神様の勉学
前回の話の最後の方
『振り向くと少し真剣な表所表情をしたリリィがいた』
とか書いてありますが表所表情ではなく、表情です。
すみませんでした。
それから前回話の中で仁奈が佳代の名前を呼ぶことがなかったのですが、佳代姉と呼んでいることにしてください
月曜の朝。いつもと変わらぬ教室にいつもと同じ担任がいつも通りにホームルームを進める。
そんな中一つだけ異色なものがあった。
「よろしくお願いします!」
「よろしくお願いいたします」
転校生だ。しかも二人。
夏休みが終わってしばらく経ったというこの微妙な時期に。
・・・いや、転校生とかあまり来たことないし、転校する機会もなかったから時期なんて知らんけど。
一人はクラス中の視線を集めてなお緊張した様子はなく、元気な声で挨拶をした。
容姿は抜群。くったくのない笑顔は誰とでも分け隔てなく接し、クラスの人気者になることを容易に想像できる。
もう一人はあまり元気がよい、というわけではなかったが緊張している風にも見えない。
もの静かで表情が変わらず、クールで少し近寄り難い印象だが、こちらも飛び抜けて美人なので密かな人気でも集めることだろう。
「あー、じゃあ君たちはこの列の一番後ろとその横に座ってくれ。わからないことがあったら隣の御門君に聞くといい」
「はいっ!」
「わかりました」
対照的な返事をした二人は教室の真ん中を堂々と歩き、指定された席まで移動する。
俺はほとんど無意識に二人から視線を逸らす。
「・・・よろしくね、大地」
「よろしくお願いいたします、大地さん」
しかし俺の席を通り過ぎる時、つい最近聞いたことのある二つの声が下の名前で挨拶をしてきた。
こうなったら無視もできず、俺も仕方なく平静を装いながら返した。
「よろしく、佳代。リリィ」
二人は満足そうに微笑んでから残りのホームルームを静かに過ごした。
「どう?驚いた?」
「ああ、まさかリリィまで転校してくるとはな」
「あ、そっちなんだ・・・」
昼休み、机をくっつけながら佳代と話す。
ホームルーム後、恒例の転校生の質問タイムは昼休みになっても勢いが収まらず、佳代の「お弁当食べるから・・・」の一言でようやく一段落着いところだ。
佳代はひとつひとつ丁寧に質問に答えていたが、リリィは半分以上毒の辛辣な言葉で男子たちを蹴散らしていた。
ちなみに弁当は俺、佳代、リリィの3人だ。孝太?あいつならリリィの毒にめげずに何度もアプローチした結果、純度100%の毒をもらい、そこあたりで倒れている。
あいつ彼女いるくせにそんなことして大丈夫だったのだろうか。後で怒られても同情はしない。
かくいう俺は転校生(美人)の二人と共にいるのでクラスの大半の男子から嫉妬の視線に晒される。佳代やリリィに刺さる嫉妬の視線は気のせい。
「それよりリリィって俺たちと同じ年だったのか」
率直に思った疑問を口にする。
背は普通のリリィだが、纏う雰囲気が大人びていて同学年には思えなかった。
「ええ、まあ」
「そういえば年齢聞いたことなかったね~。聞いても微妙にはぐらかされたし」
「気のせいですよ」
気のない返事で淡々と弁当を食べる準備を進めるリリィ。
俺たちもくっつけた机にそれぞれの弁当を広げて食べ始める。
「あれ?手作りじゃないんだね」
なんでもできる佳代のことだから弁当も手作りかと思ったんだが。
「うん。今日は時間なかったし・・・」
「そういやそうか」
なんとなく視線をリリィに移すと、顔を青くして小さく震えていた。
・・・こんな顔もできるんだな~。と会って2回目ながらも考える。
そしてなぜこんな顔をしているんだ?
