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命 / 降伏者
「命」
尊重して下さい
それ以上に大切なことはあるでしょうか
口は動かなくても
それぞれの立場と役割で
天然自然に
常に告白をしております
それは愛の繋がりのなかで生ずる
有形無形の子供です
それは一見すると
無数に存在するようにも見えますが
ただ、ひとつしかありません
だのに
あまりにも差別や迫害を受けてきている
哀れな子供なのです
ああ!この子を救ってあげて下さい
あの悲しみの血痕を忘れないで下さい
目に入れても痛くない
この子を救ってあげて下さい
このままですとこの子は
八つ裂きにされて、ばらばらになり
血はなくなり、群青色の涙すら流れずに
息絶えます
「降伏者」
こんなにも
美しく尊いきみを
傷つけたくない
悲しませたくない
もしもぼくの気が狂って
拳を振るうようなら
この腕を切り落とそう
きみを
大切にしたい
しあわせにしたい
きみを
守れるのなら
平和ボケのまま
あの世に逝こう
その銃声が1つでも無くなるのなら
ぼくが行って
代わりに打たれよう
ぼくが死んだら思い出して
きみがしあわせになるように
あの世から抱きしめていることを
そして
きみがきみらしく
生きられるように祈っていることを
そうだ
きみのもとに天使さんが
いつでもそばにいるよう
きみがいつでも明るく元気に
過ごせるよう
神様に頼んでおこう




