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クロ猫クロスのクロニクル  作者: ほしぎほし
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エルフの花の番人 後編

 おいらと嬢ちゃんは短い耳のエルフの先導で森のにゃかを歩いていた。

 森のにゃかとはいえ、道はちゃんと作っていて、その横にある溝には水がさっきまでいた場所に向かってにゃがれていく。上を見上げればさっきみたいに鈴が通された紐が木を渡っている。


「話を聞いてくれる人がいてよかったよ」


 短い耳のエルフはこちらを振り返り嬉しそうに言った。


「他の皆さんは、いつもあんな態度なのですか?」

「そうだよ。みぃんな僕らの話聞いてくれなくてさ。君たちが初めてだよ」


 見た感じ短い耳のエルフは嬢ちゃんとおにゃじくらいの大きさだろうか?歳が近い奴だからか嬢ちゃんが少し嬉しそうにゃ表情で、おいらも嬉しい限りだ。


「えっと、チアラさんでしたか?」

「チアラでいいよー」

「じゃあ……チアラ。チアラもエルフなんだよね?」

「んー、僕は人間とエルフのハーフなんだ。父さんがエルフで、母さんが人間」


 ハーフ?半分て意味だよにゃ?


「父さんがエルフの中でも変わり者でね。エルフである事を隠して外に出た時に、母さんと恋に落ちて、出来たのが僕」

「そうだったんですか」

「えっと、君名前は?」

「私はライラ。こっちはクロスです」


 嬢ちゃんに紹介されたので小さくにゃいてみせる。


 よろしくな、短い耳のエルフ。


「ライラにクロス、ね。で、ライラは言葉遣い丁寧だな。人間でいう、貴族っていうやつ?」

「……そうですね。できるだけ直したいのですが」

「いいと思うけどな。僕なんてこんな喋り方だし、村長とかからは怒られてばかりだよ。もっと女の子らしい言動しろーとか」


 人間だろうがエルフだろうが大変にゃんだにゃ。


 そんにゃ会話をしていたら道が途切れた。前を見れば大きにゃ水たまりと、それを囲むようにはにゃが咲いていた。おいらははにゃに関してもよくわからにゃいが、面白いはにゃだ。

 真っ白にゃんだが、うっすら光っているように見える。

 そしてそのはにゃ畑のにゃかにエルフが立っていた。

 嬢ちゃんの髪が太陽みたいな色にゃら、そいつの髪は月みたいにゃ色だ。手入れされた長毛においらは目を奪われた。


「アレックス」


 短い耳のエルフがそいつを呼ぶ。そいつはこちらを見て微笑した。

 人間はよく見てたとはいえ顔はほとんど覚えてにゃいが、こいつはにゃんか印象的にゃ顔だ。嬢ちゃんの顔立ちに近い気がする。


「チーちゃん、お帰りなさい。そちらは?」

「旅をしている人間だよ。人間の方がライラで、猫の方がクロス。蝙蝠退治を手伝ってくれたんだ」


 短い耳のエルフの言葉に目を丸くしてそいつはこちらに近づいてきた。そして嬢ちゃんの手を取り目を輝かせる。


「こんなちっちゃいのに旅をしているの⁉偉いわねぇ!ライラちゃんにクロスちゃんね。あたしはアレッサンドロよ。気軽にアレックスって呼んでね、よろしくね!」


 ……にゃんだろう、予想していた声ではあるけれど言葉遣いがにゃにか違う気がする。いや、これが普通にゃのか?


「よ、よろしく、お願いします」


 あ、嬢ちゃんが珍しく目を白黒させてやがる。おいらの考えは間違っていにゃいようだ。


 とりあえず、にゃが耳と呼んでおこう。


「旅っていいわねぇ。あたしも憧れるんだけどねぇ」

「アレックスは体力無いから無理だろ」

「あら、こっそり体力作りはしてるのよ、これでも。村長に見られたらなんて言われるかわからないから簡単にだけれど」


 ライラちゃんも秘密にしてね?

