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Japan Force  作者: 坂崎紗葵
第2章国境紛争
18/32

新宿Crysis

当小説にでる団体組織人物はフィクションです。


今回警察無線部分は少しこだわりましたが、レベルは相変わらずです

『至急至急!大久保通りで自動小銃を所持した男5人が銃を発砲!PM(警察官)2名負傷!至急応援を求む!』


『こちら新宿(警察署)、了解した。付近警ら中のPCパトカー及びPMは大久保通りで発生中の銃乱射事件の対応に当たれ。マルヒ(犯人)5人は全員武装しており、受傷事故防止等に特段の留意を持って対処せよ。』


『状況確認中!PM2名が心停止の模様!新大久保のデモ参加者を犯人が撃っている!現在も銃撃されている!指示を!』


『こちら新宿(警察署)、今増援を送っている。もう少し持ちこたえてくれ』



付近に居たパトカー4台は現場へ急行した。


『こちら新宿20、現着』


『新宿34現着』


『新宿15、現在急行中』




『マルヒは現在北へ向け逃走中!散発的に銃撃!現在玉木巡査長と中居で追跡中!』


『路地から出てきたぞ!中央綜合病院のとこだ!止まれ!止まれ!うわああっ!』


『最上ッ!最上巡査が撃たれた!クソッ!撃て撃て!』


パン!パンッ!パンッ!


『マルヒ一名にわたしの弾丸が・・・命中!』


『マルヒ4名はへ出た!PC回せ!』


『マルヒ1名確保!わっぱだ!わっぱかけろ!あと救急車!』


『マルヒ4名現在北へ逃走中!ああっ!タクシーを強奪、運転手が撃たれた!PC早く!』


『タクシーが西の方向へ逆走中!』


『新宿15、現在マルタイ追跡中。マルヒは淀橋市場前を右に曲がった。PCが封鎖しているのが見える』



『こちら新宿22、通路封鎖完了。バッチコイ』


『マルヒ発砲!応射だ!応射しろ!』


パンッ!パンッ!パンッパンッパンッ!



『タクシー停止!取り囲め!』



『マルヒ4名確保!現在時刻午前9時40分、殺人未遂、公務執行妨害、銃刀法違反で現行犯!』



『こちら新宿11、新大久保だが個人的見解で言えば死者は12名程度。PMは4名が撃たれた。えーうち2名が心停止、繰り返す心停止。


現在救急が処置中』




「えー、ただ今入った情報によりますとテロップの通り東京都新宿区新大久保で発砲事件が発生した模様です。詳しくわかり次第お伝えします」



「えー詳しい情報が入ってきました。本日午前11時頃、新大久保で反韓デモを行っていた人数十人へ向け、何者かがライフル銃を発砲した模様です。


犯人はすでに取り押さえられた模様ですが、犯人側と警察官にも負傷者が出ている模様です」



-大型SNSサイト-


Makobeまこべ


新大久保から花火?の音と悲鳴聞こえてんだけど


Matikoまちこ


いま店から出てきたら警官が撃たれてた!?何事!?


Tookとーく


韓国人が銃撃ってる。映画かなんか?


Matakibesiまたきべし


銃撃なう


Konamitesaiko


○chのデモ隊が襲われたみたい


RockStreet石道


おいおい!デモしたら撃たれた!救急車呼んでる!



「こんばんは、6時になりました。ニュースの時間です。本日朝11時頃、東京都新宿区新大久保駅の大久保通りで外国人による自動小銃乱射事件が発生しました。


現場では当時反韓デモが行われていおり、人が大勢いる中の犯行でした。参加者200名のうち70名以上が流れ弾や弾が当たって砕けた硝子に当たるなどして軽傷、内5名が死亡しています。


犯人グループは現場から逃走する際に警察官4名を発砲、内2名が殉職しています。犯人グループはその後逮捕されました。


犯人たちの目的や情報はわかってはいませんが、反韓デモに対する攻撃と見て間違いはないでしょう」



-同日 AM12:30 東京都某所朝鮮系暴力団「覇尊ファジョン会(파 존회 )」ビル-


「형님, 어떻게 하겠습니까」(兄貴、どうしますか)


兄貴と呼ばれた男は覇尊会の若頭のボ・ソドク


「아직 충분하지 않는다. 일본인에게는 더욱 아픔을 맛보게 한다. 」(まだまだ足らない。日本人にはもっと痛みを味わってもらう。)


