【写真ギャラリー追加】クリスマスマーケットのすすめ(オーストリア寄り) und ちょっぴりドイツ語
☆ エッセイ下部に、皆さまからご提供いただいたお写真をギャラリーとして掲載いたしました。モバイル通信量を気にされるかたはご注意くださいませ ☆
Hallo zusammen, wie geht's euch?
(皆さんこんにちは、ご機嫌いかがですか?)
寒さを感じる季節になり、秋というより冬が近づいてきましたね。ハロウィンを過ぎ、街にだんだんとクリスマスムードが漂ってきた気がします。
ということで、開催中の企画『秋の収穫祭・味覚祭り』によせて、クリスマスマーケットの紹介をさせてください!
……え? それは秋じゃなくて冬の味覚じゃないかって?
|ω・)
いや、でも、だいぶ寒くなってきましたが、11月はぎりぎり秋ですよね……?
実は私、オーストリアに住んでいたことがありまして。日が短くなり朝晩冷える季節になってくると、もうすぐクリスマスマーケットの時期だなあと、恋しくなるのです。私の中では、クリスマスマーケット=晩秋の夕暮れの思い出。
なので、この場はどうか、秋の味覚にすべり込ませてください!
☆クリスマスマーケットとは?
ドイツをはじめ、ヨーロッパ各地で開催されるイベント。クリスマスまでの期間(11月後半〜12月中)に行われる、季節の風物詩です。
広場に屋台が立ち並び、ホットワインや甘いお菓子、クリスマス用オーナメント、手工芸品等が並びます。
最近では日本でもイベントとして、いろいろなところで開催されていますよね。
私が住んでいた頃に訪れたマーケットの、現地の記憶を呼び起こしつつ。
興味を持ってくださったかたには、まずは日本で開催されているクリスマスマーケットに行ってみようかなあ、そう思っていただけるようなエッセイになれば!
最後におまけとして、日常のドイツ語(特にオーストリアでの挨拶)をちょっぴりご紹介します。
☆クリスマスマーケットの楽しみ方
・まずは、会場の雰囲気を楽しもう!
クリスマスマーケットは、市街地の広場にたくさんの屋台が並ぶ形で開かれます。日本でいう、お祭りの出店のような感じ。
ただし屋台は、日本のお祭りに見るテントっぽいものではなく。壁がしっかりとしていて、木の小屋みたいな見た目だったり、モミの葉や電球で飾られていたり。そのフォルムだけでクリスマス感が楽しめます!
会場の中心には煌びやかなクリスマスツリーや、“クリスマスピラミッド”と呼ばれる木造のオーナメントなどがあります。どこの都市だったか失念してしまったのですが、すごく大きなくるみ割り人形がどーんと立っていたのはインパクトがありました。
そして、暗くなるとライトアップが際立ちます!
日本の多色な電飾イルミネーションとは雰囲気が異なり、ろうそくの光を思わすような、あたたかみのある自然な色合いが主です。
星の形をしたオーナメント(光る)は、クリスマスマーケットの定番。屋台のてっぺんにちょんと飾られていたりすると、すごく可愛い!
・グリューワイン(ホットワイン)を飲んでみよう!
寒い時期の屋外イベントですから、あたたかい飲み物は必須! お酒が飲めるかたには、定番のグリューワイン(ホットワイン)をおすすめします。
ワイン(赤が多い)を鍋にかけ、香辛料(オレンジピール・シナモン・クローブ等)やシロップを入れて煮込んだ飲み物。甘酸っぱくて、スパイスが香って……味のイメージとしては、サングリアの熱燗?笑
ちなみに、私が初めて現地の屋台で飲んだときの思い出はというと。
恰幅のいいおばさまが、給食の鍋みたいな大鍋でぐつぐつ煮込んだものを、マグカップになみなみ注いでくれて。カップから、もわあっと立ちのぼった湯気があたたかくて、いい匂いだったのですけど。同時に蒸発したアルコール分がわっと鼻と口に届いて、むせました笑。
でもそうやって、寒い中で湯気にむせながら飲むというのも、風物詩という感じでよいのです♪
お酒が飲めないかたには、アルコールフリーの“キンダープンシュ”(ワインの代わりにオレンジやアップルのジュースを使ったもの)や、ハイセショコラーデ(ホットチョコレート)もありますよ。
※なお、ただのプンシュ(“キンダー”が付かない)はアルコール入ってますのでご注意くださいね。キンダーはドイツ語で子供、子供でも飲めるプンシュという意味です。
✳︎飲み物(カップの中身)だけじゃなくて……
クリスマスマーケットでは飲み物自体だけでなく、それが入っているカップのほうへも注目してみてください!