 とにゃが耳は口に指を当てる。それに嬢ちゃんは何度も頷いていた。


 嬢ちゃんがここまで動揺してるのは初めて見たぞ。大分驚いてるみたいだにゃ。


 おいらは嬢ちゃんの腕から飛び出してはにゃに近づいた。鼻を動かすと甘い香りが心地いい。


「あら、クロスちゃんもその花好きかしら?」


 悪くはにゃいにゃ。


 おいらがそう答えたが、にゃが耳は首を傾げるだけだ。

 誰もおいらの言葉わかんねぇのか。毛むくじゃらやら魔女やらが特殊だったんだにゃ。

 仕方にゃいから「にゃー」とにゃいて返事してみる。にゃんとにゃく伝わったのかにゃが耳は笑って見せる。


「気にいってもらえたならよかったわ。まぁ、この花って魔を呼ぶ花なんだけれどね」


 魔を呼ぶはにゃ?


「あ、もしかして蝙蝠が来るのはこの花のせいなのですか?」


 嬢ちゃんの問いに答えたのは短い耳のエルフだった。


「そうだよ。ここの花は聖水の傍で咲いているから魔を呼ばないけれどね。最近この花が売れると知ったあいつらが別の場所でも栽培を始めたんだよ」

「そっちはモンスター避けは何もないから、前から住んでいる蝙蝠が呼ばれて襲ってくるようになっちゃったの。村長に何とかした方がいいっていっつも言ってるのに生産が追い付かなくなるーって言われるの」


 困ったようににゃが耳は肩をすくめる。


 せいすい?この水の事かにゃ。


 大きな水たまりに近づきその水を舐めてみる。


 ふむ、にゃかにゃか美味い水だ。


「全員が戦えるわけじゃないし、あっちの花畑をどうにかした方がいいと思うんだけどね。その為にはまず古株たちをどうにかしないといけないし」


 息を吐き出すにゃが耳を見上げる。


 確かに綺麗なはにゃだけど、そんにゃに欲しがるのか?


「花って使い道何かあるのですか?ここにあるもので足りないなんて飾る為ってわけでもないんですよね?」


 おぉ、嬢ちゃんの意見と全く一緒だぜ。


「えぇ。この花はポーションの原材料らしいの」


 ぽーしょん?


「薬草が材料になるって聞いた事があるのですが、この花もですか?」

「上等なポーションにはこの花がいいらしいわ。栽培が難しいし野生でも見つからないって魔女様が言ってたわね」


 おいらにはポーションってのはよくわからにゃいが、とりあえずそいつを作るのにこのはにゃが必要にゃんだにゃ。


「上等なポーションですか。普通のポーションじゃ駄目なのでしょうか」

「魔女様とか個人にだけならここの花で間に合うんだけどさ、どうやら魔王軍にも花を売ってるみたいで」


 魔王軍の言葉に嬢ちゃんの表情が変わった。どうやらそれに気づけたのはおいらだけのようだ。


「とりあえず、そこに家があるし、中でのんびり話しましょ?外の話も聞いてみたいわぁ」

「……いいですよ」


 嬢ちゃん達がはにゃ畑から近い場所にあった建物に入っていく。

 おいらはそれを見送ってから再びはにゃ畑を見る。


 確かに、にゃんだか引き込まれそうにゃ魅力を感じる。

 まぁ、こんにゃに綺麗だからそう感じるのも仕方にゃいにゃ。


 周りを見ても特に不自然さは感じにゃい。ここはとりあえず安全にゃんだろう。


 おいらも嬢ちゃんの所に戻ろうと向きを変えた時だった。



『……も、し』


 ん?にゃにか声が聞こえる。周りを見るが誰もいにゃい。


『もしも……し、聞こえますか?』


 聞いた事があるようにゃにゃいようにゃ、そんにゃ声だ。


『今、あなたの脳内に直接語り掛けてます』


 ん?つまりおいらの傍にはいにゃいのか?


『……突っ込まれないとは思いわなかったな。思ったよりもただの猫なのか?』


 おいらは普通の猫だぞ。

 魔法が使えたりはするけどそれは普通だろうしにゃ。


『そうか。まぁ、可愛いから問題はない。むしろ今度モフモフさせてくれ』


 モフモフさせてほしいんにゃら飯よこせ。はにゃしはそれからだ。


『では後で用意しておこう。っと、それどころではないのだ。話せるうちに話しておきたい』


 にゃんだそれ。お前どこにいるんだ?


