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ロマン / 人という生き物のスケッチ

『ロマン』


神性なものを日常化し

日常のものを神性化する。

これが詩人の役目である。

また、(ポエジー)こそが、

超現実であり、他ならぬ実践であり

人に宿る自然性である。


さらに言うならば、低俗だと見なされ、

人々が軽視してしまっているものに

その必要性や可能性、

尊厳や高次なる神性を見いだし、

聖なる息を吹きかけていくこと、

既知のものには、未知なるものを、

有限のものには、

無限なるものを与えていくことこそが、

(ポエジー)の持っている力の一つである。


また、これらの運動を私は「ロマン」と、呼ぶ。


この世界は、これから先も、

ロマンするべきであり、


ロマン化された方が、発展的である。


また、ノヴァーリスが言われた

あらゆる事柄や事物のなかに、

真理を見いだして、

それに向かい収斂(しゅうれん)していく


「ゾークラティー(ソクラテス的イロニー)」もそれだ。


ゲーテはフモール、シラーのヴィッツなども

それらに通じ、発散していくものを感じる。


つまり、

人間が「自然に還る」という運動を、

これから先の未来でも、

実践していった方が大変大変良い、

ということを、記した。


『人という生き物のスケッチ』


人は愛によって命を宿し

また命は、愛に生きて命を産む


このような循環のなかで

暮らしを支えられている存在である

喩えば

大気圏によって

この瞬間も守られており

それはちょうど母のへその緒で

繋がっている胎児のようでもある

謂わば

愛というへその緒で

育まれ、支えられている存在


また

人は遊戯的な生き物である

愛や命の循環や回転のなかで

子供のように絶えず遊戯をしていき

遊戯はやがて

創造と変化をしていき

創造はやがて独創となっていく


創造という命の働きかけが

彫刻のように掘りすすめていくと

創造のディテールや輪郭のなかから

独創が掘り起こされる

この独創(オリジナル・アイデンティティー)こそ

自他における最高の接点であり

これが生きて機能し

躍動し、自ずと全体を内包するパワーが生じてくると

それこそ

世界を楽園にしていく

協同創造の一翼を担う

和音や燃料、人材となり

ここに

人としての完成があるように

わたしは思う


それを人は聖人と呼んだり

一流と言ったり

師匠と慕ったりしているように

わたしは思う


この世界に真の楽園(わたしで言えばアミューガーデン)が

完成されるまではこのような

営みが続いていくだろう


○スケッチ


・存在(愛・命)→学習→遊戯→創造→独創の存在(愛・叡智・命)


・独創の存在=楽園の協同創造者


※人は潜在的に、人としての完成の種がはじめから宿っている。宿っているからこそ、世界は、まがいなりにも生きて機能している。ここでいうならば、「独創の存在」になるまでは様々な心のヒエラルキーを通過するであろう。

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