「そ、それより大地さん、ここの制服って可愛いですよね」
「そうか?いや、見慣れてるから良く分からないが」
リリィのあからさまな話題逸らしを不思議に思いつつ答える。
震えはまだ止まっていないようだ。
「そうですか。佳代は可愛いと思いますよね?」
「う~ん、高校の制服って似たようなの多いよね~」
「ほら、可愛いって」
「言ってない、言ってないぞ」
あからさまな嘘の解釈をするリリィ。騙すのにも無理があるだろ・・・。
「そんなことより知ってるか、君たち」
それからも弁当をつつきながら話しているとどこからか復活した孝太が唐突に話しかけてきた。
「知ってます。消えてください」
「ふっ、もう俺に毒は効かないぜ?」
「私は毒を吐いてるつもりはありません。ただ事実をあなたに伝えているだけです。あなたがしつこく私に質問することは私にとって邪魔で鬱陶しいものであり、それをあなたに言ったまでです。それくらいのことが理解できないのですか?ミジンコくらいの情報しかその変な髪形をした頭に入らないのですか?・・・いえ、これではミジンコに失礼ですね。ミジンコ以下の脳味噌しか持っていないのですか?いえ、聞かずとも明白でした」
「ふっふっふ・・・お、俺にはもう毒耐性が・・・」
「・・・気持ち悪い」
「ぐほぉっ!?」
・・・耐性付いてないじゃねえか。というか何をしたら出会って数時間でこんなに言われるんだよ。
「や、やるじゃないか・・・。それより話を戻すけど」
「罵倒まで?」
「惜しい。そのもう一つ前」
変なものを見る目で孝太を見ていると、早々に復活して話題を戻してきた。
今度はリリィも罵倒する気はないらしい。
「実はもう二週間も経たずに中間テストがあります!」
「・・・・・・・・・・・・それだけ?」
「それだけとは何ですか高城さん!」
「あ、名字にさん付けとか気持ち悪いから名前でいいよ~」
「うす!だってテストといったら補習じゃないですか!」
決定事項なのかよ・・・。
「え?テストの補習なんて脅しのための嘘じゃないの?」
佳代の純粋な疑問に俺と孝太が固まる。
・・・まさかこいつ赤点を取ったことがないのか!?
それが普通とかいうツッコミは今はいらない。
「ミジンコ以下略さんはともかく、大地さんも危ないのですか?」
「え、いや~まあ・・・少し?」
「・・・はぁ、まさか大地さんまでそこのと同等とは」
「もう代名詞になっちゃったよ・・・」
リリィに憐れむように見られた挙句、溜息まで吐かれた。果ては孝太と同じ扱いを受ける羽目になると思うと・・・。
「・・・勉強するか」
「ねえ、今何を見てそう思ったの?ねえ、教えて!」
孝太を無視して、いまだに頭に疑問符を浮かべている佳代に向き直る。
「なあ佳代。転校早々に悪いんだが勉強を教えてくれないか?」
「あ、そういう話だったの?全然いいよ~」
「サンキュー!」
「大地ずるいぞ!俺も!俺も教えてください佳代さん!」
「え、あ、うん、まあいいかな」
そういうわけで放課後に俺の家で勉強会が開けれることが決まった。
放課後、宣言通り孝太たち御一行と家に向かって帰宅中。
「それより、なんで転校生のお二人さんと大地がそんなに仲がいいの?」
四人で他愛もない会話をしながら歩を進める。
「私と大地は幼馴染なのよ。小学5年生まではよく妹ちゃんとも一緒に遊んでたりしてたの。あの頃の仁奈ちゃんは『佳代姉、佳代姉』って私に付いてきてほんっと可愛かったわ~・・・。あ、今でも全然可愛いけどね!むしろもっと可愛くなってたくらい!」
「わかったから少し抑えろ」
いきなり饒舌になった佳代を窘める。
「へ~、俺は中学からの付き合いだから長さで言うと負けてるのか。・・・僕は悲しいよ大地くん!」
「それで佳代とリリィは一緒に住んでるんだが、先日挨拶に来た時に知り合ったんだ」
「おおう、見事なスルー。そして説明をありがとう」
「それはそうと今日は大地さんのお母様はいらっしゃるのでしょうか?前は挨拶できなかったので」
どうでもいいけどお母様なんて呼ぶ人初めて見たな。
あとなんというかリリィは想像通り、礼儀正しい人のようだ。毒吐くけど。
「う~ん・・・今は仕事だと思うけど夕飯までには帰って来るはずだぞ」
「そうですか。大した物が何もなくて申し訳ないですが挨拶させてもらいます」
「そんな気を遣わなくていいぞ。佳代を見てみろ」
「うへへ~、また仁奈ちゃんに会える~♪」
佳代はだらけきった表情で気持ち悪いことを言っていた。
「・・・あれは気を遣わなさすぎでは?」
「・・・確かに。あれはないな、すまん」
「むっ。二人がなにか陰口を言っている予感・・・。何をしているんだねそこの二人は!」
「陰口」
「悪口」
「隠す気がさらさらない!?」
だってなぁ・・・あんな堂々と変なことを口走ってるんだから隠す気も起こらないし、隠す必要もないだろう。むしろ佳代の方こそその態度を隠したほうがいいと思う。
「ほら、三人共。そろそろ大地の家だよ」
孝太の声で意識を周囲に配る。
どうやらいつの間にか家の近くまで来ていたらしい。
四人でわいわい喋りながらの移動は時間が早く感じる。
・・・もしや、これが相対性理論というやつか!知らんけども。
「う~・・・もうちょっとで仁奈ちゃんが~・・・」
「あ、言っとくけど仁奈部活でいないからな」
「なん・・・だと・・・」
「それからお前、仁奈が帰ってきてももう少し感情を抑えろよ?」
注意するも佳代は見るからに落ち込み、涙ぐんですらいる。
・・・こいつ後半の俺の言葉聞いてないな。
「・・・まぁいいや!夕飯までには帰ってくるでしょう!それからカルミアちゃんも可愛いし!」
「おい、新たに被害者を増やすなよ」
立ち直るのはいいけど、元気になりすぎるのはいくないぞ。
・・・とそんなことを考えてるうちに家に着いた。
「ただいま~」
「お邪魔しまーす」
玄関に入るといつものようにカルミアが出迎えてくれる。
「おかえり~。お、佳代ちゃんとリリィも来たのか!あと・・・誰?」
「こいつは孝太だ。夏休みに一度会ってるぞ」
「う~ん、悪いけど覚えてないな~」
やっぱり覚えてないよな。
ほんの数分しか会ってないし、しょうがないけど。
説明も面倒だしなんとか思い出して欲しいな...