『言えない。今は会える状態ではないのだ。まぁ、君とは一度だけ会った事はある』


 そうにゃのか。まぁ、聞いた覚えがある声だったしにゃ。どこかであったのか。


『そうだ。とにかく時間がないんだ。これだけは覚えておいてくれ。勇敢な黒猫君』


 少し間をあけてからその声は言う。


『花畑を、燃やしてくれ』




 そして、声は聞こえにゃくにゃった。辺りを見回してもやはり誰もいにゃい。

 誰にゃのかわからにゃい奴の声に従うのも怖い所があるが、はにゃ畑を燃やせってか。難しいはにゃしだにゃ。

 来た道の方から足音が聞こえてきた。そちらを見れば毛むくじゃらがこちらに歩いてきていた。


「よぉクロスケ」


 クロスケ言うにゃ。


「ライラはどこだ?」


 そこの家。にゃが耳と短い耳と一緒にいるぞ。


「お前、それは安全なのか?敵とかじゃないか?」


 大丈夫だと思うぞ。それより毛むくじゃら、聞いてほしい事がある。


 そう言っておいらはさっきの声の事と、にゃが耳たちがはにゃしていた事を伝えた。

 毛むくじゃらはおいらのはにゃしを全て聞いて腕を組む。


「なるほどな。村長たちに聞いた感じだと、突然、何故か、襲ってきたとしか言われなかったから理由がはっきりして有り難い。その誰かわからない声は怖いが、その意見は俺も賛成だな」


 はにゃ畑を燃やすのか?


「魔王軍にも薬の材料を売っているなら、魔王軍が人間と真向勝負してくる可能性が高いだろう。薬が大量に必要になるのはそう言う理由が多い。魔女も、それを不安になって俺達をここに誘導したのかもしれない」


 俺は勇者をやめたっていうのに、と毛むくじゃらは肩をすくめる。


 それにしても、はにゃを燃やしてもいいのか?


「まぁ、エルフの収入源が減るのは問題だろうが、花を栽培したのは最近らしいし、花が無くなっても大丈夫だろう。問題は、俺達がエルフに恨まれることぐらいだろう」


 うーん、恨まれて嬢ちゃんに被害があるのは困る。


「俺も同じだ。できればもう一人、協力が欲しい所だな」

「あら、そうなの?それならちょうどいいわぁ」


 第三者の声にそちらを見る。いつのまにか、にゃが耳がおいら達の傍にいた。

 にやにやと笑っているにゃが耳に毛むくじゃらが警戒し、剣に手を伸ばす。


「誰だ」

「あぁ、そんなに警戒しないで?あたしはアレッサンドロ。アレックスと呼んでね?そこの猫ちゃんとはさっき会ったけれどね」


 にゃが耳は毛むくじゃらを見て目を細めた。


 そういやぁ毛むくじゃらはにゃにも思わにゃいのだろうか。


 そう思って毛むくじゃらの顔を見上げたところ、引きつってはいるけれどそんにゃに驚いているようすはにゃい。

 にゃが耳は両手を挙げてみせる。にゃんだ、威嚇してるのか。

 そう思ったが、にゃが耳の顔は威嚇している様子はにゃい。


「貴方の独り言が聞こえちゃってね。で、花畑を燃やす作戦に付き合ってあげるわ。ただ」


 にゃが耳はにっと笑う。


「あたしも、旅に同行させてくれるかしら?」

「……は?」


 気の抜けた毛むくじゃらの声が聞こえた。

 にゃが耳は楽しそうに笑っている。


「あたしも外に出てみたかったのよー。成人してからずっと泉と花の管理しかしてなかったのよ?自由に動いてみたいのよ」


 いや、それに関しては嬢ちゃん達に任せるが、いいのか?短い耳は放置で。


「……お前が外に出て、困る奴はいないのか?」


 俺の問いを毛むくじゃらが代弁してくれる。


「あー、大丈夫よ。ずっとお互い頼ってても駄目なのをあたしは知っているし」


 そう言ってからにゃが耳は自分の服をめくる。出てきた前足は毛むくじゃらと比べられるものではにゃく、嬢ちゃんの前足と細さが近かった。


「あたし、小さい頃から病弱でずっと部屋に籠ってたのよ。大人になってからは良くなったんだけどね。でも筋肉がつかないみたいでエルフとして使えるはずの弓矢が使えないの」


 魔法は使えるんだけれど、と服を元に戻す。


 それってつまり戦力にゃいんじゃにゃいのか?


