2021ご卒業の皆様へ
卒業なんて、したくないね。
祝辞
まだ、春の暖かさがやってこない、冬の余韻が残るこの頃。 今年度ご卒業の皆様、ご卒業、おめでとうございます。感染症という前例のない大変な世の中ですが、皆様が無事に卒業できたことをとても嬉しく思います。
今回は、皆さんに、江戸時代の儒教者である佐藤一斎さんの名言を教えたいと思います。それは、
「一灯をさげて暗夜を行く。暗夜を憂うなかれ、一灯を頼め。」
です。一灯、いわば、昔で言うちょうちん、を提げて暗い夜道を行きなさい。暗い夜道を甘く見るな、そのちょうちんを頼りにしろ、という意味です。“暗夜”は、先の見えない道。“一灯”は、心の内に光り輝くもの。だから、心の内に秘めた光を持って、先の見えない道を行け。暗い道を簡単に見るな、光を頼れという意味合いがあるそうです。
心の内に秘める光、それは、志。
私もこの言葉を最近他の人に教えてもらったのですが、これを聞いたとき、とても感動して、人間の思いきりは見切り発車でいいのだと感じました。
志に身を任せ、走り出せ。
これから、皆さんは過酷な道を歩むかもしれない。大変な思いをするかもしれない。ですが、自分のやりたいこと、心に秘める光を忘れず、その心のままに生きて欲しいと思います。自分が絶対に間違っていないと思ったことは、それの答えが出るまで強く強く探し求めること。それが今の社会にとってとても大切なことではないのでしょうか。
これをもって祝辞とさせていただきます。改めて皆様、ご卒業おめでとうございます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
卒業は、新たな扉を開ける、スタート地点に立つものだ。