本番3週間前
「ねぇみんなー!これ見たー?(笑)」
放課後倶楽部に世具蒼太が持ってきたのは派手で豪華なチラシ。掲示板からひっぺがしてきたらしい。
「女装&男装コンテスト…?」
「女装部門はガチ大賞とネタ大賞、男装部門は大賞のみ…」
「副賞は…購買で1年間有効の無料券!大賞は20枚!」
チラシを覗き込み色めき立つ部員たち。蒼太はそれを一旦静めさせたのち。
「ぼくらもエントリーするよ!!(笑)」
と言い放った。
「おおおおお!やろう!!」
「テオェ!君なら乗ってくれると思ってたよ!!(笑)」
テオと蒼太ががっちり握手を交わす。祐未も乗り気になっている様子だった。何を着ようか早くも考えている。
「エントリー用紙4枚くらい持ってきたんだー(笑)他にいない?(笑)」
蒼太は視聴覚室を見渡し、見慣れた茶髪に目を止めた。
「そうだ!チョコくん出ないー?(笑)」
「えっ!?僕ですか…?」
「思い出作りだよぅ(笑)ね、きっと楽しい文化祭になるよ!(笑)」
「え…えっと…でも、着るものが…」
「それは大丈夫!(笑)ママがいっぱい持ってるから!(笑)」
「え?」
「僕もママに何か借りようと思ってたし、そうだなぁ…チョコくんメイド服とかどお?(笑)きっと可愛いよぉ(笑)」
「は、はぁ…」
「じゃあ今週末僕の実家おいでよ!(笑)ママと服選んであげるからさ!(笑)」
「は……はい…」
「テオは何着るんだ?」
「アテがないんだ…アレックスにでも相談してみるか」
「あたしは親父に制服借りようかなー」
放課後倶楽部は早くも盛り上がりを見せているようだ。
「誰かが大賞取ったら、無料券は山分けだねぇ!(笑)」




