4話チートに勝つ方法「奇襲」
ーーー魔王城ーーー
玉座に腰をかける王はそこにいた
玉座の正面にある巨大な扉が突如開き
鳥の姿をした配下が入ってくる
「魔王様!大変です!」
「いきなりなりどうした?後ノックくらいしろ」
明らかに焦っている配下に対して
魔王は冷静だった
「勇者が動き出したようです!」
「そうか…ククク…フハハh」
突然の出来事
謎の飛来した物体によって魔王城は粉々に砕けちったのだ
爆音が鳴り響き
砂煙で視界もハッキリしないまま
魔王はなんとか瓦礫の中から這い出した
「…何事だ!この魔王城には結界が貼ってあるのだぞ!完璧鉄壁の結界が崩されるなどありえん!」
「まさか…勇者か…!もしや奴なら!」
魔王は周囲を見渡し
配下がいないか確認した
すると瓦礫の中から腕が出てるのを発見した
「おいお前!無事か!今助けてやるからな!」
魔王はその腕を掴み無理矢理引き上げた
「もう大丈夫だぞ」
「助かったぜ…ありがとう」
「「ってあれ?」」
両者は顔を見合わせて固まった
そしてお決まりのように同時に声を出す
「「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!」」
魔王は握っていた手を離し
大きく後ろに飛び退き身構えた
「なぜお前がここにいる!」
「俺が聞きたいくらいだ!」
「意味がわからん!」
「俺もだ!」
「まぁいい!覚悟しろここであったが百年m…」
魔王が決め台詞を言い終わる前に
新たな飛来物体が城に衝突した
城と言うよりはもう瓦礫の山だが
さっきの衝撃よりも更に大きい
魔王と勇者は大きく吹き飛ばされてしまった
そして男はやって来た
「よし追い付いた!投げるのは得意じゃないな力加減が難しい、怪我はないか少年?」
「あぁ…なんとかね」
「まぁ合体技だと思えば成功だよな
魔王城も壊せたし」
魔王はムクリと立ち上がり
男を睨んだ
「貴様がやったのか…?」
「あ、悪いね 玄関から入っても良かったんだけどお前の家複雑な構造してそうでめんどくさかったし」
「ここまでコケされたのは初めてだ…絶対に生きては帰さん!」