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モノクロな日常
都会 高層ビル群いわば摩天楼
街、街、街
どこも同じように見える
ガラスと鉄筋コンクリの街
人、人、人の群れ
サラリーマンや女子高生や
笑顔の人はいるはずもなく
そんなほの暗い波に呑まれて息もできない自分が一人
ああ
誰がどうしてこんな風にしてしまったのだろう
白く濁る空をみあげる
答えがあれば簡単な話だけど
本の筋書きのようなものもないし
誰かが変えてくれるとかでもないし
そもそも何が足りなくてどこが駄目なのかも
よくわからない
日常ってこういうものだと思っているけど
それは一種の諦めなのかな?
こんな世界なんかよりもっと自由で明るい世界がほしいとか
誰かが言っていたので
「例えばそれはどんな?」と聞くと
そいつはこっちを睨むように黙っていた
でもひとつだけ分かることは
少なくとも、ここで生きていけるぐらいには
僕らはきっと、この街や人が好きなんだ