一縷の希望 / 妖精さん
『一縷の希望』
やはり
夢幻泡影というものはあります。
他人事ではないニュースが
様々なレベルで
蠢き
飛び交っている
現代なのですから
昨日あった命が
今日失ってしまうこともあります…
だから
わたしは、今これを書いているときも
人生の最後である、と、
思いながら書いております。
しかし、わたしは
ある特異な人物と会う機会がありました。
その方によれば
「わたしと出会ったのだから、長く生きられるよ。」
なんなんだこの人は!
なんなんだか分からないが
わたしにも
一縷の希望が
ふと、生じてしまったのも事実です。
その方の雰囲気というものは
野に咲く可憐な花のようなのですが
幾度も修羅場をくぐり抜け
生きてこられた気魄というものを
持っておられ
それがまた調和的で品がよく
そうして
清水が流れているように透明であり
やはり、子供のように
素直であったから
やけに、わたしも
うなずいてしまうのです。
わたしは、また
この人に会いに行きます。
『妖精さん』
ほら、そんなに
荒々しく近づいたら
妖精さんが逃げてしまいます
可憐で清らな妖精さんに合わせないと!
それから
胸のなかにある光の粒のような
あの白妙という言葉の綾では
言い現し難い
心情の小さな硝子玉を
ころりころりと回してしまって
心を裸にして
やはり
可愛らしさがないと
妖精さんが自由に息をすることさえできません
ほら、そんなに
乱暴をするものじゃありません
腕を組んでいるようでは
妖精さんが近寄れませんよ
先ずは
息のつぶらな曲線というものを
十分に調えて
それからはじめても
遅すぎることなどこの娑婆世界にさえ
ありはしませんので
そう
木星にある回転木馬を
一筆書きで描いてしまうように
息を十分に調えて
ほら、そんなに
無闇矢鱈に
生きるものではありません
時間が無い空間に
立ち止まって
座り
それから
一度
ゆったりと眼を瞑って