「戦闘になった場合は魔法だけで攻撃か?」

「短剣は使えるわ。まぁ、あたしでも楽に使える武器がないか探したいの。ドワーフって知っているかしら?」

「一度会った事はある」

「彼らが作る武器は良いって聞いた事があるの。あたしに似合う武器も作ってもらえそうだし。ドワーフの住む国に行けたら後は貴方たちから離れるわ。それじゃあ駄目?」

「……もう一人にも聞いておきたい」

「それもそうよね。今日はあたしの家に泊まる?」

「既に村長に勧められているから断らせて頂く。ライラを連れて行ってもいいか?」

「いいわよ。呼んでくるわ」


 にゃが耳は建物に向かって歩いていく。それを見送ってから毛むくじゃらが口を開いた。


「隠密行動できるのは厄介だな」


 気配が全く感じられにゃかったにゃ。にゃかにゃか出来る奴だ。

 ってか、にゃかまにするのか?


「ライラの意見も聞くが、一緒に来ても大丈夫だろう。不安はあるがな。お前はどう思う?」


 おいらはにゃんとも。嬢ちゃんの意見に従うぜ。


「ま、お前はそうだろうな。に、しても」


 とても嫌そうに息を吐き出した毛むくじゃらにおいらは首を傾げる。


 どうしたんだ?