屋台で飲み物を買うとなると、日本では使い捨て容器で出てくることが多いですよね。でも、クリスマスマーケットでは陶器のマグカップで出てくることがほとんど。
しかもこのマグカップ、会場によってデザインが異なり、どれも可愛いものばかり。クリスマスムードが高まるイラストが描かれていたり、サンタさんのブーツみたいな形をしているものも。
さらに、マグカップが気に入って、欲しいな〜なんて思ったときは。⇒そのまま持ち帰ってOKです!
元々飲み物の購入時に、カップ代を含めた値段を支払っているので(デポジットの考え方ですね)。カップ不要の場合には、屋台に返却すればその分の代金は返してもらえます。カップ代はたしか3ユーロ前後でした。
私もひとつだけ持ち帰ってきました。某宮殿のシンプルなデザインが気に入っています♪
・気の向くままに、会場を回ろう!
クリスマスマーケットの屋台はさまざま! ちなみに数でいうと、規模の大きなマーケットでは300軒もの出店があるとか。
先ほどご紹介したグリューワインなどあたたかい飲み物をはじめ、ソーセージやポテトフライ、プレッツェル(ドイツ発祥の焼き菓子パン)、ジャムを詰めたドーナツ等の甘いお菓子、ジンジャークッキー、チョコレート細工、焼き栗、塩やスパイス、クリスマスオーナメント、木の玩具等の伝統工芸品、ろうそく、香りつき石鹸、なんの変哲もない日用品なんかが売られていることも……まったく書ききれませんでした。笑
都市によってその土地のものが売られていることが多いので、各地のクリスマスマーケットを巡って比べるのも楽しいですね!
日本のクリスマスマーケットに行ってみようかな〜というかたへおすすめは、やっぱりまずはブルスト(ドイツソーセージ)でしょうか!
オーストリアっぽいものでいうと、シュニッツェル(肉を叩いて薄く伸ばして作るカツレツ)や、グーラッシュズッペ(牛肉と玉ねぎなどを煮込んだスープ。ハンガリー起源)あたり。
……とりあえずいい匂いが漂ってきたほうへ歩いてみる、というのもありかもです(*´-`)
また、演奏会・ものつくり体験等のイベントをやっていたり、移動式遊園地やスケートリンクが併設されているところなんかもありますよ♪
せっかく現地にいたのだから写真を貼れればよかったのですが……当時の写真は実家のPC内にローカル保存だったようで、すみませんが割愛。。
代わりといってはなんですが、昨日ふらっと立ち寄ってきた都内のオーストリアマーケット(クリスマスマーケットというより、物産展イベントという感じ)のフライヤーに載っていた、クリスマスマーケットの写真を……!
いやもう写真の写真って、、すみませんが、ほのかな雰囲気だけでも伝われば……!
(もし、墺でもその他の国でも日本でも、クリスマスマーケットの写真をお持ちのかたがいらしたら提供をお願いしたいくらいです……
⇒ご提供いただきました! ギャラリーとして、下部に追記しています♪)
なお、フライヤー記載のイベントは11/11まで。小さめの催事ですが、郷土料理のキッチンカーが出ていたり、ワインの試飲もできます。もしご興味あれば♪
日墺文化協会・オーストリアマーケット、で検索すれば出ると思います。(私のXを知ってくださっているかたは、引用ポストから辿るとわかりやすいかも。念のため、回し者ではありません!)
