1話 粛清の時間
小説というものを初めて書きました
最初は「案外自分でも書けるんじゃないか」と思ってたんですが…安易でしたね…はい
見ての通り拙い文面ではありますが、少しでも楽しんでいただければ幸いです
荒野で二人の男が相対していた
一人の男は
身の丈以上の巨大とも言える大剣を背負い
その大剣は触れたもの全てを無慈悲にも粉砕する
まるでそのものを闇を纏っているような漆黒の鎧
あらゆる物理攻撃、魔法を無効化する
そしてそれらの武具を纏いながらなに一つブレることのない重心
男が「強者」であるのは明白だった
もう一方の男は
ジャージ姿に便所サンダル
無造作にと伸ばされた黒髪
猫背で見るからにも気だるそうな雰囲気を放っている
それはとても強者と相対するに価する男には見えない
そんな男に対して漆黒の鎧を纏った男は口を開いた
「もう一回いってみろ…」
静かな口調ながらも
その音には明確な殺気が乗せられていた
殺気だけで並みの相手なら戦闘不能にできてしまうのだろう…それを想像するに難くない程の気迫
凄まじい気迫に対して動じることなく
ジャージ姿の男は口を開く
「貴方のチートを奪いに来ました~えー…できれば抵抗しないで大人しく捕まってくれると嬉しい」
「チート…なぜその事を…?」
そう…本来なら「チート」なんて単語は異世界にはないのだ
あえてこの世界でチートを定義しておくなら「人の理を超えた力、努力では到底習得不可能な圧倒的で理不尽とも言える力」と言ったところだろうか
漆黒の鎧を纏った男がこの単語に反応したということは元はこの世界の人間ではないことが推測できる
「まぁなんといえばいいか…そう…アレだ」
ジャージ姿の男は髪をボリボリと書きながら気だるそうに続ける
「チートはいけません!ってことだ。」
猛者の雰囲気を纏うこの男…
よくみればまだ顔に幼さが残る
元の世界で言うなら中学生くらいと言ったところだろうか
そんなまだ幼さ残る少年がなぜ圧倒的な武力を持っているのか
答えは単純この世界の神から授かった「チート能力」を保有しているから
「なめてんのか!そんな話信じられるか!」
少年は力強く地べたを踏む
その衝撃で地は大きく割れ
周囲が大きく揺れた
ここが荒野でなければ災害と認定されてもおかしくはない
「まぁ信じるも信じないも勝手だけど早くチートこっちに渡してくれる?」
男は耳をほじりながら
大きな揺れを気にもとめる様子はない
「ふざけんなよ」
少年が体に力を込めると
少年の周囲ドーム状に黒い雷が発生した
近付くだけで全てを焼くほどの強い雷
「これだから反抗期は…仕方ない粛清の時間だ」
ここまで読んでくださりありがとうございます
実はノリで書いてる部分が大きいので後の事を考えてなかったりします
なので設定の粗など色々粗末な一面をお見せすることになるでしょうが暖かい目で見守ってくださると幸いです