枯葉 / 流入
『枯葉』
枯葉を一枚踏むことさえ
申し訳なく感じてしまう私です。
土や岩石の愛の上で
ようやく私や人々は
人生を踏みしめ、歩めておれます。
私達は愛を踏んで生きているなんて
なんと贅沢なことでしょうか。
もったいないほど
愛されているのです。
日の聖なる光が枯葉のなかで
息をしております。
この息によって
青や黄色、赤や紫などの心が
私の宙のなかではじめは散らばり
交差したり、弾けたり、舞いながら
次第に溶けあって
不可思議な果実となりました。
この果実を食べていくということは
詩を踊らせることに
他なりません。
詩が踊れば、日々の生活や日常が踊り
彩りが生まれていきます。
詩によって
たとえば目には見えない存在との
交流がはじまったことに
驚きを隠せませんでした。
花の精や空の声、木のエナジー
電気の心、人々や街との交流など
私の感受性とそれらが
交わりながら、浸透していき
お互いに仲良くなり
分かち合い、存在がもつ固有性も
際立ってきて、環の光を放ち
相思相愛となっていきました。
この詩によって
来世においても枯葉と私は
もったいないほど恩恵を頂き
仲睦まじく、呼吸を共にすることが
約束されました。
これからも
枯葉にしあわせがありますように。
『流入』
空のキャンパスを駆けていったすじ雲が
ぼくの心の斜方形に剥がれ落ちた
飛び交って宙をひるがえす燕達が
カルミアの花を咥えながら
かつて詩人と祭司がひとつだったあの頃に
ぼくを置いていった
それから
ぼくは思った
「現代では、あの頃1つであった、愛の詩の預言と政が、バラバラになってしまった。だからそれを繋ぎ止めようとして、疫病が流行ってしまったんだ」
そして
ぼくは夕凪にたたずむ
遠い山々に住まう神々に
胸のシンバルを打ち鳴らし祈った
「神々よ、どうかこの悲しみを癒したまえ!」
すると
ぼくに神々の感情が流入した
ぼくは気が付いたら全身を震わせながら
深藍の涙を流していた