と言いながらソドクは煙草をくゆらせた。


「그러나 형님, 우리 조원을 내보낼 수는 있지 않아요. 산하의 조원이 이 사건으로 잡히고. 」(しかし兄貴、うちの組員を出す訳にはいかないですよ。傘下の組員がこの事件で捕まりましたし。)


「일본인을 사용해라. 약품중독에 걸리고 있는 것 같은 것을. 」(日本人を使え。薬物中毒になってるようなのを。)


「알았습니다, 형님 」(分かりました、兄貴)




-1時間後 東京都新宿区-


「いっしいくーん」


「いるんやろー?薬吸おうよ~」


二人のスーツを着た男が数十人の不良グループへ話しかけていた。


「キム兄~でもお金ないよ」


不良グループから出てきたのは石井と呼ばれた中学生くらいの風体の少年が出てきた。


「いいって、そん代わりだけどうちらのジョブやってみない?」


「えーなに?」


「ダチでただで吸いたい子いるかな?入ればいるほど連れてきてよ」



数分後、やはり中学生くらいの風体の少年ら5人が集まり合計6人に


「まあ、こんな集めたねえ石井くん」


「余裕っす。そんでキム兄、ジョブって?」


「カンタンっカンタン」


「え~?」








「ポリをさあバラしてくれよ」



「え、えええ!?ポリっすか!?」


石井は狼狽する。


そして石井の連れてきた5人も。


「アイツら撃ってこないから平気だよ~。なあソ?」


キムは相方に話しかけた。


「ああ、全くにできますよねこれこれは」


「武器もあるからさー」


キムはバンの後部ドアを開けた。


バンには旧ソ連製のトカレフTT-33の他、中国製のマカロフ拳銃、AK-47や散弾銃があった。


「エモノあったら楽っしょ?誰も丸腰で戦えなんてさ。タダで薬やるつってんじゃん?」



-5時間後 新宿警察署-


「お、おいホントにやるのか?」


「薬のためだぜ・・・人殺し、しかも警官殺し。箔がつくぞ」




6人の少年たちは手に拳銃と自動小銃を持ち、警察署に走った。



1発の銃弾が午前中のデモ隊銃撃事件の取材に集まっていたテレビ局のクルーに向けられた。



『うわあああ!!!』


『キャーーーーっ!』



銃声が続く。


警察官たちはまさか自分たちが襲撃されるなんて思っても見なかった。


警察官たちの対応は遅かった。


「突撃、突撃しよう!!」


銃を手に少年たちは暴力をふるった。


麻薬で自己管理能力は飛び、まさに少年兵だった。



少年たちは1Fロビーに突入し、カウンターの警察官を撃ち殺す。



『至急!至急!署内で発砲事件発生!署内の警察官は侵入した武装集団の鎮圧に当たれ。本件はけん銃格納室からのけん銃の持ち出しを許可する』



「ひゃーーーはは!マジか、マジで死んでやがる」


少年たちはロビーの警官の遺骸に銃を撃ちまくった。


善悪がもともと区別がついていないような輩だったが、さらに善悪の意味すら理解していなかった。



「相手は何だ!?」


「巡査長!相手は少年です!」


「少年だぁ!?」


警官たちはその襲撃者に驚いた。


「全員けん銃を使用して身の安全を守れ。法律や世論など関係ない。自分の命を守れ」



「石井君、あの影にポリ4人くらいかくれてんで?」


「撃っちゃえよ」


少年が持つ散弾銃はべラッチと呼ばれるイタリア製の水平二連散弾銃と呼ばれる物である。


散弾銃は2発の弾を発射した。


「ぶっ!」


「巡査長!巡査長が撃たれた!うちかえせ!!!」


警官はホルスターからM36-SAKURAを取り出した。


「足を狙え、足を!」