「いや、全員がそうではないだろうとは思っているのだが」


 毛むくじゃらは言葉を探しているのかしばらく考えた後に言った。


「ああいう喋り方の奴は、結構な確率で同性好きだったりするんだ」





 ◇ ◇ ◇




「チーちゃん。外に出たいって思う?」


 ライラ達を見送り、二人で夕餉を楽しんでいる時にアレックスはそう聞いてきた。

 チアラは口の中に頬張ったものを咀嚼し、ちゃんと飲み込んでから答える。


「僕はあまり思わないかな。父さんの居場所は確かに気になるけれど、今はまだここにいたい」

「そうなの。チーちゃんならすぐに外に出たいって言うかと思ってたわ」

「出るとしても、きっと一人でだと思ってるよ。だから、僕は君を見送る」


 チアラの言葉にアレックスは目を丸くする。その様子にチアラは苦笑する。


「気づかないと思ったかい?何時からの付き合いだと思ってるんだ」

「そりゃ、長い付き合いだけど。いいの?ここにはチーちゃんを良く思ってない人しかいないわよ?」


 人間とエルフのハーフ。それだけでエルフたちから一線を置かれていた。

 石を投げられるほど嫌がられてないのは良い事だが、あまり関わらないように他のエルフ達はチアラから離れる。それを見てチアラに手を差し伸べたのがアレックスだった。


「僕が傍にいないんだから、その話し方も変えていいんだよ?」

「……いやよ。これがあたしなんだから」


 母と二人で暮らしていて、母を守る為にと男勝りに育ったチアラ。母を亡くしてエルフの森に来たチアラの喋り方を指摘された時、喋り方を変えたのがアレックスだった。


「だから、チーちゃんも無理に何か変えたりしないでよ?あたしが寂しいんだから」

「わかったよ。アレックス」


 チアラは椅子から立ち上がりアレックスに近づく。不思議そうにチアラを見上げるアレックスをチアラは抱きしめた。


「また会えるよな」

「会えるわよ。絶対」


 何せ自分達は長命のエルフの血を継いでいるのだから。





 ◇ ◇ ◇




 月が空の真上に来た頃だろうか。暗がりのにゃかを静かにおいら達は歩いていく。

 向かう先にはにゃが耳たちと会った所とは違うはにゃ畑だ。これからそこを燃やしに行く。

 にゃが耳がいるはにゃ畑の方はにゃが耳が燃やしておくらしい。

 エルフの森の中心からはそんにゃに離れていにゃい場所にはにゃ畑はあった。毛むくじゃらが先に見ていたから、その近さに特に驚きはしにゃかった。


「ウォータウォール」


 嬢ちゃんが出来る限り小さにゃ声で呟くと、はにゃ畑の周りに水の壁が現れる。


 次はおいらの番だ。

 かみにゃりは多少覚えている。あの大きにゃ音はびっくりするし、突然明るくにゃるのも怖かったが、怖かったからこそ覚えている。それを想像するだけだ。

 問題としては魔法にする時の言葉を考えにゃきゃいけにゃかった事だが、それは嬢ちゃんや毛むくじゃらが作ってくれた。


 我が望みを聞け、我の目の前に一筋の光を落とせ。この光は、闇を裂く光にゃり。


 おいらがそう頭のにゃかで呟いた途端目の前が真っ白ににゃり、耳を塞ぎたくにゃる轟音が響いた。

 おいらの目がちかちかする。にゃんども頭を振っていると毛むくじゃらの声が聞こえてくる。


「ここにある全ての花を燃やし灰と化せ」


 熱を感じる。

 おいらが逃げ出す前においらの身体が浮き上がる。温もりと手の大きさからして嬢ちゃんだろう。


「こっちだ」


 毛むくじゃらの声を合図に嬢ちゃんが走り出した。

 これで、はにゃ畑は不運にも落ちてきたかみにゃりで燃えたと思われるはずだ。嬢ちゃんの水の壁はエルフの住宅に燃え移らにゃいようにという配慮だが、誰か近づけば消えるようににゃっているらしい。

 姿を消すおいら達が原因だろうとは思われるだろうが、エルフの森にはもう近づかにゃいだろう。

 森を出ると匂いが変わる。入って来た場所とは違う場所にゃのがわかる。


「遅かったわね」


 声がしてやっと元に戻った視線を向けると、にゃが耳がそこに立っていた。その手にはあのはにゃ畑のはにゃが何本もある。


「花は持ってきたのか?」

「一応あたしが育て、守ってきた花だからね。まぁ、ここでお別れするわ」


 そう言ってにゃが耳ははにゃを頭上に放る。紐で結ばれたはにゃはそのまま頭上で固まっていたが、にゃが耳がはにゃった魔法でバラバラにちぎれた。はにゃびらを頭にかぶった状態でにゃが耳は笑う。


「じゃあ、改めて。あたしはアレッサンドロ。アレックスって呼んでね。これからよろしくお願いするわ」


 こうしておいら達は一人増やして旅を続けることににゃる。



 

ステータス紹介


名前:アレッサンドロ(アレックス)

種族:エルフ

性別:♂

年齢:1423歳

出身地:エルフの森

誕生日:5月7日

容姿:銀髪 長髪を三つ編みにしてる。

   最初に見た人は息を止めてしまう程にイケメン。

   幼い頃は身体が弱く、今も筋肉がつきづらい為に痩せ型。

   リュカよりも高身長。

   エルフなので耳が長い

属性:風



エルフの森で新しく仲間になった。

エルフは皆弓矢を使い、放った矢に魔法を与して戦うのだが、アレックスはそもそも弓矢を扱えるほどの筋力が無いのでその戦い方が出来ない。それ故に半人前のような扱いを受けていた。

見た目はいいのに軟弱なのもあり、他のエルフがやらない仕事をすることになる。

花の栽培に必要な聖水が身体にいいだろうとあそこの傍で暮らす事になった。

チアラは幼馴染。母を亡くし、父に連れられて森にやってきたチアラに興味があり、男のような口調を諫められている時にかばう形で自分も女性のような口調にしてからその話し方が定着した。男性が好きという事はない。

幼い頃はベッドで過ごしていたので、沢山の本を読んでいたので知識は他のエルフよりもあり、魔法も得意とする。弓矢は使えない代わりにチアラから短剣の扱い方を学んだ。

自分の戦闘力の無さを痛感しており、ドワーフの噂を聞いたので弓矢に代わる武器を求めて旅に出る事を決めていた。ちょうどよくクロス達がやってきたので一緒に行くことを決めた。


過去の事とか、チアラとの事とかもっと詳しくやりたかった気持ちもあるけれど、猫は絶対興味持たないだろうなという事で詳しくは出来なかったです。

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