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結晶 / 魔法 /少年少女時代

『結晶』


それはこの世のものを

天国のものに変えてしまいます

泥沼(でいしょう)でさえも

自由に汲めるほどの

天の泉に

変えてしまうのです

小さな花であれば

可憐なまま

その枝葉や根を伸ばし

やがて大きな花へと開花させることさえできます

それは、枯れることがありません

それは、渇くことがありません

誰でもこれを

ほうばることが

(ゆる)されております

ただただ、

気付かれないのです

あまりにも、純粋無垢で透明だから

ただただ、

求められないのです

あまりにも、私達が(くら)いから


『魔法』


古代では詩や歌が

楽人のアリオン伝説のように

奇跡を呼んだ

人は最期を迎えようとすると

自然と詩や歌を口ずさみだす

たとえば

感覚や情緒、理性

五臓六腑の感情の

最後にある黄金の群れが

詩や歌なのかも知れない

人は魂の秘宝に触れようとして

最後に

その魔法を唱えようとする



ならば

わたしは

一日が一生涯であるとし

毎日のように

魔法を磨き

魔法を唱えよう



いつか

胸の湖水の深淵から深淵にある

愛の魔法を唱えようではないか



そうして

生と死を越えた

永遠の国の人間として

この地上を巡り

永遠の種々をふりまいて

この地上を楽園にしようじゃないか


『少年少女時代』


貝殻の宝石

雲の白いくじら

星々のオーケストラ

頬っぺたの風船

お父さんやお母さんのふところ

瑠璃色の涙

七色の鳥

いきいきと描くモノクローム

くったくのない友達の輪

四季折々の葉脈

一万円は一億円

全身全霊の汗

虫や亀の死

手を合わせ指を絡ませる神様

かわいい悪戯

はじける音符や合唱

じゃれあうぬいぐるみ

からっぽのコップ

伝説のLIVE

即興の連続や現在進行形

勝利の女神の微笑み

イベントの甘酒

車の凸凹

思い出の花火

あたりまえじゃないけれどもあたりまえな異言

丑三つ時の恐怖

天真爛漫な恋

走りさるペガサス

親友とのお泊まり会

奇跡の息

最後の最後の一点

気持ちわるいサイレン

不思議な生活習慣と日常

ときめく憧れや夢

喜怒哀楽の回転を越えた花々

裸のこころ

なくならない明日

なくならないとこしえ

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