思いのすれ違い
長編を書くのは難しいですね〜。
たぶん、完結すると思いますが・・・ま、そう言うことです。
比較的、他の作品よりも短くなっています。気軽に読んでください。
聴こえないのはあなただけ。
どうしても、聴き取れない。町中の雑音に紛れて。何故だと思う?・・・それは、あなたにしかわからないから。よく聴いてみて。
聴こえないのはあなただけ。本当にそうかしら?あなたが聴こうとしているのは、何かわかってる?きっとわからないのね。だって本当に聴こうとしてないから。
世界が紅く染まってきた秋の日。僕は、キミと手を繋いでいて、そして何処かへ歩きだしていた。
キミが何かを言っているのに。僕は耳をかさず知らんぷりをしていた。
本当は、ゆっくり聴いてあげたいはずなのに。
「ねえ。もし、僕達が何処にでも行けるとしたら何処へ行きたい?」
僕は、なんとなくきいてみた。その時のキミの気持ちも知らずに。
「・・・・・・。ワタシは、あなたといられるのなら。何処へでも。でもやっぱり、あの空の果て。まだ、見たことのない人びとを見たことのできるトコロへ・・・」
キミは、こう言ったよね。僕は、その時気付いたよ。・・ああ。だから、だからわからなかったんだ。人のココロ。目に見えないもの。すべて気がつかなかったから。
あなたは、見えていない。何もかも、すべて。
はじめから、そんなことはわかっていたはずなのに。どうしても許せない。
あなたはいつも聴こえないフリをする。だからワタシはあなたがはなしかけるのを待っているだけ・・・。
地平線が綺麗に見える丘の上。遠くの方から、小鳥のさえずりがきこえてくるある朝。夜明けと共に、ワタシは言った。
「ねえ。ワタシ達が目指しているのは、何処だと思う?夜空に浮かぶ星の様に、数え切れないほどの美しい世界があるのかな」
やっぱりあなたは返事を返してくれない。わかりきっていたことなのに・・。なんだか切ない。
あなたがはなしかけてくれるのを、待っていよう。
すべてのものに、気づいてくれるその時まで・・・。




