エマ・ユルグリッド
シホーハッタの街
エフィーの姉弟子であり。エフィーの母であるエルはなんの因果か両親がなくなった後娘と同じ孤児院に連れて来られていた。
「やぁ、お前がエマかい?」
そんなエマの元にエルマンダがやって来る。
「ええそうよ!、私がエマだわ!」
エマは両手に腰に当てながら自分こそがエマだと示す。何故か自信満々だ。
「そ、そうかい…」
エルマンダはやけに自信満々だねこの子は…と思いつつエマの前でしゃがむ。
「エマ、私はお前を引き取る事にした、もちろんお前が私と来たいと言うのならだけどね?」
「行く!」
娘と同じくエマは迷わずエルマンダと共に行く事を望んだ。
「うむ分かった、さて、院長、この子は約束通り私が引き取ろう」
「はい、エルマンダ様、エマをよろしくお願いします」
院長は別れの挨拶としてエマを抱きしめる。
「今までありがと、せんせ」
「良いんだよ、幸せにね」
「うん」
こうしてエマはエルマンダに引き取られ彼女の弟子となったのだ。
現在エルマンダの家
昼寝から目を覚ましたエルマンダはキッチンで忙しく料理をしている十五歳のエフィーを見て目を細める。
「エマ、お前の子はこんなに大きくなったよ」
エルマンダはそう言いつつ頑張って料理をするエフィーを優しく見守るのであった。
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