「デパートで会った変な人だ」
「・・・あぁ!思い出した」
「その言葉で思い出されるのは甚だ遺憾なんだが...」
それは自業自得というやつだ。
「それでその変な人と二人は何しに来たんだ?」
「ああ、今日は勉強を教えてもらおうと思ってるんだ」
「へ~、面白そうだな!私も参加したいっ!」
カルミアが真っ直ぐ手を挙げ、激しく自己主張してきた。
「いいね!あ、でも教える側が二人で教えてもらう側が三人になっちゃうな」
「ん?教えてもらうのは大地とこ・・・こう・・・変な人だけじゃないのか?」
「孝太です、よろしく。何言ってんのさ、カルミアちゃんだって教えてもらう側に参加するんだろ?」
「何を言ってるんだ?私は教える側だぞ?」
「またまた~」
冗談でしょ?とでも言いたげな目で俺を見てくる孝太。
「いや、本当だぞ。前の補習で助かったのはカルミアに教えてもらったからだ」
「なんだって・・・!?」
孝太が目を見開いて驚く。
その気持ちはわかるけど顔が気持ち悪い。
「ふふん、こう見えて私はお姉さんなんだぞ!」
「超意外」
「失礼だな孝太は!教えてあげないぞ?」
「さすがカルミア姉さんです!」
手のひらを返すのが早かった。
「じゃあさっそく始めよう!」
「よろしくお願いします!」
気合だけは十分の孝太が元気よく返事をする。
「それで、誰が誰に教えるのですか?」
リリィがまっとうな疑問を投げてきた。
そういえばそうだな。教える側が三人で教わる側が二人なんだから一人余ることになる。
いや別に一人に二人つけてもいいんだが、二人の教え方が違うと面倒だしな。
「そこはもちろんグッチョッパだ!」
「もちろんの意味が分かりませんけど、まあいいでしょう」
「俺もいいぞ」
佳代と孝太の方をチラリと横目で見るが二人とも異論はないようだ。
「じゃあやるぞ?・・・せーの、グッチョッパ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「では!生徒の大地くん、何でも聞いてくれ!」
グッチョッパの結果は俺とカルミアがグー。孝太とリリィがチョキ。佳代だけがパーという結果になった。
リリィはとても嫌な顔をしていたが文句を言っても一向に勉強が始まらないだけなので渋々と受け入れた。
無駄な情報を付け加えると孝太は超笑顔。あいつMだな。
「それで大地は何の教科をするんだ?」
「ん~、まずはこれかな」
勉強する教科は前回赤点だった数学を選んだ。いきなり応用など解けるわけがないのでとりあえず基礎の復習から始める。
孝太も同じ考えなのだろう、教科書も同じページを開いている。
さて、じゃあ俺は俺でさっそく解いていこう。
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
おぉ、前にカルミアから教えてもらったことで土台が固まったのか案外すんなり理解できるぞ。これなら応用までカルミアの手助けは必用ないかな。
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・質問はっ!?」
うぉう!いきなり叫び声上げてどうしたんだカルミアは。声を発することもできず驚いたじゃないか。
「どうしたんだよ」
「どうしたもこうしたもあんなことしたいもないよ!教えて欲しいっていうからここに居るのに何も質問がないじゃないか!」
「いや、そう言われても案外できるもんだしな・・・。たぶん応用までは自力でできると思う」
「え~、つまんない~」
「もうちょっとそこら辺で待っててくれ」
カルミアは不承不承といった様子で一人俺たちを見ていた佳代のところに向かって行った。
佳代にはこっちが手伝って欲しいと頼んだのに暇を作らせるのも悪いからしばらくの間、カルミアは佳代と遊ばせておこう。
自分の勉強に戻る前にテーブルを挟んで俺の前に並んで座る二人をちらと見る。
「・・・なぜこんな簡単なことも分からないのですか。だいぶ考える時間もあったと思いますが」
「いや、その~大地がこのページを開いたから俺もここからなら解けるかな~と思ったんですが教科書が意味不明な言葉を羅列しているものだからしばらく考えるフリして呆けていました」