警官たちは散弾銃を持つ少年の足を撃った。



「イッタァ!!!ポリ公マジザケンナヨ!!」


撃たれた少年は散弾銃の弾を補充し、警官の隠れるブースへ走りこんだ。


「あ・・・」


ズドンズドン




「おされてる!射殺していいのか!いいならやるぞ!」


「お、おい!」



一人の警官が走りだした。


M36SAKURAを取り出し、散弾銃に新しい弾を込めていた少年の頭に狙いを定めて撃った。


「ぶっ!」



「一名無力化!」



少年たちは眼の前で倒れた友人をみて悟った



俺たちは帰れないことをしてしまった。



少年たちは銃を落とした。


「・・・?と、取り押さえろ!」




「被害は・・・」


署長は椅子に座りながら部下に聞いた。



「警察官5名が殉職、3名が重傷、10名が軽傷です。外の撮影クルー10名も重傷です」


「犯人は」


「1名射殺、ほか5名は軽傷です」


署長はぼやいた


「警察署襲撃なぞ・・・ありえん」


「容疑者は全員都内の都立中学に通う男子中学生でした。詳しく犯行理由を聞いていますが、薬物ほしさにやったとか」


「バックはヤクザか」


署長の問に部下は


「キムという韓国系の名前を実行犯の少年が言っていますので現在当たらせています・・・ああ、どうだった?」


署長室に駆け込んできた捜査員から情報を聞き、署長へ話す


「キム・イルセウム。在日韓国人で朝鮮系覇尊会の末端組織の組長です」


「ファジョンか・・・」


署長はファジョンに「借り」があった。


「・・・この件は僕ではなく上を通す」





この不正を皮切りに新宿区では暴力団による抗争が始まってしまった。



極右系暴力団「憂国維新会」を筆頭に新宿の防衛をせんとする暴力団が集結。


これに対し朝鮮系暴力団「覇尊会」を中心とした半島系の犯罪者が新宿に集結した。



警察は署長の命により動くことが出来なかった。全ては覇尊会の仕組んだことだった。



大規模抗争は歌舞伎町での日本人ヤクザと在日韓国人ヤクザによるトラブルから発生した。



トラブルにより日本人ヤクザが殺害され、憂国維新会はついに行動に移した。



「お前ら!チョンを一人5人ぶっ殺してこい!いいなあ!?」


『ウォオオオオ!!!』


憂国維新会は1940年代からある古株の組織であるが、活動内容は不明であった。


しかしながら、今回は違った。


彼らは戦中戦後にかけて政府にまでネットワークを広げ、今や政府幹部でこの組織を知らないものはなかった。


警察権力も彼らが一切の犯罪行為を起こさない上に警察幹部も取り込まれているためこれまで手を触れてこなかった。



新宿に受難の日々が訪れたのは10月12日からだった。


憂国維新会の構成員は覇尊会の運営するホストクラブやキャバクラを襲撃した。


「カチコミや!お前ら逃さへんぞ!」



「右翼が、右翼が来た!」



事務所に乗りこんだ構成員は金属バットで店長を殴り、店を破壊した。


セキュリティは警棒とスタンガンで攻撃をし、両方に負傷者が出た。



大規模抗争は歌舞伎町から事務所のある市街地へ移行し、市街戦になった。


「朝鮮人が、やっとこさ叩き潰せるわ」


黒塗りの外国車で維新会メンバーの野口為三は覇尊会傘下の暴力団「新尊会」の事務所へ向かった。


まだこの抗争では銃撃はなかった。


まだ



野口ら4名は事務所を取り囲み、突入した。



「キムゥ!キムおるやろ!」



彼らが探していたのは事の発端となった「キム・イルセウム」だった。


「おいキ-」


ぱん


「・・・あ?」



パンパンパンパン!



