叫ぶ。


「はいはい、喧嘩も良いけど早く食べないと全部あたしがいただくよ!」


 カナが目を光らせて箸を閉じたり開いたりする。

 すると必死に昼ごはんを食べ始める。


「シナ!玉子焼きちょうだい!」


「残して起きましたよ。」


 シナがお弁当を少し差し出すと中に入っていた玉子焼きが消えるようになくなった。


「前から気になってたけど、麗奈ちゅんは玉子焼き好きなの?」


 カナは食べ終えたお弁当箱を片付けながら聞く。


「ん?ひはうひはう。」


 口の中のもろもろを飲み込む麗奈。そしてむせる。


「大丈夫ですか?!はい、お茶。」


 シナは自分のお茶を差し出す。麗奈はそれを一気に飲み一息つく。


「ありがとう、シナ。」


「いえいえ、どういたしまして。」


「そう言えば今日の玉子焼きちょっと失敗したでしょ。」


「はい、ちょっと目を離したら焦げてしまいました。」


「やっぱり。」


「すみません。」


「ちょっと!あたしの疑問はどこに消えたのよ!」


 永遠に続きそうな女子の会話に釘を刺すカナ。


「え?なんだっけ。」


 カナは大きな溜め息をつきガックリと体から力が抜けた。


「もぅ…いいよ。」


 なんやかんやで海翔と麗奈の喧嘩は終ったのであった。

結論…麗奈は怖い…

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