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《弐》再びの出会い そして裏切り その3‐2
鬼凜が居候を初めて3日目のことだった。
突然鬼凜の携帯電話が鳴った。
携帯電話のディスプレイに表示されたのは"戒
兄"の文字。
鬼凜は急いででた。
ちなみに鬼凜の携帯電話番号は戒しか知らない。
だからこそ電源を切っていなかったのだが
鬼凜は急いでその電話にでる。
[‥鬼凜かい?今どこにいるんだ?もう三日も留守にして]
「・・戒兄(知らないんだ)…。おじ様達は、何って?」
[逃げ出したとか、家出とかいうことがちぐはぐでわけの分からないことを言ってたけど。]
「そうなんだ。
大丈夫。心配しないで
しばらくいな
[そのことだけど、
聖樹公園に今日午後6時に会えない?]
聖樹公園って私の学校の近くの?
[あぁ]
わかった。」
そして切れた。
戒は向こうでニヤリと厭な笑いをした。
人を見ることに優れたはずの鬼凜だが兄には全幅の信頼をおいていた。
だから何の疑いもなしに、信じた。
信じてしまった
狂音が鳴る
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