銃声が連続して続き、野口は倒れた。


「日本人が・・・」


キム・イルセウムはこの行動により覇尊会に「処刑」された。



この銃撃を始めとして新宿区各地で右翼と覇尊会による銃撃事件が散発的に発生し、警察は対応に追われた。


本庁は事態の収集に当たるため新宿署署長を更迭し、警視庁警備部警備第一課特殊急襲部隊SATの派遣を決定。派遣するまでの間、機動隊が街の保安に務めることとなった。


警察は右翼側の援助をしたが、銃を使用した場合は検挙した。


しかし事態が解決することなはなく、覇尊会は警察への攻撃を開始した。



「ホントにやっていいのか?」


「いいに決まってる。撃て」



警視庁の機動隊を輸送するトラックを覇尊会は襲撃した。


対戦車ロケット弾を使用し、トレーラーは大爆発を起こした。


警察側への攻撃は覇尊会を更に追い込むことになった。


SATは覇尊会本部への襲撃作戦を決行した。



-10月20日 新宿区覇尊会本部ビル上空-


4機のベル412はラペリング降下を行うため、覇尊会本部上空の空域へ侵入した。



「来たぞ・・・撃て」



「!赤外線誘導弾!回避!」


ヘリはフレアを発射し、誘導ミサイルを避ける。


「敵の攻撃に遭遇、空域を離脱!」



SATは対空ミサイルによる攻撃を受け、撤収しなくてはならなかった。



覇尊会本部は地対空ミサイルと対空砲、地上は武装トラックに守られた鉄壁だった。


SATは幾度も本部への襲撃を計画したが誰かが”意図的に”漏らしているかのようにその都度迎撃されてしまった。


抗争は民間人居住区にまで及び、覇尊会側の攻撃で民間人5名が死傷する騒ぎも起きた。


やがてこのニュースは海外にも知れ渡った。



-東京で紛争発生-死者は数百人-

-日本の首都東京でギャング抗争発生-


「ええい、この襲撃事件を終わらせんか!」


首相はこの自体をとても憂慮していた。


「しかし内通者がいるのかSATが行動できないのです」


「自衛隊を出せ、自衛隊をぉ!」


防衛大臣はこれに反発した


「相手は在日外国人です。武器を向ければた国民を殺すことになり、国際問題になりかねません!」


首相もまた反発する


「右翼とはいえ日本国民に被害が出ているんだ!治安維持活動目的で出動させろ!」


かくして練馬区から第1師団の第1普通科連隊が投入された。


彼らに渡されたのは暴動鎮圧弾、俗にいうゴム弾ではあったが問題はいささかなかった。



自衛隊は高機動車に分乗し、街で交戦している右翼に撤収を促して彼らの持ち場をとって変わった。


憂国維新会もこれに同調、自衛隊への差し入れに軸を移した。



-10月25日 新宿区-


陸上自衛隊はついに覇尊会と交戦にはいった。


「こちら桜1、敵テロリストを捕捉・・・送れ」


『こちら本部、人数は?』


「30人程度、拳銃で武装している・・・対応を」


『こちら本部、発砲許可。繰り返す発砲許可』


狙撃手はM24狙撃銃に装填された模擬弾で先頭を歩いていた構成員の腹部を撃った。


「ぶっ!」


構成員は昏倒した。


「攻撃だ!撃て!撃て!」



第1師団の狙撃部隊は彼らの歩く道の脇にあるビルの4階部分から狙撃した。


「命中。2発目」


2発目もまたクリーンヒットする。



「こちら桜1、撤収する」



桜1を引き継いだのは退役間近の73式装甲車だった。


3台の73式は道路の歩いてくる構成員へ向け車載の74式7.62㎜機銃で銃撃を開始した。



「こちら桜2、銃撃開始」


『こちら桜3、こちらもだ』


『桜4も同じく』


構成員たちは戦車を見て驚いた。



自衛隊は模擬弾による鎮圧と警察との連携により100名以上を検挙した。


自衛隊の攻勢により覇尊会は自身本部まで押し下げられた。


しかし自衛隊も本部で被害を受けた。


本部ビル付近で対戦車ロケット弾を受け、73式装甲車1両が大破。幸い載っていた隊員は軽傷で済んだものの自衛隊は作戦変更を余儀なくされた。



自衛隊はチャフと強力なIRジャマーを装備したUH-60を派遣し、本部上空を旋回した。


自衛隊の電波妨害をうけ、SATは襲撃を決行した。



ラペリングによる降下をし、屋上を制圧。



「こちら朱雀1、屋上制圧。本部には背面攻撃を仕掛ける」


ビル屋上のパイプにカナビラをつけ、そこからさらにラペリングを行う。


会長室はビル40階で、SATはそのエリアの窓を足で蹴破った。



同時に自衛隊は96式装輪装甲車を投入、発煙弾で本部1Fを襲撃した。



2勢力による攻撃により覇尊会本部は甚大なダメージを受けた。


1Fへ引き寄せられた構成員は会長室の防衛に徹しなかったためにSATの鎮圧力によって鎮圧された。



「朱雀5、マルヒ確保、マルヒ確保」




-新宿抗争集結へ 覇尊会幹部逮捕-


-全国で韓国人差別横行 一部では死者も-




-10月30日 大韓民国 青瓦台-


「大統領、それで・・・如何なされますか?」


「決まっているだろう室長・・・開戦だ」



























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