「・・・はぁ。頼まれた手前しっかりと教えますが、いったいどこが分からないのですか。一つ一つ教えてあげますのでこの単語がわからないなどがありましたら教えてください」
「全部」
「・・・手は尽くしたのですが・・・残念です」
「あっ冗談ですすみません三角関数を一から教えてください」
・・・リリィの方は苦労しそうだな。
一息吐いたのはあれから1時間半ほど経ってからだった。
玄関から聞こえた「ただいまー!」という元気な声に勉強に集中していた意識を途切れさせた。
俺って意外と集中力あるんだな~とか思いながらペンを置いて体を伸ばす。そのついでに周囲を見渡す。
分からない問題に躓き、カルミアに教えてもらっていたが、当のカルミアは玄関が開く音がした瞬間立ち上がって玄関まで迎えに行き、今は姿が見えない。
俺がカルミアにヘルプを頼む際に一人になる佳代に適当に見繕った漫画を数冊与えておいた。今の今まで漫画に夢中だったようだが佳代もまた仁奈の声を聴いた瞬間に立ち上がって玄関に向かって行った。
今度は理性を保って仁奈と接してほしい。
孝太はいまだにリリィにこってりと教育されている。たまに聞こえてくる罵倒はこの一時間で百を超えていたんじゃないか?よく耐えられるな、さすがM。
「たっだいま~!」
「ただいま~!」
リビングの戸が勢いよく開き、カルミアと仁奈の元気な声が響く。
佳代の声が聞こえないあたり、今回はちゃんと自制してくれたんだなあ、と考えて視線を戸の方に向ける。
「おう、おかえ・・・・り・・・」
そこには無言でずっと仁奈にスリスリと頬ずりしてる佳代がいた。
・・・あいつ全然自制できてねえな。
「ほ、ほら。仁奈ちゃんも帰ってきたことだし少し休憩にしないか?」
「・・・そうですね。しかし休憩が終わったらすぐに続きですよ」
「はい・・・」
あのM孝太が疲れるなんてずいぶんスパルタだったらしいな。
「なあ大地。なんかさっきから誰かに不名誉な呼ばれ方をしてる気がするんだが」
「そんなはずないだろマゾよ。それよりてめえ誰の許可取って仁奈を名前で呼んでるんだ?」
「マゾって言ってるし、犯人はお前か!・・・ってか中学の時はたまに一緒に遊んだりしたんだし別にいいじゃないか」
「遊んだら名前呼びか・・・笑わせる」
「笑う要素ねえよ!?」
俺なんか仁奈の友達が家に来た時、仁奈に誘われて一緒にゲームとかしたがめちゃくちゃ怯えられたぞ。
まあなぜか帰るときになると「また来ますね、お兄さん!」なんて言われたが。
「あ、浅井さんも来てたんですね」
「うん、久しぶり~」
「お久しぶりです!それでみんなで何してるんですか?」
「見ての通り勉強だ」
孝太に対して聞いたのだろうがあいつはスパルタ教育でも思い出して気持ち悪くなったのか、気持ち悪い顔をしていたので代わりに俺が答えた。
「そっかじゃあ私は部屋に戻るから皆さんはどうぞ続きを頑張ってくださいまた後で降りてくるからねお兄ちゃん」
それを聞いた仁奈の行動は早かった。さすが陸上部エース。
だがそう易々と逃がすわけがない。
急いでリビングから出ようとする仁奈の肩を掴んで問う。
「なあ仁奈さんや」
「な、なにかなお兄ちゃんや」
「前回のテストって何点だった?」
「さ、さぁ~?過去は振り返らない性質なので・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・。
「一緒に勉強しような」
「た~す~け~て~!」
逃げようとする仁奈を捕まえてリビングに連れ戻す。
「大地、仁奈ちゃんが可哀想だよ」
「佳代さん・・・!」
途中、佳代が抗議してきたが問題ない。
「佳代、考えてみろ。教える側は三人、その内カルミアは俺に、リリィは孝太に付きっきりで教えている。そこに新たに仁奈が入ってきた。当然カルミアとリリィはそっちにまで手が回らない。となれば誰が教えることになるか・・・」
「・・・仁奈ちゃん。今のうちに勉強しようね?」
「うわ~ん!」
こうして仁奈の参加も決まった。
こんにちは~。
テスト期間なのに勉強が進まない執筆も進まない。
なので現実逃避しましょう。そうしましょう。
読んでくださった皆様、本当にありがとうございます!