(購入品)左から、エルダーフラワーのシロップ、アンズのジャム、ハーブティーです。
オーストリアに特化したイベントってそんなに多くないので、つい嬉しくなって。通販でも買えるとわかっていながら、気づいたら好きなものをカゴに入れていました……特にクリスマスに関係ない、ただ普通に好きな自分の中で定番のやつ……。
で、でも、今連載している異世界恋愛ものでは、ハーブティーやらシロップやらの要素を絡めて書いているので、資料ってことでいいよね!?と、自身を納得させました。笑
☆おまけ:オーストリアでの挨拶
(こんにちは)
ドイツ語での挨拶といえば、“Guten Tag!”(グーテン ターク、こんにちは)を知られているかたが多いと思いますが。
オーストリアでの一般的な挨拶は、“Grüß Gott!”(グリュース ゴット)。
元々は「神のご加護を」といった意味合いから来ている言葉です。ただ、ネイティブのかたのお話では「宗教的な意識はしていない、挨拶として浸透しているから特に気にしたことはない」というようなことを仰っていました。
オーストリアにいたときは、この Grüß Gott! のほか、“Hallo!”(ハロー。少しフランクなので、友だちなど親しい間柄で)も聞きましたが、Guten Tag! は聞いた記憶がないかも……?
“Grüß Gott!”、機会があれば、お店に入ったときなどに是非使ってみてくださいね。
(さようなら)
さようならはドイツと同じで、“Auf Wiedersehen.”(アウフ ヴィーダーゼーエン)。ただ、長いので(^^;;
前半を取っちゃって、Wiedersehen.(ヴィーダーゼーエン)だけで使うことも多いです。
格式高いレストラン等に行ったときは全部言ったほうがよさそうですが、街のお店なんかでは Wiedersehen. だけでOK。こなれ感が出ていいかも?笑
そのほか、フランクな挨拶として ”Tschüss!”(チュース)、“Ciao!”(チャオ)などもよく聞きます。
ただ、オーストリアと一口によっても地域差があります。これはここではあまり言わないとか、親しい間柄以外は失礼とか、微妙な感覚の違いがあるので……
旅行時は大概相手(現地の人)が先に挨拶してくれますので、真似して合わせてみるのがいいと思います。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!
Vielen Dank. Auf Wiedersehen!
【追記】
☆クリスマスマーケットギャラリー☆
せっかくエッセイを書いたのに、筆者の手元にクリスマスマーケットの写真がない……!という大失態。これを助けるために、ありがたくもお写真の提供をいただきました。
筆者のエッセイのみではお伝えしきれなかったマーケットの雰囲気を、ぜひ写真で味わっていただければと思います♪
☆ 未来屋 環 さまより
2011年の年末に札幌旅行へ行かれた際の、「ミュンヘン・クリスマス市」のお写真とのことです。積もった雪の中でのクリスマスマーケット、とても素敵ですね……!
左側に見える小屋が、エッセイでも触れた屋台。まさにこういう小屋っぽいフォルムをお伝えできればと思っていたので、お写真ありがたいです!
ホットワイン(上)とドイツソーセージ(下)のお写真も。
ふだんお酒はあまり飲まれないそうですが、クリスマスマーケットといえばホットワイン!と、挑戦されたとのこと。スパイスが効いてとても温まったそうです(*´꒳`*)
ドイツソーセージも美味しそう♪ 大きいので食べごたえがありますね!
☆ 瑞月風花 さまより
2008年にドイツへ行かれた際のお写真。12月26か27日で、クリスマスマーケットの名残が残る街並みです。
クリスマス本番の賑わいは見られなかったとのことですが、祭りの後の静けさといった様子も風情があって素敵ですね!
(おそらく)ローテンブルクにあるクリスマス博物館(上)、街を歩いていて見かけたという可愛らしいデコレーション♪ ワインセラーですね(中)、ドイツといえば!なパン:プレッツェル(下)。
このプレッツェルの独特な形をエッセイでは表現しそこねたので、ご提供嬉しいです! くっついている大きめの白い粒はお塩なんですが、瑞月さまは塩味がとても印象に残ってらっしゃるようですよ^^
未来屋さま、瑞月さま、改めまして誠にありがとうございました!