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光環

光の一点は

総合の種を秘めて

はじめは

反発仕合い

分極しながら細胞分裂のように

弧を描き拡大していく

神から授かりし高進と純潔により

自己の欲するところに従い

幾つもの光陰と季節を重ね

あまたの融合を果たし

様々な色彩を帯びて

やがて

ふたたび巡り逢い

結合する

それは愛の再会のように…

それは生と死と再生のように…

光の一点の

この結合により総合の種は

芽を出し

子葉をつけるまで

成長することができた


それからまた

光の一点は

体験と経験、一体の麗らかな感動と共に

内在する自然(ピュシス)に従い

遥かなる旅路に出た

旅のなかで魂の想起(アナムネーシス)

浄化(カタルシス)(ことごと)く覚えながら

そうして

長い年月が経ち

旅を終えて

完成を向かえると

光の一点は

総合の花粉を

その輝きを

あますところなくさんざめいたあと

光跡だけを残して

天空に

姿を消した


そして

天上で高次の光とその天衣を

(まと)い、たずさえ

その救世の熱情(パトス)同胞愛(フィリア)共感(シンポーニア)によって

光の一点は

ふたたび誕生する

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